ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Price of Indiscretion by Cathy Maxwell

2006年06月11日 | M-N-O
Cathy Maxwell (2005) The Price of Indiscretion. Avon Historical Romance.

Story:  
Dialogue:
Hero:   
Heroine: 
Sensuality: 6.5

ヒロインMirandaは家族のためにも、裕福で爵位のある紳士と結婚する決心をします。がめついシャペロンのLady Overstreetのアドバイスを受けながら、ロンドンへ向かう途中、10年前に去ってしまってもう会うことはないと思っていたAlexと再会します。

AlexとMirandaは恋人同士でしたが、Alexの母親がネイティブアメリカンだということや、Mirandaが伯爵家の血を受け継いでいること、家族に対する責任など、諸々の理由で二人の間は10年前に切り裂かれていたのです。

AlexはMirandaと別れてから10年の間に、会社を築き、船もいくつか所有するほど裕福になっていました。
そして思いがけずも、かつて深く愛したMirandaと再会し過去の思い出が蘇ります。

           

最後の最後まで切ないお話です。
とにかく二人がお互いのことを選ぶのは周りの人達の不幸をしてしまうことになるので、お互いの気持ちを犠牲につらい道を選ばなければいけません。
互いの気持ちに対する勘違いやすれ違いや、お金にがめついシャペロンの介入もあって、二人はつかず離れず。
この展開に対して、「話が遅々として進まない」とか「二人とも自分勝手な理由で頑固になっている」ように思える読者もいると思います。
確かに・・・。

あと、最後に二人はハッピーエンドしても、結局周りが不幸になってしまっているのは歓迎できませんでした。

本当は私からはハート三つと半あげたかったですが、
Amazonでの痛烈な批判を読むと、それにも納得。
ストーリーラインはいいのですが、うまく展開し切れなかった感があります。

これは是非オススメという一冊ではありませんが、Maxwellは他にもいいものを出しているので、チェックしてみる価値ありかも。

Maxwellの4月に出た新作は、Mirandaと婚約までしたPhillip(Duke of Colster)と、MirandaにAlexとの愛を選ぶよう応援したMirandaの妹Charlotteのお話「In the Bed of a Duke」です。
婚約が破談になったのはCharlotteのせいだと信じ、かなりキレているPhillipと、彼のせいで社交界から総スカンを食わされたCharlotteがスコットランドへの道のりで再会します。


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