アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋30年 「勇気の伝道師」     ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月27日)の14:00~16:30は、一般社団法人 日本能率協会研修室で法人会員を中心として経営者・管理者を主対象とする44人の受講者に対して

アドラー心理学から学ぶ
ー勇気、やる気、活気、元気、本気による変革型リーダーシップ

のタイトルの研修を行っていました。

いつものように2人二組で、講義に討議・演習を交えて進めて行きました。

会場の住友商事竹橋ビル16階からは武道館が間近に見えました。

午前中は、安西 光さん(フェイスブックブログ、フリーランスの3DCGデザイナー、ELM勇気づけトレーナー)が「男女の違いを知る講座」の資料をご持参くださいました。

4月23日(日)にアドラー心理学ゼミナールで話された「男女の性質の違いを知る」の資料を全て作り直してリニューアルし、講座のテキストにされたものです。

安西さんの研修を受けて独身男女がお互いが相手を理解し合えることを願って応援しています。

アドラー心理学ゼミナール の記録は4月24日付けブログ 安西 光さんのアドラー心理学ゼミナール:男女の性質の違いを知る をご参照ください。


さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第5回目です。

人はどのように愛するのか
―愛と結婚の心理学 (Adlerian books)
Rudolf Dreikurs,前田 憲一
一光社

今回もルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして第4章の「相手選び」からのドライカースの言葉です。

ドライカースは、ユーモアのセンスに満ちた人でした。

「完全」な男性とか女性なんているのでしょうか。
以前にある講演者が、完全な人間なんて見つけられないと話し、それを証明するために、「完全な女性を知っていますか?」と聴衆に向かって尋ねました。
だれも聞いたことがありません。
「完全な男性についてはどうでしょうか?」と尋ねると、小さくてか細い声がしました。
「ええ、聞いたことがありますよ」
隅の方で小柄でおとなしくて従順そうな男が言いました。
講演者が「完全な男のことを聞いたことがあるんですね。だれですか?」と尋ねました。
その男の声が返ってきました。
「妻の最初の夫です!」

このジョークの後にドライカースは続けます。

現実には完全な人など存在しませんが、夢の中にだけいます。
もし本当にバカであれば、過去にいたと考えるでしょう。
しかし、完全という概念は、実に真に迫っていて、実際は手近にあるものを何でもけなす恐るべき力があります。

ドライカースは自伝のタイトルを『不完全である勇気』("The Courage to be Imperfect")としていますが、カップルの関係においても、最初から完全である人などいるはずがなく、時に不完全であることを認めあいながら協力し合うのがカップルのあり方であることを語っているように思えます。

完全なパートナーの理想を追い求めると、目の前にいる人をその理想から引き算して、勇気くじきをしまうことを警告していると受け止めています。

カップルはお互いに協力し合って、共に成長していくものでなくてはなりません。

<お目休めコーナー>6月の花(27)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月26日)は、京都での アドラー・カウンセラー養成講座 を終えて、休む間もなく6月末ならではの仕事をこなしました。


さて、これもまたカミさんに強く勧められて読んだ本です。

主に京都に向かう新幹線の中で読みふけっていました。

そして、京都駅に着いたとき、何度も降りた同じ京都駅の風景が違って見えました。

それほど私に衝撃を与えた本でした。

『多動力』(堀江貴文、幻冬舎、1,400円+税)

多動力 (NewsPicks Book)
堀江 貴文
幻冬舎

「なんだんだ、コイツ」というあきれ感と共に「突き抜けた人だ」という高評価が残りました。

まず、あきれ感は、「大事な会議でスマホをいじる勇気をもて」や「経費精算を自分でやるサラリーマンは出世しない」「1晩10軒以上をハシゴしろ」「人生に目的なんてない」の部分でした。

高評価の部分は、「寿司屋の修行なんて意味がない」「まずは、1つのことにサルのようにはまれ」「仕事を選ぶ勇気」「見切り発車は成功のもと」「自分の分身に仕事をさせる技術」「小利口はバカの勝てない」「ハワイに別荘なんて持つな」など、あれもこれも感動ものでした。

