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アドラー心理学による勇気づけ一筋30年 「勇気の伝道師」     ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

6月7日のブログ に続き「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第2回目です。

アドラー心理学の立場から(特に夫婦間での)愛の定義を3人の説をもとに紹介します。

ルドルフ・ドライカース(1897~1972)は、『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)で愛について次のように書いています(下線や改行は岩井によります)。

情動としての愛は、かなり主観的なものです。
愛とは、その人が愛と呼んでいるものなのです。
そして、献身か支配か、天国か地獄か、幸福か惨めさか、どのために創られていても、人は何か強い願望を伴う情動を愛と呼びます。

人はどのように愛するのか―
愛と結婚の心理学 (Adlerian books)
Rudolf Dreikurs,前田 憲一
一光社

ここでのポイントは、愛を客観的でなく主観的に定義していることです。

ここから夫婦にとっての愛とは、「その夫婦が愛と呼んでいるもの」と定義してもよさそうです。 

このようにドライカースの愛の定義の幅を広げると、周囲がどうあれ、ある夫婦が「私たちの愛のかたち」と捉えれば、それがその夫婦にとっての愛になるのです。

はたから見て「あれはどうかな?」と思えたとしても、その夫婦が「私たちはこれでやっているの」ということであれば、その夫婦間に他者は干渉は難しいと考えておいた方がいいのかもしれません。


続いて、アルフレッド・アドラーによる愛の定義を紹介します。

もしも愛と結婚の意味を問われたら、私は、不完全かも知れないが次のような定義をするだろう。

愛と、結婚におけるそれの成就は、身体的に引きつけられること、交際、子どもを生む決心において表される異性のパートナーへのもっとも親密な献身である。
愛と結婚は人間の協力にとって本質的である。
その協力は2人の幸福のための協力であるだけでなく、人類の幸福のための協力である。

*『人生の意味の心理学 下』(アルフレッド・アドラー著、岸見一郎訳、アルテ、1,800円+税)の第12章「愛と結婚」

人生の意味の心理学〈下〉 (アドラー・セレクション)
Alfred Adler,岸見 一郎
アルテ

この定義のポイントは、次の3つです。

(1)「身体的に引きつけられること」というのは性のことで、その点が夫婦で重要な要素を占めていることです。そのことが、「子どもを生む決心」としても表されています。

(2)愛と結婚で大切な2つ目の要素は、交際(交流)のことで、夫婦間の対人関係、俗な言い方をすると、夫婦間の仲の良さです。

(3)夫婦間の協力は、人類の協力にまで広がる。

(3)については、以前に触れましたね。

第3に、アドラーが「マイ・サン」と呼んでいたW.B.ウルフ(1900~1935、精神科医)の夫婦の愛の定義です。

愛情とは、友情というものに、異性間の協力をプラスしたものである。愛は友情プラス性である。
(P.239)

続いてこんなことも書いています。

幸福と同じように、愛が成就するためには、2人共が、自分は相手にとってだけでなく、人間全体にとっても価値があると自信を持っていて、相手に十分な適応力があって、自分にとってだけでなく、人類にとって役立っていると喜んで認められることが必要である。
(P.243~244)

『どうすれば幸福になれるか 下』(一光社)の第11章「協力のパターン」第11章より

もっともっと書きたいことがありますが、この辺にしておきましょう。

<お目休めコーナー>6月の花(13)

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