先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

失業手当受給者強制就労制度が無理な適用

2017-07-16 | 先住民族関連
日豪プレス2017年7月15日
事実上就労不可能な受給者30万人に罰金
 失業手当受給者に一定限度のボランティア活動などを強制する制度は、周囲に雇用のない遠隔地のアボリジニ・コミュニティ住民の受給者が雇用のめどのない職業訓練を受けさせられたり、現場まで通えない状況で仕事に就かなかったなどの理由で2年間に30万人が罰金処分を受けていることが明らかにされた。
 ABC放送(電子版)が伝えた。
 また、受給者の35,000人が国内の他のどの福祉制度よりも多額の罰金処分を受けている。一方で、先住民族問題省の報道担当者は、「コミュニティ開発プログラム(CDP)の罰金は少額。2週間分の手当の約10分の1」としているが、CDPの受給者の圧倒的大多数がアボリジニであり、遠隔地の失業者の場合、他の地域の失業者に比べて受給資格が発生するまで最高3倍働かなければならないなどの現実がある。
 2017年1月から3月までの期間にボランティア活動や職業訓練など指定された活動を欠席したり、遅刻したりしたために罰金を科せられた件数は54,000件にのぼり、オーストラリア国立大学(ANU)のリサ・フォークス研究員は、「この数字は異常だ。たった35,000人の罰金総額が、他の福祉受給者75万人の罰金総額よりも多額になっている。これはプログラムそのものに深刻な欠陥があり、それがこのような形で現れてきている」と語っている。
 CDP対象の失業者は週に25時間の作業をしなければならず、作業には衛生管理授業、Tシャツ染色、アートなどの活動がある。フォークス研究員は、「この制度は差別的であり、国内でもっとも貧困なコミュニティの住民をさらに貧困に追い込むように機能している。そのような地域では住民は食料にもこと欠いているのに罰金で収入が減らされた結果、さらに貧しくなって子供を抱えて生活にも困窮するようになっている。しかも、罰金のために借金ばかりが増える結果になっている」と警告している。
 ナイジェル・スカリオン先住民族問題相はABC放送のインタビューを断っているが、大臣報道担当者は、「罰金額は受給額の10%程度。しかも、どうしてもという時でなければ罰金を科していない。罰金も作業に参加することを促進するため」としている。
 2017年6月、労組上部団体は、先住民族CDP受給者を対象に「First Nations Workers’ Alliance」を発足させ、プログラムに対してCDP受給の先住民族の権利を守る運動を進めている。
■ソース
Welfare recipients in ‘some of Australia’s poorest communities’ slapped with 300,000 fines
http://nichigopress.jp/ausnews/politics/146188/