おそらくあえてセンセーショナルな表現を用いているのでしょうが、それぞれにしっかりとした根拠が語られています。

「寿司屋の修行なんて意味がない」のパートでは、インターネットの出現の前後で情報の価値がまったく変わっていることを指摘しています。

以前は、特定の人間だけが技術や情報を独占し、それこそが価値だったのに対して、インターネットの時代では「オープンイノベーション」が前提になっていることを語ります。

私にとっての全体を通じての感想は「石の上にも3年」「バカ真面目」「バランス教」に洗脳された価値観を多動力によって転覆し、「他人の時間」でなく「自分の時間」を取り戻して、「仕事」も「遊び」もワクワクして夢中な日々を過ごす知恵を提供してくれた本でした。

私はこれから「多動力」よりも持ち前の「散漫力」を活かして生きようと決心させてくれた本でもありました。

<お目休めコーナー>6月の花(26)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月25日)は 京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の最終日。

新規受講者19名に補講の方8名、共催者2名の参加者を得て無事閉幕しました。


(写真提供 甲賀彩香さん

私にとっては「終わってしまったのか!」という感慨です。

昨日の最大のイベントは修了試験。

8日間の学びの成果を1時間のペーパーテストに託します。

皆さんの緊張ぶりが伝わってきます。

テキストや資料は持ち込み可。

設問にいかに素早く答えられるかが課題です。

皆さん相当勉強していらっしゃいます。

試験を終えてお昼休みの時間もほぼ全員近くがお弁当を食べながら歓談していました。

午後からは究極目標やミッションを探るためのワーク。

その後は、早期回想の扱い方として描画法やサイコドラマ(心理劇)を行ってみました。


(サイコドラマのシーン)

演習の最後は3人一組でのカウンセリング演習。

学びの仲間たちのフェイスブックのグループも自主的に作られました。

この 京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の構想は、関西地区でもカウンセラー養成講座を!との期待が、昨年8月の 甲賀彩香さん の大阪での懇親会時のソフトなご提案、それに辻本絹代さん  三輪克子さん が関西と中部の地域のリーダーとして賛同、再受講を望む方々の後押しもあって実現したものです。

甲賀さんは、願ってもないほどの会場を確保してくださり、辻本さん、三輪さんは集客と運営に多大なご尽力を賜りました。

加えて何よりもの受講者の方々に感謝です。

香川、岡山、富山からもお越しいただく人もいて、質問も多く、私は受講者の熱意、向上心に心を打たれました。

私としては、受講者一人ひとりのご感想をお聞きし、満足感と共に会場を後にし、そして、終わってしまったことの脱力感一杯で新幹線のグリーン席でひたすら眠っていました。

本当に皆様、ありがとうございました。

◆ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学んで今後に活かす方法は こちら をご覧ください。

<お目休めコーナー>6月の花(25)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月24日)は朝に奈良から京都に移動しました。

 
(猿沢池から興福寺を望む)

京都駅近くのホテルに荷物を預けて向かったのは東寺。


(五重塔)

庭の蓮などを愛でてから講堂と金堂で仏像を前に瞑想にふけりました。

京都で アドラー・カウンセラー養成講座 を開催できていることに心からの感謝を捧げました。

その後は、東寺一山にある観智院を訪れました。

私が初めて行った観智院は庭がきれいでした。

午前中の2時間を東寺のみを堪能することになりました。


13:30~19:00に行われた  京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の7日目のメインは 若林佑子先生(臨床心理士)を東京からお招きしての「精神医学」。

若林先生にこの講座をお願いするのは3度目ですが、配布資料の他にパワーポイントが充実していて、受講者は私が講師をしている場面よりも質問が多く出ました。

講座が終わってからは、若林佑子先生 に共催者の 三輪克子さん辻本絹代さん を加えて慰労の意味で鴨川納涼床 鶴清 で京料理を満喫しました。

鱧(はも)がふんだんに使われ、次回はカミさんを連れて行きたくなりました。

料理も会話のデリシャスでした。

京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 も今日で終わってしまうのね。

<お目休めコーナー>6月の花(24)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月23日)の9:30~17:30は 奈良トヨタ自動車株式会社様 のグループの幹部社員52名の研修をトヨタカローラ奈良本社会議室で行っていました。

ローカル紙や業界紙の記者も取材に来ていました。

研修の休み時間にスマホで22日、自宅療養中だった小林麻央さんの容態が急変し、同日夜、夫の海老蔵さんや姉の麻耶、長女の麗禾ちゃん、長男の勸玄くんら家族に見守られる中、厳しい闘病生活の末、息を引き取ったことが報道されていることを知りました。
享年34歳。

