ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Her Scandalous Marriage

2007年03月24日 | L

Leslie LaFoy. 2006. Her Scandalous Marriage. St.Martin's Paperbacks.

Wallpaperヒストリカルです。

Story:     
Dialgoue:
Hero:      
Heroine:  
Sensuality:

Wallpaperじゃなかったとしても、つまらなくて読み終わるのに随分かかりました…。
何も起こらないし、H/Hの二人もこれといった魅力もナシで。

新しくRyland公爵になったDraytonは、先々公爵の愛人の娘3人を引き取り、無事に結婚させないと、ある程度の資産が手に入りません。
前公爵が飲んだくれて遊びほうけて公爵領の管理を怠っていたため、少しでもお金を手に入れて家計を立て直したいDrayton。

最初に、一番年上の娘で服屋を経営していたCarolineを引き取りに行きます。
Draytonは一目でとても美人で聡明なCarolineに惹かれます。

苦痛なく読めるのはここまで。

このあと、頑固そうだったCarolineが簡単に折れて二人は関係を持ちます。
Draytonはただハンサムなだけ。Carolineが「魅力的」なのは家事がうまいからというだけ。そして簡単に、妊娠のことも考えず、結婚していない男性に体を授ける…。
アホじゃないですか?
ラブシーンもあっけなく、つまんない。

あと、売春宿で育ったSimoneと、選択性無言症のようなFionaの少女二人も引き取ります。Simoneは現代の黒人街で育ったような口ぶりで、作者LaFoyはヒストリカル・リージェンシーロマンス作家としてやってはいけないことをやってしまいましたね。
Fionaの無言症は徐々に良くなりますが、お話の本題と絡んでいないので何のためにこういう設定にしたのか結局分からずじまい。

登場人物たちが上流社会に馴染もうとする努力のお話でもありますが、作者自身が現代の知識人ぶった民主主義絶対思想のフィルターを通してしか物事を見れていないので、「じゃ、なんでリージェンシー時代のお話なんか書いてんの???」と思わせる、私の大嫌いなタイプのお話でした。


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