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映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

おっぱいバレー

2009年04月19日 01時59分50秒 | 映画 あ行
評価:★★★★★[5/5]


「おっぱいばれ~、おとな一枚!」・・・噛まずに言えた。

このタイトルをめぐり、巷では、もうちょっと
なんとかならないものか!などと言われていたようだ。
公式サイトによれば、「OPV」(おーぴーヴい)でも
各劇場のチケット売り場では通るらしいが
ワタシは、気にしていることを悟られたくないので
敢えて「おっぱいばれ~」と堂々と言い切った(笑)

相手はお兄さんだったので、そんなに気にすることもなかったが
ただ、隣のチケット売り場に居た女性客ふたりが
すっと、ワタシの方へ振り向いたのが気になった(何を思ったのかな)

この邦題のインパクトがあまりに大きいので
観るなら新作公開のトップバッターしかないと思い
遅くなればなるほど、邦題が言いにくくなると感じた
小心者のワタクシでした。
でも、リピートしたくなったら言うしかないか^^;



1979年、北九州。
中学校の新任国語教師・美香子(綾瀬はるか)は、
男子バレー部の顧問を任されるが、そこに待っていたのは、
バレーボールすらまともに触ったことのない
やる気ゼロのダメダメ部員たちだった。

彼らのやる気を引き出し、廃部寸前のバレー部を
何とか立て直そうとする美香子だったが、
ひょんなことから“試合に勝ったら、おっぱいを見せる”
というとんでもない約束をさせられるハメに。

おっぱいを見せるなんて絶対無理と思いながらも、
別人のようにやる気を見せ始めた彼らと、
日々の練習を通じて次第に信頼関係を築いていく美香子。
そんな矢先、“おっぱいの約束”が学校で大きな問題となってしまう。
<allcinema>



この時代の男子中学生といえば
みんな、ほとんど同じような純粋に不純な思いを巡らせていた。
深夜になれば親が寝静まった頃、密かに“11PM”などという
テレビ番組をこっそり音消しで観ていたような思い出がある。
そこのところは本作に於ける彼らとまったく同じ(笑)
異常なほど、異性に対する妄想などが膨れ上がっていたかな。

例によって、まったくやる気のないバレー部員たち。
部員人数も、たったの5人しか所属してなくて試合にも出られない。
そこの理由を楯に使って練習すらしたことが無いありさまなので
もう、学校内ではバカ部の連中と云う言い方をされていたのだ。

そんな彼らを発奮させるのが、我がアイドルの
綾瀬はるかさんである。その豊満な胸の膨らみを全校集会で見て以来
彼らは、交換条件として“先生がおっぱいを見せる”を出すのだ。
そんな条件に対して、流れ的に「それは無理!」という言葉が
出せなくなってしまったから、さあ大変。
そんな頃、ちょうどそこへ、1年生が入部し6人となることができた。

練習中も辛くなってくると、掛け声“おっぱい”を連呼し
はるか先生はその度に「そんな掛け声やめろ!」とか言ったりして
劇中は、そのバカっぷりに大いに笑わせてもらえます。
それでも、練習に打ち込む姿は、良く言えば『ロッキー』風味(笑)

彼らの猛練習に打ち込む姿は、綾瀬はるか先生にとって
嬉しくもあり、約束をどう断ろうかという苦渋の思いとが交錯し
その辺りの苦悩が、ものすごく伝わってくるのである。

この映画では、単なるおバカな中学生の奮闘を描いてるだけでなく
綾瀬はるか先生の本校の前に赴任していた学校での
エピソードが例の約束に関する重要な伏線となっている。
また、彼女は中学時代に、ある行為がもとで謹慎処分を受け
その時の恩師の優しさに触れ、自分も教師になることを決意した。
その当時を回想するエモーションがとてもいいのだ。

本作は、おバカな弱小バレー部が変わっていく過程にホロリとなり
綾瀬はるか先生の教師として成長して行く姿にウルウルとなり
終盤で、亡き恩師宅に招かれたときに思わぬ事実を知らされ
ココで、私は不覚にも涙が溢れ出してしまったのである。
劇場内は静まり返り、あちこちで鼻をすする音が・・・。

なんとなく倉本聰の『北の国から』を連想させるような
一瞬の無音状態からの静かに響きだす効果音楽など
無駄な説明を極力省いた大人な演出が好感度アップ。

部分的に泣かされるシーンがあるとは聞いていたが
まさか、ここまでの状態になるなんて何年ぶりだろうか・・



さて、気になる“約束のおっぱい”は見ることが出来たのか?

ラストの爽やかさは、何といっても彼らバレー部の
目標に向け努力すれば夢は叶えられるということと
姑息な保険をかけてた部分は、相変わらずだったなと大受け。

クスクス笑ってウルウル泣いて、最後の感情は
『転校生』(1982)に近い甘酸っぱさがあったかな^^


おまけ)
・先輩教師を演じた青木崇高さんは良い俳優ですね。
 この俳優の声と演技を見た感じは織田裕二のようでGood!