私は小林麻央さんのブログについて2月22日の讀賣新聞の夕刊の「こころ」欄の「小林麻央さんの乳がん闘病のブログ」でコメントしてこともあり、また3月16日に最愛の兄を同じステージ4を宣告されていたがんで喪っていただけに、やるせない気持ちになりました。

奈良のホテルに戻って、夫の歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが昨日の午後、公演中の東京都内の劇場で記者会見を開いているシーンを何度も目にし、とりわけ死の間際に「愛してる」と麻央さんから言われたことを話し、時に涙を流しながら麻央さんへの思いを語ったシーンに思わずもらい泣きする私がいました。

NHKの夜9時のニュースでは、麻央さんがBBCに寄稿した がんと闘病の小林麻央さん、「色どり豊かな人生」の最後の部分が朗読されました。

私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、

愛する人に出会い、

2人の宝物を授かり、家族に愛され、

愛した、色どり豊かな人生だからです。

だから、

与えられた時間を、病気の色だけに

支配されることは、やめました。

なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。

だって、人生は一度きりだから。


麻央さんは、怖れた世界に身を置きながらも、家族とブログの読者たちに愛と勇気を残してくれていたのです。

ご冥福をお祈りします。

◆2月23日のブログでは 小林麻央さんの乳がん闘病のブログ:取材時に語ったこと として取材時の裏話を書いています。

◆3月2日付けブログでは YOMIURI ONLINEで:小林麻央さん、乳がん闘病のブログ…『勇気づけ』が呼ぶ共感  を書いています。

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 おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月22日)は、前々日の列車トラブルが何事もなかったような新幹線に乗って、京都経由奈良に来ています。

奈良トヨタ自動車株式会社様 の幹部社員50名規模の研修を本日行うためです。

この会社の菊池 攻社長とは、1997年に興福寺で行われたワークショップに参加した折お知り合いになり、また、菊地社長は、昨年の 大阪帝国ホテルでの社長のアドラー心理学セミナー にもご参加いただき、ご縁が深まりました。
 
近鉄奈良駅に着いてタクシーを拾い、ホテルに荷物を預け、向かったのは東大寺

修学旅行の中学生、外国人客で一杯でした。

まずは大仏殿。

ここでは、何といっても主役は盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)。

両脇の虚空蔵菩薩と如意輪観音もしっかり写真に収めてきました。

さらに足を伸ばして二月堂と法華堂にも。



法華堂(三月堂)は、私の大好きなスポットで、本尊不空羂索観音菩薩、梵天、帝釈天、金剛力士(阿吽)、四天王、執金剛紳などを前に、15分ほど瞑想状態でたたずんでいました。

15:00にトヨタカローラ奈良様に向かい、そこで西島社長とご対面。

社長室のコレクションや写真、色紙の説明を受け、続いて 興福寺 に。

そこで、抹茶をいただきながら多川俊映貫首にお目にかかれたのです。
これこそサプライズ。

本来は東京ご出張のはずだったのに、新幹線のトラブルで行けなくなってしまったのです。

多川貫首は、私と同じ昭和22年生まれ(ただし、3月生まれのため1学年先輩)。

立命館大学で心理学を専攻されていたためか、やたら心理学にお詳しいのに驚きました。

20分ほどお話を伺った後、大森録事のご案内で興福寺の境内に。

東金堂を経て、現在建築中の中金堂の中にもご案内いただきました。

この中は、観光客ですら立ち入ることができません。

カーテン越しに五重塔をカメラに。

誰よりも早く鬼瓦なども写させていただきました。

最後は、慰霊塔に。


(写真は菊池社長)

奈良トヨタ自動車株式会社様 のご寄進によるもので、多川貫首の筆で「飲水思源」と書かれていました。

「水を飲むときは、その源を思え」との言葉です。

奈良トヨタ自動車株式会社様 の菊池社長、西島部長代理のお計らいによる興福寺訪問は、サプライズの連続でした。

ありがとうございました。

 <お目休めコーナー>6月の花(23)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月21日)は、午前中に五番町鍼療院に行き、疲れた体の手入れをしてもらいました。

