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アイヌ芸術の第一人者藤戸さん木彫展 札幌芸術の森14日から

2017-10-12 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/11 05:00

 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒湖温泉在住で昨年度の文化庁の地域文化功労者(芸術文化分野)に選ばれたアイヌ民族の彫刻家、藤戸竹喜さん(83)の集大成とも言える個展が14日から、札幌芸術の森美術館(札幌市南区)で始まる。9月には藤戸さんの写真集も出版された。いずれもアイヌ芸術の第一人者の世界観に触れられる機会となりそうだ。
 藤戸さんは熊彫り職人の父親をまねて子どものころから木彫りを始め、動物や等身大の人物像などを精力的に制作。2014年にはJR札幌駅に木製モニュメント「エカシ(長老)像」が設置され、15年には北海道文化賞を受けた。
 個展は「木彫家藤戸竹喜の世界」(同美術館、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催)。米スミソニアン国立自然史博物館でも展示された「オジロワシ」など、70年の創作活動を網羅した110点が出品される。12月17日まで(10月は無休、11月以降は月曜休館)で、期間中に一部展示替えも行う。
 同美術館学芸員の佐藤弥生さんは「現代の彫刻家の中でも抜きんでた技術を見てほしい」と言う。
 また、9月には小学館から、藤戸さんの制作風景や、阿寒湖周辺の自然の中に置いた作品などを掲載した写真集「熊を彫る人」(B5判変型、128ページ、2484円)が出版された。写真家の在本(ありもと)弥生さん(47)=東京都在住=が季節ごとに阿寒湖を訪ねて撮影し、フリーライターの村岡俊也さん(39)=神奈川県在住=がアイヌ民族の木彫りの歴史などを紹介する文章を書いた。在本さんは「彫ることが生活の一部で、淡々と彫り続けている姿が印象的だった」と語る。
 藤戸さんは「写真集は興味を持って真剣に取材されたのでうそがつけなかった。個展にも一人でも多くの人に来てほしい」と話す。
全文:737文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/137761
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