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ノルウェイの森

2010年12月13日 22時39分07秒 | 映画 な行
評価:★★★【3点】


極端に少ない台詞と自然界の音に注目。

また、予告編で流れていた日本の土地とは到底思えない緑の丘の地形が
とても綺麗で、これは是非ともBGMならぬBGVでの癒し映像を求める方に
お薦めしたい一品であると密かに思ったりしたものです。



1987年の発表当時、空前のベストセラーとなり社会現象を巻き起こすとともに、
日本のみならず世界中で翻訳され多くのファンを生み出した村上春樹の
同名小説を「デトロイト・メタル・シティ」の松山ケンイチと
「バベル」の菊地凛子主演で映画化した青春ラブ・ストーリー。

学生運動が盛んな昭和40年代を背景に、深い喪失感を抱えたまま
対照的な2人の女性の間で揺れ動く青年の切なくも瑞々しい青春の葛藤と
再生の日々を、美しい映像で赤裸々かつ繊細に描き出す。

唯一の親友・キズキを突然の自殺で失ったワタナベは、
悲しみから立ち直れないまま東京の大学で学生生活をスタートさせる。
ある日、ワタナベはキズキの恋人・直子と偶然の再会を果たす。
同じ喪失感を共有する2人は次第に惹かれ合っていくが、
2人の関係が深まるにつれ、直子は心のバランスを崩してしまい、
ついには京都の療養所に入院することに。

直子と会うことも叶わないワタナベの前に、直子とは対照的に
若者らしい明るさと生命力に満ちた緑が現われる。
積極的な緑との交流を持ちながらも直子の状態が心配でならないワタナベ。
そんな中、ようやく直子との面会が許され、京都へと向かうワタナベだったが…。
<allcinema>



原作を知らないワタシにとっての本作はかなり辛い映画でした。
本作はビートルズの「ノルウェーの森」の曲がふんだんに流れ
美しい自然の中で触れ合う若い男女のラブストーリーと勝手に想像してた。

ところが冒頭からの衝撃シーンで一気に息苦しくなってしまったのでした。
キズキや直子の喪失感に共鳴できなかったこと。
今でこそ、イジメ問題でそういう形で終止符を打ってしまうのはあるが
さすがにキズキの喪失感はどこから出来てしまったのかがさっぱり!^^;

直子の場合は、あの告白があって初めて理解できたし
緑もあの年代の女の子ならそういう物の考え方も珍しいこともなく
ワタシが若かったころにも緑のような子は居たし・・・です。

でもまぁワタシから見ればワタナベくんの気使いが普通であり
本作の中で見れば、周りの連中が一種異様なだけに
彼の振り回されっぷりには同情しまくりだった。
ただ彼の口癖である「もちろん」という言葉は感心しない^^;
これは、風俗店で女の子から「貴方の趣味は?」と聞かれ
とっさに知的に見せようとして「基本的にボクの趣味は・・・」というのと
まったく同じ気がしてならない。
そう!場所と雰囲気で使う言葉ではないのですよ(爆)
ちなみにワタクシ、風俗店に入ったことはありませんが^^;

それにしても、本作の長回しシーンは記録に挑戦でもしているようだった。
京都の療養所から抜け出した直子がワタナベに重要なことを語るシーン。
無言で歩き、徐々に衰退して行き、歩きながらの台詞であった。
ここはおそらく5分以上のシーンではなかったかと思う。
これは菊池凛子と松山ケンイチのツーショットでないと挑戦できないだろう。
これに対抗できる今の若手は他に誰が居るのでしょう^^


追記)
・「してもいい?」と聞かれたら「してもいいよ」と答えよう。
 相手の質問に対しフェイントを掛けた返事はしない方がいいと思われる。
-----------------------------------------------------------------
監督:トラン・アン・ユン
脚本:トラン・アン・ユン
撮影:マーク・リー・ピンビン
音楽:ジョニー・グリーンウッド


出演:松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子/高良健吾/霧島れいか/玉山鉄二/


『ノルウェイの森』
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10 コメント

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原作未読 (笛吹働爺)
2010-12-14 01:19:14
村上春樹本はどうも読む気がしなくて。
菊池がTV番組で語ってたのによると三重県で長期ロケをしたらしい。大台ヶ原あたりか?
これを良き機会として(*^_^*) (ぺろんぱ)
2010-12-14 19:59:49
こんばんは。

「キズキの喪失感」は原作でも明言されていないのです。
だからこそ直子の心にもワタナベくんの心にも、それが澱のように沈澱していったのかもしれません。
思えば世の中には理解不能であるがゆえに一層悲劇的であるもの、理不尽なまでに暴力的なものが其処彼処に存在しているのかもしれません。

>ワタナベくんの気使いが普通であり

そうなのですよね。
考えてみれば春樹の長編小説は、フツーに暮らしていた人間(しかしフツーに暮らしていながら実は何らかの問題を潜在的に抱えて至るもする人間)があることを境に実に不条理な世界に入り込んでしまうことになり、そこでもがき苦しむっていう図式が多くみられる気がします。
長年にわたって春樹小説に浸かっている私でありながら、itukaさんのご記述で「なるほど!」って改めて膝を打つ思いでした。ありがとうございます。(^^)

>「もちろん」という言葉は感心しない

他の春樹小説でも、主人公の男の子は結構そういう類の“不釣合いな”感じの言葉、多いです。^_^;

あ、映画としての作品のお話をしないといけませんね。
この監督さんの作品の「トーン」は好きだなって思えました。
itukaさんがご指摘されている「長回し」も幾つかのシーンで観ることができ、とても興味深く感じました。他の作品を観てみたい思いです。