夕方には、早稲田大学エクステンションセンター(八丁堀校)のご担当の方から「勇気づけの心理学:アドラー心理学の実践」の申し込み状況が順調で、早くも冬コースの講師依頼がありました。

この講座は、私が最も重視している『勇気づけ』に焦点をあてた講座です。
 
 日時:7/13、7/27、8/10、8/24、8/31、9/14
 (毎週木曜日 10:30~12:00 全6回シリーズです)
 会場:早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校

今日(6月22日)から25日(日)まで奈良・京都で研修(一部観光)のため出かけてきます。
某カー・ディーラー様の幹部研修と 京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の7、8日目を行うためです。


さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第4回目です。

人はどのように愛するのか
―愛と結婚の心理学 (Adlerian books)
Rudolf Dreikurs,前田 憲一
一光社

今回もルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして第3章の「性の概念」から「セックスの3機能」についての彼の言葉を書きます。

(1)生殖の基盤としての役目
(2)個人的な満足のための道具
(3)2人の人間を何ものにも増して密接に結びつける一体化の道具

ドライカースは、この3つの機能について(3)の「一体化」を重視し、「セックスによって、2人は肉体的にも精神的にも1つに」なり、「((2)で述べた)快楽とは根本的に違ったものであり、「心身を捧げること」を意味する割には、この第3の機能がまだ見つけられていないことを説いています。

私もまた、セックスの機能としての「一体化」を「体を使ったコミュニケーション」として重視し、『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 人間関係編』(日本能率協会マネジメントセンター、1,500円+税)では、Part3で「なぜ私たちはすれ違ってしまうのか?」でセックスレス・カップルを含めて取り上げています。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学 
人間関係編
岩井俊憲著、
星井 博文シナリオ制作,サノマリナ作画
日本能率協会マネジメントセンター

しかし、シリーズの中で一番売れていないことが残念です。

<お目休めコーナー>6月の花(22)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月20日)は、生涯現役を強く意識し訴えた1日でした。

午前中、某大企業の40歳代以降の社員17名を対象に

人生設計のための「アドラー心理学」
~これからの「生涯現役、生涯貢献」の源泉

のタイトルの研修を行ってきました。

研修の4つの柱は、次のとおりです。

1.アドラー心理学の概要/人は変われるか?
2.40歳代=その後のキャリアの分かれ目
(1)八掛け人生の勧め
(2)ビジネス人生VSOP
3.人生の陰と陽
4.勇気づけの人生


最近の私の研究テーマの1つは「生涯現役」です。

そのことに関連して以前に読んだ『人生100年をいきいき生きる』(田中 真澄、致知出版社、絶版)をもう一度読み直してみました。

人生100年をいきいき生きる
田中 真澄
致知出版社

2000年に出版されていた本ですが、人生100年時代の到来を早くから見据えていた著者から次のような学びがありました。

1.人生100年時代の到来に備えて自分の辞書から<余生>を塗りつぶし、<生涯現役>に書き換えよ。

2.スタンフォード大学が90歳を過ぎた高齢者に「自分の人生で何が悔やまれますか」という調査をした結果は、上位3項目が次のとおりであった。
(1)もっとリスクを負えばよかった。
(2)もっと何かを学べばよかった。
(3)子どもを育てる以外にもっと何かをすればよかった。

3.精神を蝕むがんのような固定観念から解放される生活習慣は、次の3つを心がけること
(1)1日に10分間でいいから、自分一人になって、自己啓発の本を読み、自己チェックをすること
(2)2週間に一度は大きな書店に出かけ、本の山に身を置き、自分がいかに勉強していないかを思い知ること
(3)子どもの時のように、好奇心を持って未知の人や物や場所に接してみること

4.ヒルティの『幸福論』の言葉
「最後の息を引き取るまで精神的にはつらつとして活動を続け、ついには神の 完成された器となって、『仕事の最中』に倒れること、これこそ正常な老人の正しい経過であり、また、およその人生の望ましい終結である」

内容の一部には今の時代にそぐわない部分がありますが、生涯現役に関心のある方は、古本屋からでも入手しても読む価値のある本です。

<お目休めコーナー>6月の花(21)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月19日)は、午前中だけ仕事をして午後をオフにしようとしましたが、叶いませんでした。

