映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

はじまりへの旅

2017年04月02日 18時39分43秒 | 映画 は行
評価:★★★★【4点】



6人の子供たちを徹底的に鍛え上げ逞しく育てた結果…



アメリカ北西部の山奥にこもり、
大自然の中で自給自足のサバイバル生活を送る
ベン・キャッシュと6人の子どもたち。
文明社会とは距離を置き、学校すら行かない子どもたちだったが、
ノーム・チョムスキーを信奉する父親自らの型破りな熱血指導により、
文字通り文武両道の優れた能力を身につけていた。
そんなある日、数年前から入院生活を送っていた母親レスリーの訃報が届く。
レスリーの家族と折り合いが悪いベンだったが、
彼女の葬儀に出席するため、子どもたちちともに
2400km離れたニューメキシコへ向け自家用バスを走らせる。
そんな一家の最終目的は、
仏教徒だったレスリーを葬儀の行われる教会から救い出し、
彼女の最期の願いを叶えることだったが…。
<allcinema>



第89回アカデミー賞主演男優賞部門でヴィゴ・モーテンセンが
ノミネートされたのがこの作品。

これって父子関係でいえば、ある意味、シアーシャ・ローナンと
エリック・バナ出演映画『ハンナ』(2015)の大家族版な感じだ。

人里離れた山奥で学校に一切通わせず、自分らだけで独学で学習し
数か国語を自在に話せるほどに、歴史上の哲学書も丸々暗記し
知能と知識は同世代の子供の十数倍先を行っている。

日々の食事も森での狩りで補っているから凄いのなんの。
しかも、弓とナイフだけの格闘技術も長けているから恐れ入る。

今回、都会で入院中だった母の訃報を受け家族で葬儀に出席する。
外見だけは上は普通の高校生から一番下は園児くらいの6人の子供。

この風変わりな家族が都会の中に入って行って
どんなハチャメチャな騒動を引き起こすのか!に注目するわけだ。
なかなか期待通りの展開で、初めは笑われながら後に仰天する都会人。

しかしながら、やはり母の死をめぐり、父の教育に疑問を持ち始めた次男。
「父さんが母さんを殺したのも同じ」この言葉に父の心が
少しづつ揺らぎ始めるのだった。


【今週のツッコミ】

・あらすじだけ読めば、絶対にコメディ路線なんだが
 普通にヒューマンドラマとして成立している。

・長女と次女なんか、ハンナ(シアーシャ・ローナン)と同世代で凄味がある。

・独自の教育では、やはり子供にとっていちばん重要な社会のルール
 または団体生活などが満足に教育されないのかも。
 ナイフ1本で生きていく術は、本当に必要か?(笑)

・仏教徒であった母の棺桶を掘り起こし家族だけで火葬するわけだが
 遺灰をトイレに流すってアリか(笑)

・長男が有名公立大学すべて合格する秀才でありながら
 キャンプで知り合った同世代の女性とうまく話せないジレンマ(笑)

・できれば、もっと彼らの凄さを都会人に分からせる演出があっていい。
 ここはちょっと物足りなさを感じとても惜しい。

・彼らの祖父に当たる大富豪のフランク・ランジェラの存在感が凄い。
 型破りな家族に対し、結局はしっかり諭す形にもっていく。
----------------------------------------------------------------
監督:マット・ロス
脚本:マット・ロス
音楽:アレックス・ソマーズ
出演:ヴィゴ・モーテンセン/フランク・ランジェラ/キャスリン・ハーン

『はじまりへの旅』

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ムーンライト | トップ | ゴースト・イン・ザ・シェル »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっと書きました^^; (kira)
2017-04-17 22:22:31
今週のツッコミ、いちいちもっともですが、
まあ一番は、長男クンの初恋~ね♪
そして、
〉もっと彼らの凄さを都会人に分からせる演出があっていい
コレ、私ももっと盛り上げて欲しかった(笑)

最後も納得の選択で、和みました~
kiraさんへ (ituka)
2017-04-17 22:30:39
そうそう!長男はかなりの秀才君、そして初恋(笑)
話しかけてきたのがビッチ風女子高生でしたが免疫ついてないので
速攻で落ちちゃいましたね(爆)

もっと彼ら兄妹の真の凄さを見せるシーンがあったら絶対盛り上がりますよね。
ラストの展開も心地よかったです。
こんばんは〜 (margot2005)
2017-05-13 23:49:21
これはコメディ仕立てなんでしょうけど、かなりヒューマンなドラマでした。
>遺灰をトイレに流すって...
あれってママが遺言したんですが、仏教徒が怒りそうな行為に唖然!
ヴィゴはキャラにハマっていてナイス!
子供たちの頭脳は半端じゃなかったですね。
映画結構楽しめました。
margotさんへ (ituka)
2017-05-14 08:18:13
通常なら絶対にコメディですよね。
でも、お笑い担当を一切設けなかったしシリアスで行けるぞと踏んだのかも。

>仏教徒が怒りそうな行為に唖然!

遺言パワー恐るべし!(笑)
遺言で銀行を襲えとあればやってしまいそうな雰囲気でしたね^^;
ワタシの中ではヴィゴ作品として一番面白かったように思いました。

コメントを投稿

映画 は行」カテゴリの最新記事