・・・さて、itukaさんも前コメントで「読む気がしない」と仰っている笛吹働爺さんも、これを機会に春樹小説の読者になってみられる・・・というのは如何なものでしょうか〜?(*^_^*)

原作でどう解釈するかですね (ituka)
2010-12-14 23:11:57
笛吹働爺さん、こんばんは。

ワタシは小説はほとんど読みません^^;
読むのはカルチャー本ばかりです。
本作、三重県でロケしたのですね。
日本にもまだまだあのような美しい場所があったことが嬉しいです。
確かにいい機会かも^^ (ituka)
2010-12-14 23:35:17
ぺろんぱさん、こんばんは。

キズキの喪失感、そうだったんですね!
まさに原作に忠実に作り込んだことが、これで判明しましたよ^^
あそこがこの映画のスタートラインとすれば、余りにも悲しいと感じたものです。
せめて、キズキのどんな些細なことでも良いのでヒントが欲しかったな〜と^^

>「なるほど!」って改めて膝を打つ思いでした。ありがとうございます。(^^)

そんな〜!何を仰いますぺろんぱさん。
本作、ワタナベくんのココロの声をナレーションで流してくれたら
別の映画になっていたかもしれませんね^^;
ワタシが監督なら直子の涙の誕生日と緑の場を弁えない言動に「た、頼むよ〜」とワタナベくんに言わせたいです。

>「長回し」も幾つかのシーンで観ることができ、とても興味深く感じました。

ほんとに、何時カット割りするのかと興味津々でしたもん^^
で、シーンの最後までそのまま行ってしまったのには驚きました。

>・・・さて、itukaさんも前コメントで「読む気がしない」と仰っている笛吹働爺さんも、

まずは本屋で数ページ立ち読みしてから考えることにしますね。
それにしても、この映画って不思議と自分の過去と照らし合わせたくなりますよね^^
☆観て来ました☆ (TiM3)
2010-12-16 18:56:22
冒頭でお坊ちゃん2人+ヒロイン1人が登場するもんで、
『リプリー』におけるジュード・ロゥ、マット・デイモン、グウィネス・パルトロゥみたいな3者の関係が展開するのかと
期待してしまいました(=^_^=)

ワタシは奇しくも(=^_^=)「レディースデー」に鑑賞したんですが・・女性観客からしたら
「nureru」「hiraku」ってな言い回しは、どう響くのでしょうねぇ?

原作が村上春樹じゃなかったら、ブーイングが起こるのかもなぁ(=^_^=)
2夜連続ですね^^ (ituka)
2010-12-16 23:45:06
TiM3さん、こんばんは。

お〜!言われてみれば、まさにそうですよね!
『リプリー』のようなサスペンス系映画の方がワタシには合ってた気がします^^;

でもまぁ、この映画もある意味『リプリー』とそう変わらないんじゃないかとも思ったりして^^;

>「nureru」「hiraku」ってな言い回しは、どう響くのでしょうねぇ?

おそらく、多くの経験者は自分のことを思い出すんでしょうか^^
「hiraku」よりも「nureru」の方が生々しいと思うのはワタシだけでしょうか(爆)

>原作が村上春樹じゃなかったら、ブーイングが起こるのかもなぁ(=^_^=)

ですよね〜。彼だからこそみんな納得しちゃうんですよね。
単細胞のワタシは、こういう映画はココロにゆとりがないときは観るのが辛いです^^
87年でしたか (mariyon)
2010-12-18 23:16:55
本の発売はものすごくよく覚えているんですが、でもって、あの新書版買ったのに、その前後の記憶があいまいです。
とにかく、みんな買って読んでました。
もちろん、読んだけど、すっかり忘れてました。
あのきわどいセリフをしゃべる女の子たち、
なんか、学生時代を思い出して懐かしかったです(苦笑)。いましたよ、やっぱり。

ファッションや小物のこだわりもけっこうなものでしたが、みどりの家は少しやりすぎだったかも。。
大ベストセラーだったみたいですね (ituka)
2010-12-19 02:29:44
mariyonさん、こんばんは。

そうか〜!mariyonさんも新書版を購入してたのですね。
ワタシはこの本の発売すら知りませんでした^^;

>あのきわどいセリフをしゃべる女の子たち、

ね〜!やっぱりどこの地域もいるんですよね。
ワザとそういうことを言ってのけてしまうことを楽しんでいるかのように。
その辺りからでしょうか、小悪魔的少女という言い回しで崇められたのは(だれも崇めてないって)^^;

>ファッションや小物のこだわりもけっこうなものでしたが、
>みどりの家は少しやりすぎだったかも。。

そうそう!あの時代の雰囲気はファッションで完全にココロがワープしてたワタシです。
緑の家は確かに同感ですよ^^
もしかしたら、あれはウケ狙いって噂も(←ないって)^^
TBありがとうございました (シムウナ)
2010-12-30 00:47:55
TB有難うございました。
ベストセラー小説ですが購入したけど
全く読むことがなかったこの作品。
途中で挫折したとおり、恋愛観が間逆で
戸惑いましたが、これも純愛なんでしょうか。
未だ、悩んでいます。

今度訪れた際には、ブログ記事の冒頭に、
【評価ポイント】☆をクリックしてこの
映画の評価をお願いします(5段階評価)とあって、
☆が5つ並んでいますが、その☆の1つ目〜5つ目の
どこかをぽちっとお願いします!!
ある意味 (ituka)
2010-12-30 18:29:47
シムウナさん、こんばんは。

ふたりの彼女ともども、ある意味自己中恋愛と簡単に片づけてしまえば楽ですね^^;
その恋愛も軽い恋愛と重い恋愛という位置付けで処理したくなります。
ワタシはそれ以上考えるのが辛いからです。

この映画で語られるすべてが純愛だと思いますよ。
みんな真面目なんです。

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