そんな夕べ、株式会社大和書房 編集部 高橋 千春さんから

『人間関係が楽になるアドラーの教え』2,000部重版
12刷、累計3万2,000部

のご連絡が入りました。

人間関係が楽になるアドラーの教え
岩井 俊憲
大和書房

この本は、私が看護学校2つの講師を辞任してから後継となった 高澤貴子さん長谷静香さん が「人間関係論」のテキストとして使ってくれています。


さて、6月17日(土)の札幌からの帰り道で読んだ本の紹介です。

『コミックエッセイ アスペルガー症候群との上手なつきあい方入門』 (西脇俊二著・アベ ナオミ イラスト、宝島SUGOI文庫、600円+税)

コミックエッセイ アスペルガー症候群との
上手なつきあい方入門 (宝島SUGOI文庫)
西脇俊二著、アベ ナオミ イラスト
宝島社

 著者の西脇俊二氏は、子どもの頃から「自分は他の人と違っている」という違和感を抱いていて、研修医を終えて勤務医として自閉症に関わっているうちに、違和感はアスペルガー症候群特有のものだと気づいたそうです。

それだけに説得力があり、第4章の「私もアスペルガー症候群です」でカミングアウトをしています。

第2章から「あなたがアスペルガー症候群の場合」/「相手がアスペルガー症候群の場合」のパートを設け、空気を読まない、人間関係の微妙な変化に気づかない、気が利かない、笑顔で挨拶しない…などの兆候を持つ人がどうすればいいか、周囲の人たちはどう対応すればいいか、をコミックエッセイで学ぶことができます。

私は昨年、アスペルガー症候群の人たちとかなり色濃く関わったので、なるほど、なるほど、いるいるの連続でした。

カウンセリングを志す人、人間理解を深めたい人に強くお勧めです。

<お目休めコーナー>6月の花(20)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月18日)は、ヒューマン・ギルドで アドラー心理学ゼミナール カウンセリング演習 を行っていました。

 アドラー心理学ゼミナール は、伊藤かよこさん(鍼灸師、作家、SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)を講師として

からだの声、聴こえる?

のタイトルで、38人というヒューマン・ギルドでは最大級の参加者を対象にご講演をいただきました。

認知行動療法プログラムを小説化した『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社、1,400円+税)の著者として昨年作家デビューした伊藤さんは、考え方(認知)を変えるだけで、腰痛、肩こり、花粉症、うつ、パニックなどの症状が改善するのかメカニズムを「病は気から」を最新の科学的根拠をふまえ解説されました。

人生を変える幸せの腰痛学校
―心をワクワクさせるとカラダの痛みは消える
伊藤 かよこ
プレジデント社

内容を紹介すると、大変な量になるので、伊藤かよこさん のフェイスブックをご覧になると、数人が講座の感想を書いていらっしゃいます。

なお、開始30分前にみやざき中央新聞の記者2人が突然ご来社、今後何回かに分けて掲載するとのことで、熱心に取材されていました。

 

私が印象に残った言葉の1つは「地獄への道は善意で舗装されている」というもので、専門家や一般の人が善意でアドバイスや指導をすることが却って症状を悪化させる、という意味です。

このことは、カウンセリングにもあてはまることです。

午後の カウンセリング演習 では、18人の参加者で行いました。
 
◆7月のアドラー心理学ゼミナール は7月2日(日)11:00~13:00に「閉鎖病棟との往還―そして青空」のタイトルで、訪問指圧師の中村 茂さんから講師による内容説明によると、次のような濃い内容で行います。

1970年代前半に大学に入学した私は、世の中を良い方に変えてゆくために、ラディカリズム(注:過激派)の立場に立つべきか、悩んだ。
半年近く議論し、自問し、いくつかの文献をかじり、決断した。
決定的なことは、当時ベトナム戦争があり、アメリカ軍は出撃基地を沖縄に置いていたことである。
そしてその決断の結果が2年後に<拘禁反応>という形で私の青春を閉ざすとは夢にも思っていなかった。
この時から10回前後に及ぶ閉鎖病棟と往還が始まった。

<お目休めコーナー>6月の花(19)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月17日)は、札幌に日帰りで3時間の研修を行ってきました。

札幌で月に1回、アドラー心理学を学ぶ会を開催している、ヒューマン・ギルドの提携組織の アドラー心理学研究会 (代表: 佐高 葵月代さん) の開催50回記念のイベントとして13:00~16:00に

