Herman Foster/Ready and willing
夏場に飲む麦茶のように後味が良いピアノトリオ・アルバム。
この頃、ピアノトリオを2枚立て続けて聴くと食傷気味になるが、
湿気が少なく歯切れ良いこの盤なら大丈夫で、嫌気が差さない。
かと言って、名盤と聴かれれば返事に窮してしまう。
ハーマン・ホスターといえば、ラズウェル細木画伯が描く、
ルーさんのバックで『ウヒャヒャ』と言いながらピアノを弾いている姿を思い浮かべるが、
ここでは『ウヒャヒャ』感は薄くなってしまっている。
やはり、ルーさんと2人揃ってないとあの感じは出ないのかなぁ。
Rolf Kuhn/Streamline
暑くもなく寒くもない今日みたいな春の一日が似合う、
ロルフ・キューン(cl)のカルテット盤でピアノはロンネル・ブライト。
のどかで、ふんわりとしていて、暖かな音が持ち味なクラリネットという楽器は、
無理せずこんな感じで吹いて欲しいな。
A・B両面聴くと睡魔が襲ってきそうなので、
コルトレーン→本盤→ポールブレイと聴くのが正しい使用方法か。
A面2曲目<Laura>が好い。
前著「九州ジャズロード」に続き山陰山陽編。
今回も写真満載で嬉しい。次は関西編か。
蝶を追い求め、インドで牢獄入りする昆虫商の話。
このようなコレクター話には惹きつけられる。
米Vanguard盤より安くて見つけやすいと思います。送料込みで約1200円でした。