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リアル映画で生活のシミュレーションをしたがる管理人のブログ

東京島

2010年08月29日 10時58分12秒 | 映画 た行
評価:★★【2点】


これって命がけのサバイバル映画でもないのね。

女ひとり、男23人、たったひとりの女性をめぐり
男たちの均衡が徐々に崩れ始める!?
または、脱出不可能とされる島からの壮大な脱出劇!?

とまぁ、こんな具合に、サスペンスとアクションで
全編に於いて緊張感を漂わせるような映画なんだろうと
勝手に想像していたら、なんだかとっても色味が清々しくて
野生化していく人間の本能なんて殆どなく、ちょっと戸惑う(爆)



結婚20周年を記念した世界一周クルーズの旅の途中で嵐に遭い、
夫の隆と共に無人島に漂着した主婦、清子。
意外にも、たくましくサバイバル生活に順応していった清子は、
対照的に心身共に衰弱していくばかりでまったく役に立たない隆に
苛立ちを募らせる。
救助の船は一向に現われず、絶望がよぎり始めた頃、
新たに16人の若い男たちが流れ着いた。

彼らは与那国島でのきついバイトから逃げ出して遭難した日本人の
フリーター集団だった。
共同生活を始めた彼らは、いつしか島を“東京島”と呼ぶようになった。

そんなある日、隆が崖から不可解な転落死を遂げる。
それでも、男たちに大事にされ、女王のような扱いに
まんざらでもない清子だったが…。
<allcinema>



もしも、自分がこういう状況に置かれたら・・・。

というような、サバイバルをして生き抜くための知恵や知識などが
ほとんど出てこないので、映画の中ではシミュレーションはできません。
この島には全員が普通に生き続けるための資源が豊富だっといえる。

そこに居るヤツラには緊張感がまったくないのが予想外だった。
青い海、緑豊かな森林、果実が豊富で、魚もより取り見取り。
カメラも原色カラーを大いに使いまくり、温かい印象を受ける。


女王様扱いに、いつしか慣れ親しんでいく清子に
ひとり反発するのがワタナベ(窪塚洋介)ということで
これは、この作品の男のなかでは唯一の異端児という扱いだった。

やがて、中国人グループも漂流してきて、
彼らの存在が男たちにとって脅威となっていく。

日本の草食系男子とちがい、中国グループは生き抜くための知恵を
ふんだんに使い、食に関しても日本人らとは根本的に違ったのが面白い。
日本人は、あるものを取って食うだけ。
しかし中国人は、あるものを増やして食うことをしているのだ。
そして、この島に居座るのかと思えば、そうではなく
脱出用の船までDIYしてしまう。ある意味、訓練された兵士のよう。

日本人よ、花輪や首飾りを作ってる場合じゃないだろ!(爆)
「昔の記憶がなくなったのも辛いけど、昔の面影がないのも辛い!」
この台詞に座布団一枚!


この映画は清子の生き抜くためのしたたかさが妙に可笑しかった。
彼女に翻弄される男たちをシュールに描く。



この東京島というところは、もしかしたら楽園だったのかもしれない。


追記)
・いちばんいらなかったのは夫だった!物語を期待させた冒頭のセリフ。

・夫が生きてた時間は、劇中でわずか3分未満だったのが可笑しい。
 本物の毒ヘビ(毒はもちろん抜いてある)のサバイバル料理を
 みごとにやってのける木村多江さんは凄い!

・島で転落死した夫の出演時間は3分未満。台詞はふた言だけ。
 あの転落スタントは、なかなか高度な演出であったと思う。
 途中、岩に激突したところはCGか?

・妊娠を知ったところから、話にボリュームがでてきた。誰の子?
 「こんなときにどうしよう・・・」と清子さんがうろたえる。
 しかし、3番目の夫のひとことで出産を決意。

・チキチータってABBAの曲から来ているのだろうか?(笑)
 これを機に、「ABBAアバ」のメンバーを初めて真剣にYoutubeで観た。
 女性ボーカルふたりは、それぞれ、キム・キャトラルと
 若き日のジェーン・フォンダという印象を受けた。

・キムを演じたイラン人女性のサヘル・ローズを知っただけでも
 この映画を観た甲斐があった。4歳から孤児院育ちという
 実生活でかなり苦労をしてこられた女優さんらしい。