アドラー心理学研究会 開催50回記念講演会
自分の“魅力”の引き出し方

を行うためでした。

札幌は、天気に恵まれさわやかでした。

昼食を終えて、12:00少し過ぎに会場に到着すると、看板が目につきました。

スタッフがきびきびと動き、さらには私との写真を撮る人たちが続々。


(中央が佐高さん)

佐高さんとも写真を撮りました。

100人の参加者に対して講演の3つの柱 (実際は3人一組の討議・演習)として3時間で次の3つのテーマに取り組みました。

1.アドラー心理学の「目的論」に学ぶこと
2.自分創め(魅力引き出し法)の考え方
3.自分創めから「人おこし」へ

感激したことがいくつかあります。

その1つめは、今回50回目になる アドラー心理学研究会 は、2013年2月に第1回目を開いてから今回まで、参加者が2人であっても開催を断念することなく続けていることです。

そのことは、今回の記念誌「継続する勇気」にも書いてあります。

感激の2つめは、お届け入ていた私の本50冊が完売したことです。

『新しい自分の創めかた』20冊
『失意の時こそ勇気を』10冊
『勇気づけの心理学 増補・改訂版』10冊
『人を育てる アドラー心理学』10冊

私は、20冊くらいの返品を覚悟していました。

私は、お買い求めの方ほぼ全員に(2冊ご購入の方を除く)、それぞれに方にふさわしいひと言を添えてサインをさせていただきました。

涼しかった札幌ですが、会場は熱かった。

私は大満足で札幌の地を後にしました。

主宰者の佐高さん、スタッフの方々、ご参加の方々、本当にありがとうございました。

<お目休めコーナー>6月の花(18)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

今日(6月17日)は13:00~16:00に札幌で私を講師としてお招きいただき アドラー心理学研究会 開催50回記念講演会 が行われるので、早起きして札幌に向かいます。
ただし、日帰りです。

主催者の 佐高 葵月代さん(アドラー心理学研究会代表、株式会社アットマーク 代表取締役)によれば、100人定員のところ満員になっているのだそうで、とても楽しみです。


さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第3回目です。

人はどのように愛するのか
―愛と結婚の心理学 (Adlerian books)
Rudolf Dreikurs,前田 憲一
一光社

今回もルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして「性教育」についての彼の言葉を書きます。
ただし、第3章の「性の概念」の「性の啓蒙」の抜き書きです。

子どもからの質問を受ける大人はだれであっても、準備しておかなければならないことが2つあります。

(1)性に当惑したり、嫌悪したままでいない。

(2)子どもの質問すべてに答えるとしても、正確にしかも尋ねられていること以上の答えをしない。
  ・
  ・
  ・
  ・
子どもから質問を受ける場合に、用心すべきことが1つだけあります。
親は、これらの質問が真面目な関心によるものであること、親からの注目を得るための道具でないことを、はっきり分かっておかなければなりません。

ドライカースが書いていることは、アドラーの性教育に関する次の記述よりずっと懇切丁寧です。

性的なことを説明する時に、父親が息子に、母親が娘に情報を先回りして与えるのではなく、子どもがその目下の成長段階で知りたいと思い、理解できることだけを説明することも重要である。
(『人生の意味の心理学 上』P.167~8)

2人に共通することは、一部の学校教育での行き過ぎた性教育において先回りしたり、求められていないことへの情報過多を戒める内容とも読み取れます。

<お目休めコーナー>6月の花(17)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月15日)は、生涯現役を志す私の周辺でいろいろなことがありました。

(1)法人事業部発足5周年

(2)RE BORN 代表の森 智子さん(Satoko Mori)がご来社

(3)新宿で5人で会食

(1)5年前の6月15日には、ヒューマン・ギルドに2人の男性(宮本 秀明さん、目次 心さん)が入社し、法人事業部が発足しました。

今では、法人向け研修 は、ヒューマン・ギルドを支える柱の1つになっています。

(2)RE BORN 代表の森 智子さん(Satoko Mori、ヒューマン・ギルド 会員)がご来社、7月8日 12:00 - 18:00に開催する PARADISE の応援依頼を受け、集客に人肌脱ぐことにしました。

