ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Lord of Sin

2006年07月20日 | H-I

Hunter, Madeline (2005) Lord of Sin. Bantam.

ある作家のことが気に入ったので、過去の作品を集めたり、「昔の作風のほうが良かった」とかコメントを言い出すロマンスファンの中毒症状(?)をGlommingと言うそうです。

シリーズものに関しては全部読むのは躊躇することもあるけど、しっかりGlommingの症状がでてる私。先日読んだHunterの"
By Possession"が良かったので、過去の作品も気になって図書館で"Lord of Sin"を借りてきました。

Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:

このお話では Engravings [彫刻凹版(おうはん)](美術印刷・有価証券・紙幣などの印刷に用いる)が大きなテーマになってます。

「責任」や「義務」といったものからは程遠いお気楽な人生を送っていたEwan McLeanは思いがけずも伯爵領を継ぐことになりました。叔父と死に際に交わした約束を守るため、一路スコットランドのCameron氏に会いに行きます。しかしCameron氏自身はすでに亡くなっており、そこで出会ったのは娘のBrideと妹達。

Engravingの技術で、美術品だけでなく、生活のために紙幣もちょこっと偽造していたBride達。
ある日突然、Ewanが先伯爵の遺言でBride達の面倒をみるためにやってきたといってもあまり歓迎できません。生活費は欲しいけど、これ以上家計に首をつっこまれると紙幣偽造がばれてしまう。しかもEwanはEngravingの収集家!

EwanはBrideのことが気になってしかたなく、一生懸命誘惑しようとしますが、今ひとつ心を開いてくれないBride。
BrideはEwanにどんどん惹かれていくけど、妹達への責任があるのでRakeな彼に誘惑されるわけにはいけません。それに、なんと彼が紙幣偽造の真犯人を捕まえるために政府に協力していると分かってからはなおさらです。



Engravingやその技術、さらに美術品の偽造に関する参考書を読んでいるようでもあり、セクシーなお話ではあったけど、題名がほのめかすほどヒーローはSinfulというわけではありませんでしたよ。どちらかというと、かわいかったです。
ヒロインはスピンスターでウブなところもありますが、処女ではないので、このことでちょっと引いてしまう方もいるかもしれません・・・。

でも、全体的には十分楽しめるお話です。

この作品は以下のシリーズのスピンオフです。Hunterの<ホームページ>であらすじをどうぞ。
THE SEDUCER、THE SAINT、THE CHARMER、THE SINNER、THE ROMANTIC



最新の画像もっと見る

コメントを投稿