『それでも僕はやってない』

先週末(１０月２７日)公開した＜終の信託＞



朔立木さんの『命の終わりを決める時』に収録された、
同名小説をもとに映像化。重く大切なテーマを扱っています。

監督・脚本／周防正行
出演／草刈民代／役所広司／浅野忠信／大沢たかお
細田よしひこ／中村久美　ほか。



同様に重いテーマを扱った＜それでも僕はやってない＞を、
先日、久しぶりに、観ました。

　

出演／加瀬亮／瀬戸朝香／役所広司／山本耕史／もたいまさこ
田中哲司／光石研／尾美としのり／小日向文世／高橋長英
大森南朋／鈴木蘭々／唯野未歩子／柳生みゆ／野間口徹／山本浩司
正名僕蔵／益岡徹／北見敏之／田山涼成／大谷亮介／石井洋祐
大和田伸也／田口浩正／徳井優／清水美砂／本田博太郎／竹中直人　ほか。

就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、面接に向かう途中、
満員電車で痴漢に間違えられ、現行犯で逮捕されてしまう。

警察署での取調べで容疑を否認、無実を主張するが、
担当刑事から自白を迫られ、拘留されてしまうことに・・・。

さらに検察庁の担当副検事の取調べでも無実は認められず、
ついに起訴されることになってしまった。

徹平の弁護はベテラン弁護士の荒川(役所広司)と新米弁護士の須藤(瀬戸朝香)。

徹平の母豊子(もたいまさこ)や友人達雄(山本耕史)も無罪を信じ動きはじめる。
痴漢冤罪事件経験者で自分の無罪を訴え続けている佐田(光石研)も協力してくれる。

彼らは徹平のことを＜犯人ではない＞と駅員に証言した女性を探そうとする。
しかし、見つからなかった。そんな中、徹平の裁判が始まる。

徹平の裁判は、公平な判決を下すことで有名な裁判長が担当することになる。
荒川たちの追及によって明らかにされていく警察のずさんな捜査内容。

状況は徹平側に有利に進んでいるように見えた。
しかし、途中で裁判長が交代することになり、状況は一変する。

＜刑事事件で起訴された場合、裁判での有罪率は99.9％と言われているのだ。＞

そんな時事件の目撃女性が見つかり、証言してくれることになる。
さらに、実際の現場状況を再現したビデオを作って提出し、
徹平の無実を勝ち取るためにあらゆる努力を尽くすのだった。

しかし・・・・・・・・・・・判決結果は有罪だった。

判決を聞く徹平は、裁判所がとりあえずの判決を下す場所でしかないことを悟る。
絶対に無実だという真実を、これからも主張していくしかないと決意する。

弁護側は判決を不服として控訴した。



痴漢は憎むべき存在です。
傷つくし、許せない。

でも、そこに＜冤罪＞がうまれてしまったとしたら、
それは、ものすごく悲しいことです。

＜それでも僕はやってない＞も＜終の信託＞も、
いま、ここに、多く起こっている・・現実です。

目をそらさないで、向き合っておくテーマだと、思いました。



周防監督の他の作品

＜ファンシイダンス＞＜シコふんじゃった。＞＜Ｓｈａｌｌ Ｗｅ ダンス？＞など。



岡野玲子さん原作の同名漫画の映画化。
家業を継いで田舎のお寺の跡取り坊主になった主人公の姿をコメディタッチで描いてる。



出演／本木雅弘／鈴木保奈美／大沢健／彦摩呂／田口浩正／近田和生
渡浩行／ポール・シルバーマン／入江則雅／甲田益也子／竹中直人
菅野菜保之／村上冬樹／みのすけ／大槻ケンヂ／広岡由里子／原ひさ子
河合美智子／柄本明／蛭子能収／大杉漣／宮琢磨／宮本信子　ほか。



キリスト教系大学4年の秋平は、父親のコネで就職も決まり、
残りわずかになった大学生活をエンジョイしていたが、
ひょんな事から大学の相撲部に入ることになってしまう。

その奮闘をコミカルに描いた相撲コメディ。

出演／本木雅弘／清水美砂／柄本明／竹中直人／田口浩正／松田勝
ロバート・ホフマン／梅本律子／宝井誠明／宮坂ひろし／村上冬樹
桜むつ子／六平直政／片岡五郎　ほか。



真面目でこれといった趣味もないサラリーマンの杉山正平。
ある日会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、
せつない表情を浮かべるひとりの女性を見つけた。

ひょんなことから始めた社交ダンスを通して、
平凡なサラリーマンが、人生を見つめ直す姿を描いています。

出演／役所広司／草刈民代／竹中直人／渡辺えり／草村礼子
柄本明／徳井優／田口浩正／原日出子／森山周一郎／本木雅弘
清水美砂／上田耕一／宮坂ひろし／井田國彦／香川京子／田中英和
田中陽子／東城亜美枝／中村綾乃／峰野勝成／石井トミコ
川村真樹／松阪隆子／片岡五郎／大杉漣／石山雄大／本田博太郎