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ムーンライズ・キングダム

2013年02月10日 18時19分09秒 | 映画 ま行
評価:★★★☆【3,5点】



冒頭から不思議な世界に迷い込んだ子羊のワタシ。

初見ですが、これが、監督ウェスワールドなのね(笑)



1965年、アメリカ・ニューイングランド沖に浮かぶ小さな島。
家庭に恵まれず世界に自分の居場所がないと感じている
12歳の少年サム。
所属するボーイスカウトのサマー・キャンプ中に
置き手紙を残し、姿を消してしまう。
一方、厳格な父と口うるさい母に辟易していた同い年の
少女スージーも両親の目をかいくぐり、家を飛び出す。
1年前に出会い、瞬く間に恋に落ちたサムとスージー。
2人は1年にわたって文通を続け、
入念な駆け落ちの計画を練り上げていたのだ。
草原で落ち合った2人は、
手に手をとって秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”を目指す。
一方、シャープ警部やボーイスカウトのウォード隊長、
スージーの両親ら島の大人たちは2人の失踪に気づき大あわて。
折しも島には大きなハリケーンが接近していたのだが…。
<allcinema>



映画の雰囲気はフランスコメディという感じ。
そこにブルース・ウィリスが出てるから、ふと我に返る(笑)
そうだ!これはハリウッド映画だったと。
しかし、ハリウッドスタジオから遠く離れ、商業映画ではない
よくいわれるインディペンデント映画ってやつですね。

絵本のような舞台セット、出演者の衣装なんか
監督さんのこだわりを感じますよ。

ストーリー自体は至ってシンプル。
12歳という多感な時期によくある親への反発心から
家で自分の居場所がないと感じる少女。
そして、ボーイスカウトで孤立する男の子のカップルが
愛の逃避行を決行したから、さあ大変!
島中の大人たちが自分の秘密を持ちつつも
彼らを探そうする姿に笑いがてんこ盛り(笑)

劇中に流れる音楽がどこかノスタルジックで哀愁が漂い
当のご本人、12歳カップルも年齢の割にクールで
スージーのちょっとした表情や仕草にゾクッとしました。

ブルース・ウィリスの警官役はぴったりですが
その人物像はどこか間抜けっぽくてすごく庶民的。
IQは低そうだけど心やさしくて力持ちって感じがすごくいい(笑)

これはウェス・アンダーソン監督のセンスが光る良作ですね。



【今週のツッコミ】
・フランシス・マクドーマンドとブルース・ウィリスの不倫も
 どこか可笑しいが、頼りないエドワード・ノートンや
 ビル・マーレイの口うるさくもゲイっぽい父親像とか
 ティルダ・スウィントンの冷酷福祉局員など
 島の大人たちのキャラが最高でした。

・IQ高そうなサム、双眼鏡片手にすぐキレるスージーふたりとも
 割と美形で今後の作品に期待したいです。

・木に引っ掛かるバイク見て『ビッグフィッシュ』を思い出す。

・木の上に建てた小屋、彼はいずれ1級建築士になれるでしょう。

・1960年代の舞台設定がファンタジー性をより醸し出していた。

・映画のストーリーテラーとして登場してたオッちゃんが
 この映画の監督とこの記事書く直前まで思っていた(恥)
-------------------------------------------------------
監督:ウェス・アンダーソン
脚本:ウェス・アンダーソン/ロマン・コッポラ
撮影:ロバート・イェーマン
音楽:アレクサンドル・デスプラ


出演:ブルース・ウィリス/エドワード・ノートン/ビル・マーレイ/
    フランシス・マクドーマンド/ティルダ・スウィントン/
    ジャレッド・ギルマン/カーラ・ヘイワード


『ムーンライズ・キングダム』

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6 コメント

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Unknown (あみ)
2013-02-12 11:03:26
私はこの作品、かなりツボにハマりました。
もともとウェス・アンダーソン監督の映像や小物使いのセンスは好みだったのですが、60年代と言うのがまたよく合っていて、ますます好きになりました。

>ストーリーテラーとして登場してたオッちゃんがこの映画の監督
だとしたら、それはそれで素敵だなと思いました(笑)
返信する
美形カップル (mariyon)
2013-02-12 17:04:15
2人ともあの極端な性格は別にして
かなりの美形カップルでした。
スージーのアイシャドウは、一度も落ちることがなかったけど、たぶん、すっぴんのほうが可愛いんじゃないかと・・・。

でも、この、みょうに伸びた間と、レトロな空気に、なごんできました。
ブルースおじさんも良かったけど、彼はもう少し世界平和に努力してもらうとして、ノートン兄ちゃんは、もっと、こういう役をやって欲しいです。
返信する
あみさんへ (ituka)
2013-02-12 23:38:56
こんばんは。
おっと!ツボにハマったのですね(笑)
あみさんは、ウェス・アンダーソン監督の他作品をご覧になっていたということで
概ね作品世界を予想出来ていたというところでしょうか。

ワタシも彼独特のセンスをこの映画から感じましたよ^^
大人向けのファンタジー映画というふうに捉えたんですが、どうなんでしょうね。

>だとしたら、それはそれで素敵だなと思いました(笑)

まぁ!フォローしてくれて嬉しいじゃないですか。
ワタシのような初見で無知な者でも勇気をもらえましたよ^^

あのオッちゃん、いい味出してましたよね(笑)
返信する
mariyonさんへ (ituka)
2013-02-12 23:52:10
こんばんは。
今回のカップルって、撮影時は本当に12歳だったということですが
やっぱり、女の子の方が大人びてますね。
あの衣裳部屋のカラスの恰好したメイクなんてまさに大人でしたしね^^

この映画でのブルース・ウィリスとエドワード・ノートンのボケキャラは今まででいちばん好きかも(笑)
怒ったスージーの父に靴投げられたノートンの情けなさは最高でしたよ(爆)

スキンヘッドのブルースより、若干髪の毛付けてる方がボケやすいのかもしれませんね^^;
ノートンはこの演技で芝居の幅もずっと増えそうで楽しみです^^


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これから空港へ「ゼロぉ~」 (オリーブリー)
2013-02-16 12:28:00
子供と大人の空気感の違いが絶妙でした(笑)
わたしたちって、いつからどう変わってしまったのだろう…(爆)
ウェス・アンダーソンの作品は苦手なのが多かったけど、これは後からじわじわともしてくるし、ほんわかとして良かったです。
返信する
オリーブリーさんへ (ituka)
2013-02-16 13:55:58
こんにちは。
この作品って全体のマッタリ感とか不思議な感覚で面白く観られました(笑)
出てる役者さんたちも過去のイメージを完全に払拭されていてとても新鮮でしたよね。

おっと!これからゼロだ~くに?実はワタシも夕方16時40分からの回に観に行くのです(笑)
そして明日朝一でブルースのオッちゃん(爆)
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