アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋30年 「勇気の伝道師」     ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(7月10日)のブログで 感動を呼ぶ伝え方:早実・清宮主将の宣誓全文 を書いたところ、コメント欄に早稲田実業で清宮幸太郎選手の恩師にあたる方から「清宮君は教え子」として コメント を頂戴しました。

それによると、清宮君は「学業成績も優秀」で、「原稿は彼の手によるものだと思います」と書き、「そんな彼のことは、野球の神様も応援したくなるのではないでしょうか」と結んでおられるので、清宮君が「とてつもない高校生」であることが明らかになりました。

コメント、ありがとうございました。


さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿をブログに転載する第10回目です。

「アドラー心理学で発想したら」(10):目的論(4)― 優越性の追求について

「すべての人を動機づけ、われわれがわれわれの文化へなすあらゆる貢献の源泉は、優越性の追求である。人間の生活の全体は、この活動の太い線に沿って、即ち、下から上へ、マイナスからプラスへ、敗北から勝利へと進行する。しかし、真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、その〔優越性の〕追及において、他のすべての人を豊かにするという傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で前進する人である」(A.アドラー、『人生の意味の心理学 上』アルテ、P.87)

上の文章は、アドラーが目的論について語った、もっとも明快な文章の1つです。
この文章を読み解くと、(1)あらゆる貢献の源泉は優越性の追求である、として(2)人間の生活の全体は下から上へ、マイナスからプラスへ、敗北から勝利へと進行するものの、(3)真に人生の課題に直面し、それを克服できる唯一の人は、その〔優越性の〕追及において、他のすべての人を豊かにするという傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で前進する人である、という3点にまとめられます。

つまり、アドラーは、人間の究極目標にある優越性の追求をすべて肯定しているのでなく、他のすべての人を豊かにするという傾向を見せる人、他の人も利するような仕方で前進する人でなければ、真に人生の課題に直面し、それを克服できる人ではない、と言っているのです。

『人間知の心理学』では、「優越しようとする目標設定は、共同体感覚の大きさによって規定される」と書いていて、自分だけの優越性を追求するやり方を共同体感覚に欠け、建設的なやり方でないことを説いています。

アドラーの心理学を知ったかぶりする人は、彼の心理学を「劣等コンプレックスのアドラー」とか「権力への意志を説いたアドラー」と、一断片を披瀝することが多いのですが、アドラー心理学を本格的に学ぶ人ならば、このような受け止め方をしないはずです。

◆「アドラー心理学で発想したら}シリーズの1回目から9回目は、次のとおりです。

1回目 5月12日 自己決定性(1)
2回目 5月15日 自己決定性(2)
3回目 5月19日 自己決定性(3)
4回目 5月28日 自己決定性(4)
5回目 6月1日 自己決定性(5)
6回目 6月8日 自己決定性(6)
7回目 6月14日 目的論(1)
8回目 7月1日 目的論(2)
9回目 7月7日 目的論(3)

<お目休めコーナー>7月の花(11)

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