浜田港整備計画案まとまる

島根県が策定している浜田港に大型のクルーズ船が接岸できる岸壁を整備することなどを盛り込んだ整備計画の改定案がまとまり、２６日付けで国に送付されました。
「浜田港港湾計画」は、今後１５年間の浜田港の整備計画を定めたもので、県が策定を進めています。
きょうは計画の改定案が学識経験者や港湾管理者などでつくる地方港湾審議会で承諾されたことを受けて、審議会の中尾成邦会長が県庁を訪れ、溝口知事に答申しました。
改定された計画では、浜田港内の２つの地区に最大で深水１４メートルの岸壁を整備して、世界最大規模の大型クルーズ船や、木材チップなどの資源を運搬する大型貨物船
が入れるようにすることやこの２つの地区を結ぶ臨港道路を新たに整備することなどが盛り込まれています。
溝口知事は「最大規模のクルーズ船が浜田港に寄港できるようになれば、県西部への外国人観光客のさらなる増加が見込め、県西部の活性化につながる」と期待を述べ、改定案を了承しました。
島根県は２６日付けで国に計画を送付し、国の審議会の議論を経たあと、平成３１年度の予算要求に向けた作業を進めたいとしています。
地方港湾審議会の中尾会長は「浜田港の活性化に向けて施設整備と平行して今後活用方法についても県や地元の方と一緒に考えていきたい」と話していました。