・1979年当時の街の風景がよく出ていた。
 あれがオープンセットでなく、本物であったのがスゴイ。
 街中を走る車もあんなにもよく用意できたものだ。

・懐かしのヒット曲が、全編を通して流れていた。
 ピンクレディ、キャンディーズ、甲斐よしひろ、キャロル、
 ユーミン、尾崎亜美、フィンガー5など

-------------------------------------------------------------
監督:羽住英一郎
脚本:岡田惠和
撮影:西村博光
音楽:佐藤直紀


出演:綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/石田卓也/田口浩正/市毛良枝/
   


『おっぱいバレー』



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10 コメント

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oh! 初日に! (笛吹働爺)
2009-04-19 13:34:16
いつ見ようかなぁ? 楽しみです。
行って来ました (ituka)
2009-04-19 17:57:08
笛吹働爺さん こんにちは。


期待以上で満足しましたよ^^
バレー部のメンバーに、『20世紀少年』の小学生キャラが居たように感じたのは
気のせいだったかもしれません^^

冒頭に介護用車いすを改造した三輪車は
どことなくアメリカンな感じでカッコ良かったです。
時速80キロで、手のひらを広げると
あの感覚と同じだそうです(高速道路で試してみようかな・笑)
☆『おっぱいガールズ』☆ (TiM3 おっぱいバレー星人)
2009-04-23 23:31:48
『おっぱいボーイズ』『おっぱいフライト』などと、妄想が広がりもしますが、きっと矢口監督には描けないだろうし、描かないだろう(=^_^=)世界なのでしょう。

作品そのものも気になりますが、P※A、日※組、文部※学省、スマ※プファン(←関係ないし!)の反応も気になるところでしょうか。

ああ、観たいぞー、おっぱい!

※本文内に「おっぱい」と言う単語が3つ確認されました。
この映画のおかげで・・ (ituka)
2009-04-24 23:45:22
TiM3さん こんばんは。

映画館のロビーで数人の大学生らしきお兄さんらが
大きな声で“おっぱい”をネタに雑談してましたが
意外にも、いやらしく聞こえなかったのは本作効果なんでしょうね^^

>きっと矢口監督には描けないだろうし、

できれば、描いて欲しい^^;
三池監督よりも、品良く作ってくれそうな気がします。

>P※A、日※組、文部※学省、スマ※プファン(←関係ないし!)の反応も気になるところでしょうか。

意外にも眉つばな作品ではなかったところでセーフなのかもしれないですね^^
昨日で“草くん”の漢字「」を完璧に覚えました。良い機会でした(これこれ)

>ああ、観たいぞー、おっぱい!

TiM3さん、見てるじゃないですか~
って、アレじゃなくて映画のことね^^;

>※本文内に「おっぱい」と言う単語が3つ確認されました。

本作の大ヒットにより、“おっぱい”が生活用語になるのでは?と思っています(笑)
☆観て来たーっ☆ (TiM3 悦びで胸がおっぱい)
2009-04-25 12:19:44
観て来ました!

竜王中学バレー部・顧問のおっちゃんは
『僕サイ』で灯油缶&猟銃(散弾銃?)持参で暴れてた、あのおとっつぁんではなかったでしょうか?

あと、どうにも竜王中バレー部員が『ピンポン』の海王学園高の連中っぽく見えて仕方なかった(=^_^=)
相手校バレー部・顧問 (ituka)
2009-04-25 21:29:54
TiM3さん こんばんは

>あのおとっつぁんではなかったでしょうか?

そうです、そうです。印象に残り易いオーラの持ち主ですよね(笑)
元。お笑いコンビ「テンション」のお人でした^^

>『ピンポン』の海王学園高の連中っぽく見えて仕方なかった(=^_^=)

『ピンポン』っぽかったんですね。アタクシ、不覚にも未見なんですよ^^;
に、しても、2軍メンバーといえども、たったあれだけの練習で
勝利出来た“おっぱいメンバー”は、元々の潜在能力もあったんではないでしょうか^^

あるカットで綾瀬さんが、めっちゃ綺麗に撮られてましたね^^
観了 (笛吹働爺)
2009-04-26 01:40:55
昨夜、連合いと見てきました。
まあまあ、星3つ半(5個中)、というところです。綾瀬はるかの魅力全開にはまだまだです。

いつかもっと激しいアクションをやって欲しいなぁ。トゥームレイダーみたいな。
星3つ半でしたか~^^ (ituka)
2009-04-26 03:32:50
笛吹働爺さん こんばんは

観賞お疲れさまです。
綾瀬さんはまだまだ秘めた力を持つ女優さんなんですね^^
このひとの女優としての潜在能力はまだまだありそうですよね^^

>いつかもっと激しいアクションをやって欲しいなぁ。トゥームレイダーみたいな。

運動神経はあるらしいから、その気になればアンジー姐さんに負けないくらいの
アクションは楽勝にこなせることでしょう。
できれば『ラスト・ブラッド』(5月公開)のチョン・ジヒョンくらいのアクションは見たいものです^^
TBありがとうございました (シムウナ)
2009-04-29 15:47:41
TB有難うございました。
最初は、なんて如何わしいタイトルなんだと。
これを映画にするのか・・・と思いましたが
100%の感動作品ものでした。
前半の笑いと後半の涙、バランスが絶妙でした。
タイトルは一瞬、えっ!?となりますが
女性に薦めたい映画です。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
おっぱいおっぱい~ (ituka)
2009-04-29 17:32:24
シムウナさん こんにちは

題名で躊躇されてる方には
中身は意外とギッシリ詰っていますよ~!と
声を大にして言いたいですね。

クリック完了しました^^

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