・もし、こんなシチュエーションで本場韓国で映画を作ったなら
 まちがいなく、壮絶な地獄と化した画を見せてくれるんだろう!
 などと思いを巡らせたりもした。(本場ってなんだよぅ)
----------------------------------------------------------
監督:篠崎誠
脚本:相沢友子
撮影:芦澤明子
音楽:大友良英


出演:木村多江/窪塚洋介/福士誠治/染谷将太/サヘル・ローズ/鶴見辰吾/


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8 コメント

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「オーケストラ」 (笛吹働爺)
2010-08-29 21:52:31
3回目を今夕見てきました。
シネプレックス岡崎。スクリーンの大きさ・音響の良さ、ともに名演とは比ぶべくもない。
ということで3度目もウルッてきました。
再再鑑賞!ですね (ituka)
2010-08-29 22:19:27
笛吹働爺さん こんばんは。

鑑賞お疲れ様です。
岡崎にあるもうひとつのシネコンのココは未だ行ったことがありません。
やっぱり、最新の設備なんでしょうね。
名演ももうすこしリニューアルしてほしいですよね^^;
特に、劇場2なんて、サウンドスクリーンの穴が目に入っちゃって気が散ってしまいます(笑)

お気に入りの作品は観るたびに、またひとつ発見とかありそうですね。

近くのシネコンの順位 (笛吹働爺)
2010-08-30 00:07:44
イオン岡崎、シネプレックス岡崎、安城コロナ
の順です。安城は一番古いので仕方がないですがスクリーンも椅子も小さいです。
イオンはダントツ椅子が大きいですね。
☆コレはちょっこし観たいのす☆ (TiM3)
2010-08-30 20:23:08
最近、木村多江さん評価がウナギ昇ってまして・・

何となく『ザ・ビーチ』を連想しちゃいますが、
そう言う感じでもなさげ、かな?

或いは「灯台を目指せ」的な・・
(それ、ディカ主演ってだけで、作品が違いますし)
イオン岡崎のシートはグッド! (ituka)
2010-08-30 21:52:05
笛吹働爺さん こんばんは。

映画館はシートで決まると言っても過言でないですよね^^
このなかでは、イオンのシートが一番大きいですし、足元のゆったり感もありますね。

因みに、愛知で最も小さいシートは金銀劇場のそれです^^;
いつも映画が終盤になるころには腰が痛くなって辛いんですよ(笑)
ハッキリ言って最悪なシートです^^;

イオン岡崎のシートに負けないのがパルコにあるセンチュリーかもしれません。
木村さんも見ようによっては綺麗ね (ituka)
2010-08-30 22:05:11
TiM3さん こんばんは。

この島で彼女ひとりだったら、ワタシも夫の候補に参加したいです(笑)
多江さんはスタイルがなかなか良いですね。

>何となく『ザ・ビーチ』を連想しちゃいますが、

そっちの方が、まだ緊張感あります!
こっちは妙にマッタリとかしてて、でも中国人が漂流して来てからは
清子さんキャラに大受けします(笑)

この映画で確信したことがひとつ!
アジアの中では、韓国、中国に後れを取っている日本俳優の筋肉量の少なさ!
見るからに貧相で、これじゃあサバイバルで負けるわって感じです^^;
こんばんはー♪ (kira)
2010-09-11 00:48:42
これ、皆さんの評価に少したじろいでいます。
ホシをつけるなら私も2つぐらいで、
同じような評価の方はitukaだけです(笑)

ま、最後が観たかったので辛うじて座っていましたが、
あのラストも、コレでいいのかあ~じゃありません?
相沢友子さん、結構好きなんですけどコレは残念
終盤に差し掛かったところで (ituka)
2010-09-11 09:46:02
kiraさん お早うございます。

冒頭の皮むきから、いらなかったのは夫!発言やら
この辺りまではワクワクして観ていました。

でも、それ以降は妙にマッタリしちゃって緊張感まったくなし(笑)
で、トドメは「黄色いサクランボ」ですかね^^;
なんじゃこれ~!ですよ(爆)

>あのラストも、コレでいいのかあ~じゃありません?

確かに!別世界に変貌してしまった奴らといい、
清子の向かっている先が、まるで不透明だな~と思いました。

相沢さんって、けっこうシュールな世界観を描きますね。
でも、これは映画監督の失敗が大きかったりしてね^^;

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