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「飯田線」難工事の秘話 天竜出身の2人が出版

2017-07-16 | アイヌ民族関連
中日新聞2017年7月16日
 愛知、静岡、長野三県を結ぶJR飯田線の全線開通八十周年の節目に、浜松市天竜区出身の女性二人が、難工事の歴史や沿線の魅力をつづった「飯田線ものがたり」(新評論)を発刊した。山深い峡谷にトンネルや橋を通すための測量に命懸けで携わったアイヌ民族の測量技師川村カネト(一八九三~一九七七年)の足跡にも焦点を当てている。
 執筆したのは、三月末まで沿線の同区佐久間町で三十年暮らした名古屋市緑区のパート太田朋子さん(54)と、天竜区龍山町の会社員神川靖子さん(48)。太田さんは二年前、カネトの生涯を描いた児童書に出合い、難事業を引き受けて現場作業員からの差別とも闘いながら測量を成し遂げたカネトに感銘を受けた。
 この児童書をたくさんの人に読んでもらいたいと、出版元に問い合わせると、絶版になり再版も難しいと知った。「自分でカネトの本を出したいが、すぐには難しい」と、カネトを知ってもらう活動から始めた。
 昨年春、有志と実行委員会をつくり、六月には愛知県東三河で活動する団体『合唱劇「カネト」をうたう合唱団』による公演を、沿線の同区水窪町で実現。広報担当の神川さんが劇や飯田線の話題をブログで発信したところ、関心を持った出版社が書籍化を勧めた。
 太田さんはカネトの故郷、北海道旭川市にも足を運んで資料を集め、昨年夏から執筆を進めた。大雨による天竜川の増水で食料が届かず飢えに苦しんだり、難航する工事で不満を爆発させた作業員にカネトが生き埋めにされそうになった苦難の逸話を紹介。開通後に佐久間ダムが完成し、ダム湖に沈んだ駅の歴史にも触れている。「八十周年に出版が実現できてうれしい。地元の学生やお年寄りの足でもある飯田線の隠れた歴史を知ってもらえたら」
 高校時代に通学で飯田線を利用した神川さんは、沿線紹介を担当。皇太子さまご成婚の際に「縁結びの駅」として話題になった小和田駅(水窪町)など各駅の特色や沿線住民との触れ合いをつづり、駅周辺の見どころや風景写真も掲載した。「先人の苦労をしのんで乗ると、違ってみえる。手つかずの自然が残った秘境駅など飯田線には多様な楽しみ方がある」と話す。
 四六判で二百八十ページ、二千円(税別)。沿線地域の書店で販売。二人は八月五日、丸善名古屋本店(名古屋市中区)で出版記念トークショーを開く。
(島将之)
 <飯田線> 豊橋(愛知県豊橋市)-辰野(長野県辰野町)間の南北195・7キロを結び94駅がある。最初に豊橋-豊川間が1897年に開業。浜松市天竜区を挟んだ三河川合(愛知県新城市)-天竜峡(長野県飯田市)の67キロ区間は渓谷や天竜川に沿った難所で、川村カネトが測量を手掛けた。1937年に全線開通。当時は豊川、鳳来寺、三信、伊那電気の四つの鉄道会社が運営したが、43年に国有化され、87年の国鉄分割民営化以降はJR東海が引き継いでいる。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170716/CK2017071602000070.html

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

光と音30回目の開幕 /北海道

2017-07-16 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年7月15日 地方版
国の特別史跡「五稜郭公園」を舞台に、函館市の歴史を市民による演劇で表現する「函館野外劇」(主催・市民創作『函館野外劇』の会)が14日夜、開幕し、延べ約250人が黒船来航や箱館戦争などのシーンを生き生きと演じた。
 30回記念の今年はネット上で資金を募るクラウドファンディングも実施し、観客が見やすいよう、120席の移動観客席を新たに設けた。8月12日まで計8回開かれる。 (全文288文字)
https://mainichi.jp/articles/20170715/ddl/k01/040/179000c

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30回目 輝く舞台 節目の函館野外劇開幕

2017-07-16 | アイヌ民族関連
函館新聞社 2017/7/15 07:54
 市民創作函館野外劇の第30回記念公演が14日に開幕した。国の特別史跡、五稜郭跡の一の橋広場と低塁を使い、函館山の噴火シーンや花火などの華麗な演出も登場。約200人の市民キャストと約400人の観客が、函館の歴史絵巻を楽しんだ。
 オープニングセレモニーで、主催する市民創作「函館野外劇」の会の中村由紀夫理事長は「野外劇は老いも若きも参加して一緒に楽しむ生涯学習の場であり、生きた教材。見て、参加して楽しんで」とあいさつ。函館市教委の辻俊行教育長やテーマ曲「星のまちHakodate」の作者、新井満さんも祝辞を述べた。
 今年は、クラウドファンディング事業で購入した移動式観客席120席を初めて設置し、さらに観劇しやすい環境を整えた。家族4人で観劇した市内谷地頭町の自営業、浅利邦雄さん(68)は「函館の歴史と魅力を改めて知って感動した。(移動式観客席からの眺めは)会場が見渡せて感動が広がるようだった」と感心しきりの様子だった。
 本公演は15、21、22、28、29、8月11、12日の午後7時半から。21日は午後7時から北海道アイヌ協会によるプレステージを予定している。
http://www.ehako.com/news/news2017a/11137_index_msg.shtml

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする