ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Tudors by Anne Gracie

2008年12月04日 | HR Mania!

数ヶ月前からケーブルTVでおもしろいヒストリカルドラマシリーズやってるなと思ってシーズン1から見てます。

"The Tudors"というヘンリー8世が王位継承してからの人生をドラマ化したTVシリーズ。

今豪州ではシーズン2が始まっています。
さらにおもしろくなってきたので「世間の反応は?」と思って検索してみました。

映画"Elizabeth"を脚本したMichael HirstがこのTVシリーズの脚本を手がけ、シーズン1はEmmy Award(優秀TV番組賞みたいなの)受賞。
大好評のようです。

驚いたのはヒストリカルロマンス繋がり。ストーリー性だけじゃなくて、他にもあるんです。

HRファンにはおなじみのAnne GracieがこのTV脚本の小説化を手がけているということ。
Michael Hirstからは絶賛、読者からも

                         
           The Tudors: The King, The Queen, and The Mistress

                         

             The Tudors: King Takes Queen

                          
             The Tudors: It's Good to be King


DVDではシーズン1・2の両方が出てるので、イギリス王朝の歴史やヒストリカルフィクションが好きな方にはいいクリスマスプレゼントかも。
ヒストリカルロマンスが好きな方にもイケます。

主な俳優さん達がみんなよだれが出るほどの美男美女。衣装も豪華で、官能的なラブシーンがたくさんあってエンターテイメント性100%。

シーズン1の第3話目くらいから、何も知らずに見だした私はヘンリー8世と気づくまでにしばらく時間がかかりました。
絵でみるヘンリーと俳優さんのギャップが…。
彼自身も彼と絡む妖艶なAnne Boleynもモダンな雰囲気で、セットも薄暗くて肌寒そうな中世期の城内の様子などはあまりありません。
セクシャルテンションも高く、BBCが創り出すコスチュームドラマとは全く違う雰囲気に。
歴史的事実とは全く違う点も気になるというコメントもオンラインでは見られますが、そういうコメントを残している人たちからも高評価です。

シーズン1は、Wolsey枢機卿が強大な権力を振るっていた頃。若きヘンリー王はフランスとの戦争に持ち込んでいきたいけど、Wolseyが思いとどまらせます。
外交面ではこの枢機卿のおかげで平和の方向へ持っていくことができたけど、王室内では波乱気味。Katherine女王の女官Elizabeth Blountがヘンリーの子を身ごもっていることが発覚。
この頃から、世継ぎをなかなか産んでくれないKatherineと何とか理由をつけて離婚できないかと奔走するヘンリー。そんな彼の前にこれまたKatherineの女官で妖艶なAnne Boleynが現れます。

シーズン2は、Wolsey枢機卿の死からヘンリーの2人目の妻Anne Boleynが処刑されるまでの7年間のお話。


最近Kate Blanchett演じるエリザベス1世(Anneの娘)の2作目の映画"Elizabeth: The Golden Age"が出てるし(1作目は1998年)、Philippa Gregoryのベストセラー"The Other Boleyn Girl"(Anne Boleynとヘンリーの愛人になったAnneの妹の話)と、それをもとにした映画、さらに小説の続編などが続々と出てて、興味津々。

            
         "The Other Boleyn Girl"       映画・DVD

豪州国内では特に話題になりました。Kate Blanchettは私が前に住んでいたIvanhoe出身だし、The other…の映画版でヘンリーを演じたEric Banaもオーストラリア人なので。

Michael Hirst脚本の映画"Elizabeth"は2作とも見ました。
両方とも歴史を勉強するための映画というよりは、ロマンスもうんと楽しめるコスチューム映画ですね。
"Elizabeth: The Golden Age"の中でMary Stuart役のSamantha Morton、すごいです。1997年の"Jane Eyre"でもすごく印象的です。
このおかげで、P.Gregoryの"The Other Queen"にも興味が沸いてきました…。
今度Boleyn姉妹の小説もDVDのほうも見てみようと思っています。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Tudorsは面白そうですね。 (Yoおばさん)
2008-12-11 00:55:31
お久しぶりです。You TubeやAmazonで、「Tudors」をみかけてはいたのですが、ヘンリー8世のお話ということで二の足を踏んでおります。あの王様にはあまりいい感じはしてなかったもので・・・時代や環境もあるけれど奥さんをなぁあんなに・・・・あの肖像画もちょっと・・・などなど。 私のお友達は「other Boleyn girl」(日本語題名は「ブーリン家の姉妹」ですね)、は思ったより面白かったと言ってました。
今になって、シマッタ見ておけばよかったと思ってます。それはそうとTudorsにはたしかJeremy NorthamさんがThomas Moreの役をしているとIMDbにありました。(「Emma」のMr Knightleyはお気に入りの1人でもあります) 多分、日本では見られないかもしれないと思ってます。You Tubeにせめて英語字幕でも付いてたならなぁ。おばさんは若い頃もっと英語のお勉強をしておけばよかったとこの頃になって後悔しているしまつです。とりあえず、ヘンリー8世についてもう一度なにか見てみましょう。肖像画よりも生身の役者さんのほうがうんとかっこいいですね。
 ついでに、Mary Baroghの本(自称目を通すだけ読書)一冊増えました。ちょっとづつ英語に慣れてきたように感じている(周囲は思い過ごしだという)この頃です。
返信する
面白いですよ (K)
2008-12-11 06:29:37
Yoおばさん、おはようございます!
Tudors、話題になってますね^^
ヒストリカルロマンスファンにも是非見てみて欲しいです。
英語がわかんなくっても、だいたいの歴史の流れを知っていれば映像だけで楽しめるかもしれませんよ^^
とにかくラブシーン、多いです!

ヘンリー8世は世継ぎ確保のために奥さんを処刑したり強引に『離婚』したりと、かなり印象悪いですよね。
私の中でも、晩年のかなり肥満しちゃった時の肖像画の印象しかなかったし…。

でも、若き頃のヘンリーはルネッサンス志向で芸術や文化に関心があるだけでなく、スポーツも万能という記録が残っているそうで、このドラマでは(自分勝手さは十分残ってるけど)かっこよく描かれています。

ヘンリー役のJonathan Rhys Meyersは、映画"Bend it like Beckham"(見ました?)のサッカーチームのコーチ役でフツフツと人気を得てきた美男子です。

Mr.KnightlyのJeremy Northamも、Yoおばさんがおっしゃる通り、シーズン2から出てます。
いいですよ。
なんだかすっかりロマンスグレー風になっているJ.Northam、"Emma"からの月日の流れを感じました。

私は個人的にCharles Brandon(Duke of Suffolk)役のHenry Cavilにハマッております。
この人はボンド役やバットマン役の候補でいいところまでいったけどこれまであまり日の目を見なかった美形。演技力も十分だと思います。

他にもSam Neill(シーズン1)など実力派揃いで、最初はちょっとびっくりした程です。

      

Mary Balogh、もう一冊増えたんですね。
がんばってどんどん慣れていって下さいナ!
ご家族が「ギャッ」という日がもうすぐ来ます…!
返信する
TudorsをYou Tubeで少し見てみました。 (Yoおばさん)
2008-12-12 00:46:23
 なるほど、なるほど確かにHotなシーンが結構アップされてました。
 中高年ばかりの会合から帰ってきてこのような画面を連続で見ると、なんと言ったらいいか「ウワッ」という感覚ですね。
現実とのギャップ。でもこれが‘面白さ’なんでしょう。しかし、現実も、彼らが映像によって表現しているものも、人間というものなんだなぁなどと、妙に哲学?めいてしまいました。
 映像を見ていて一言、「コルセットは偉大だ」
 その後自問、「でも、やはり素がないとだめかな?」
 HRでもよくでてきますね。男性が「誰がコルセットなんか発明したんだ?」って。
 終わりに、応援ありがとうございます。
なんだかんだ言ってても、英語力は私の方がうちの亭主よりかあるぞ、な~んてね思ってます。
返信する
Re: Yoおばさん (K)
2008-12-12 09:43:14
あはは。Hotでしょ。

現実とのギャップとか、歴史上の事実との(大)違いという点は、TVでは現代の視聴者に受けるものを作るとことが重要だからそれでいいとヘンリー役のJ.R.Meyersがインタビューで答えてました。

>コルセット
過去に、19世紀の本物のコルセットを手に入れた友人がいました。
現代のスタンダードでは細めの女の子なんですけど、それでもコルセットの腰周りは届きませんでした。
私の太もも一本分くらい?みたいな感じでした…^^;

番組とかで使うのはもちろん現代の人用に作られたものでしょうけど^^

>亭主より
そうそう、Yoおばさんのほうが使っている分、英語力ありますよ^^
日本語であれ英語であれ、使わないとレベルアップは望めませんからね。

それに、若いうちに外国語を勉強させたほうが覚えがいいという考えが浸透していますが、それは15歳くらいまでの話。
大人になってからのほうが言語学習のコツが分かるなど色々利点もあります。
Tudorsのように視聴者に年齢制限(お子ちゃまはダメ)がある学習素材もありますし~(笑
返信する

コメントを投稿