(3)19:30~は新宿の小田急ハルク8Fにある大志満という加賀料理店で5人で会食・会話を楽しみました。

左から

佐藤 陽さん(朝日新聞社Reライフプロジェクト 主査)
渋谷高弘さん(日本経済新聞社編集局編集委員)
外川智慧さん(大正大学准教授 フリーアナウンサー)

奥田弘美さん(フェイスブックブログ、産業医、精神科医、作家)

いつも間にか私が仕切ることになり、一人に対して4人が質問をする、楽しいやり取りが展開されました。

人と人との交流っていいね。

この会の設定は奥田さんでした。

奥田さん、いつもありがとうございます。

さて、生涯現役がテーマの本の紹介です。

これは私にとって途中でやめるのが難しく、また、読み終えてしまうのが辛い本でした。

『生涯現役論』(佐山展生・山本 昌、新潮新書、720円+税)

生涯現役論 (新潮新書)
佐山 展生,山本昌
新潮社

著者(対談者)は、インテグラル(株)代表取締役、スカイマーク(株)代表取締役、一橋大学大学院教授の佐山 展生氏と、現在は野球解説者で、2015年に50歳で引退するまで32年間現役を続けた元プロ野球選手の山本 昌氏。

対談の話し手としては、2/3ほどが山本氏ですが、時々絶妙な質問や解説を加え、山本氏から生涯を長く続けるための努力の仕方を引き出しています。

「はじめに」で佐川氏は、こんなことを書いています。

苦労というのは、「筋トレ」に似ている。
重いものをあげていると、だんだんとさらに重いものがあげられるようになるのと同じで、苦労はメンタルを鍛える「メンタルトレーニング(メントレ)」なのだ。
何かしんどいことがあっても「メントレ」によってその苦境を乗り越えられれば、さらにしんどいことでも乗り越えていけるようになる。

この本の白眉は、「継続の秘訣」を問いかける山本氏の次の回答だと言っていいでしょう。

私の場合はとにかく「後悔したくない」という気持ちがモチベーションの源泉になりました。
引退会見でも「悔いはある、でも後悔はしていない」と語りました。
最年長勝利の世界記録を作ったり、日本シリーズでも勝利したりと、できなかったことはたくさんある。
だから正直、悔いは残っている。
でもその時々で一生懸命取り組んだから、後悔はしていないんです。
そして、「後悔したくない」と思い続けていたからこそ、張りのある現役生活が送れたのだと思います。

その他にも山本氏の言葉には、生涯現役を志す人に多くのヒントを残してくれています。

・「この野郎!」と思う人なら、会社でも窓際にならないと思います。
そう思う人は現状に対して、なんらかのアクションを起こしますからね。
一方「俺はいいや」と思った瞬間に、つまらない人間になってします。

・一流のマチュアに、二流のプロはかないません。

・もし正しい努力があるとすれば、基本を押さえることです。・・・(中略)
すべての努力の根本は、やりこみ力です。

・(横綱白鵬関、スキージャンパーの葛西紀明選手、女子レスリングの吉田沙保里選手をインタビューした共通点は)みんな自分の携わっている競技が好きで、努力することを当然と思っている。
そして、あきらめが悪い。
あきらめが悪いからこそ、「もっと、こうできるのに」と思い続け、いつまでも「やめられない」のだ。
それでもやめなければいけない時に悔いが残るとしたら、むしろ当然だろう(おわりに)。

私はこの本を読んで、「八掛け人生」を身をもって普及する決意を高め、生涯現役を続ける志を強めました。

<お目休めコーナー>6月の花(16)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

久しぶりの河合隼雄先生の本の紹介です。

『こころの最終講義』(新潮文庫、520円+税)

こころの最終講義 (新潮文庫)
河合 隼雄
新潮社

この本の中にアドラー派に取り入れられ、他の単語と結びついた2つの概念が紹介されています。

「コンステレーション(constellation )」と「コンプレックス(complex)」です。

アドラー派においては、この2つの概念は次のように使われています。

・ファミリー・コンステレーション(constellation )=家族布置
・劣等コンプレックス(inferiority complex)

「コンステレーション」は、「星座」とも言われることがありますが、ユング心理学では「出来事が全体の中で関連を持って生じてくること」を意味し、「特に、内的な心理状態と外的な出来事とが偶然ではあるが、意味を持って重なること」を指す場合が多いと解説されています(河合俊雄氏による「はじめに」)。

アドラー派では、親、きょうだい、その他の同居親族を含む家族の相互作用を「家族布置」と呼び、誕生順位、家族価値、家族の雰囲気によって説明されます。

アドラーが「異常な劣等感」 で「ほとんど病気」と称した(『個人心理学講義』)「劣等コンプレックス」のうちの「コンプレックス」は、ユングによって広められた概念で、「感情によって色づけられた1つのかたまり」を呼ぶことがこの本でわかります(第1章「コンステレーション」)。

以上のことは、この本のほんの一部でしかなく、「物語と心理療法」(第2章)、「物語にみる東洋と西洋」(第3章)、「物語のなかの男性と女性」(第4章)、「アイデンティティの深化」(第5章)の中に隠れキリシタン神話や『日本霊異記』、『とりかへばや物語』、『落窪物語』等の物語を鮮やかに読み解く伝説の京都大学退官記念講義「コンステレーション」を始め、貴重な講義と講演を集めた一冊です。

ユング派を学ぶことによって、アドラー派との対比がより明確になり、アドラー心理学の理解が一段と深まることを実感できます。

なお、ヒューマン・ギルドでは、アドラー心理学を中核に据えながらも他派からも謙虚に学び、連携し合うスタンスを取っています。

その一環として次の講座を開催します。

自分のタイプを知り、よりよく悩もう―フロイトとユングの心理学
「フロイト・アドラー・ユングは心理学の3大巨頭」だと自信を持って言えるようになる講座です。
講 師:東畑開人先生(十文字学園女子大学専任講師、教育学博士、臨床心理士)
日 程:7月22日(土)13:30~17:30
受講料:会員10,800円、一般12,960円(税込み・資料付き)
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/497 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

<お目休めコーナー>6月の花(15)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月13日)の19:00~20:45は、 早稲田奉仕園セミナーハウス「リバティホール」で 平本あきおさん株式会社 イノベイティア「旧チームフロー」代表取締役)とコラボで

アドラー心理学の職場・家庭への活かし方を学ぶ
【実践アドラー心理学・特別座談会】

を行っていました。


(対談が決まった3月31日の写真)

会場には100人もの方々が集まり、前半は対談、後半は質疑応答に基づき、主に平本さんのコーチング・ライブが展開されました。


(ご参加の方々との集合写真、株式会社 イノベイティアから借用)

私は平本さんのコーチング・ライブを身近に観察し、とても勉強になりました。

ご参加の方々、共催の 株式会社 イノベイティア (代表の平本さんを含む)の方々にありがたく厚くお礼申し上げます。

  
さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿のブログに転載する第7回目、今回から「目的論」に入ります。

「アドラー心理学で発想したら」(8):目的論(1)

 「目的論」というのは、フロイトをはじめとするそれまでの心理学の大鉄則であった「人間の行動には原因がある」とする「原因論」に対するアンチ・テーゼであり、フロイトとの確執があったアドラーがフロイトと理論面でも反発する中でたどり着いた理論です。
これはまるで、科学の世界で、それまで信じられていた天動説から地動説を唱えたコペルニクスと同じような大展開でもあり、科学思想としてのデカルト=ニュートン・モデルからの脱却でもありました。
アドラーは、それまでの物理学の影響を受けていた心理学から大きな脱皮を試みた最初の心理学者なのです。

ただ、ここで注意しておきたいことがあります。
「目的」とすると、自分の将来を見据えての明確な目標のようなイメージがあります。
しかし、「目的論」に相当する英語の“teleology”の語源からすると、“tele”は “telephone”(電話)や“telescope”(望遠鏡)と同じく「遠い」を意味するものであり、“ology”は「学問」を意味します。
ですから、わかりやすい訳語を使えば「未来志向学」とも言うべきで、明確な目的を連想させる目的論ではないことがわかります。

アドラー自身も

「人間のすべての創作活動の背後にあるのは、優越を求める努力であり、それは、われわれの文化に加えられるすべての貢献の源泉である。人間生活の全体は、こういう活動の太い線に沿って-下から上へ、マイナスからプラスへ、敗北から勝利へと-進行するのである」(『人生の意味の心理学』、春秋社版)

と書いているとおり、具体的な目標に向かって近づこうとするものでなく、優越を求める努力としての活動をイメージしていたことが明らかです。

<お目休めコーナー>6月の花(14)

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