トモちゃんといっしょ・認知症の母と暮らして・中年プーのぐうたら日記

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

過去(トラウマ)からの飛翔

2016-10-13 12:10:38 | 日記

過去(トラウマ)から飛翔するための長き旅……1

 

今朝といい昨夜といい、ムッとすることは多々あります。

達観のすべを獲得したと思いきや、なんのことはない。いつもの繰り返し。でもいいのよね。

 

ちょっと、振り返りをしてみましょう。発展的解消法で。

 

まず昨夜。夕ご飯の準備中のこと。

 

トモちゃんは、昨日は、訪問看護の後、

老人会の旅行用の服を買うという、近所のお仲間と一緒に、買い物に出掛けていました。

そのお仲間の人は80歳まで保険の勧誘をして働いていたので、弁も立ち、行動力も財力もある。

トモちゃんの言葉で言えば、自分勝手な人です。私から見て、語気は強いかもしれませんが、

悪い人ではありません。そんな人と出かけたので、必要以上に無理をしていたのでしょう。

 

思い出したように

「トモちゃんはボケとるって、みんなが言う。おまんが話すんやろ」

と言って私をなじり始めます。これは、いつものこと。

ですが、さすがになじり方が執拗なので、こちらも、プツン。するんですよね、プッツンと。

 

「みんながボケとるというのなら、やっぱり、そういう風に見えるんじゃないの。

私が言うわけない。体を張ってお母さんを守っとるんやから。

見栄を張るから疲れるんじゃない」

トモちゃんムスッとしたまま、返事がありませんでした。

 

 

 その夜は、たくさんたくさん星を見ました。

星を見ると、そして星とお話をしていると、心の底から元気になるのです。

 

 

 

そして、今朝のことです。

今朝、この秋初めてストーブに火を入れました。

 

相変わらず偽の出勤スタイルを続けており、

学校へ行くという名目で、8時に家を出ます。

 

その偽出勤の準備のために居間にいくと、炬燵に電気が入っており、

なんとレベルは最強になっています。

「強にすることないやろ。まだ10月のなかばなのに。真冬になったらどうするの」

と言ったところ、

トモちゃんの「ドスン・バタン」扉開け閉めトラップ現象が始まりました。

 

ああ、またやっちまったよ。

やれやれ感は、はんぱなく。早々に退散を決め込みます。逃げるが勝ち。

 

これがトラウマなんだなあ

 

 

トモちゃんの「トラップ現象」に気が付いたのは8歳から10歳ぐらいの頃。

 

「嫌だから直して」とお願いすると、逆上する人なんです。

 

その頃、トモちゃんは沸騰したやかんを床に直置きする習慣がありました。

すると長年の間に床は変色し、床からは黒いヤニがしみだしていたのです。

さすがに父「それはやめてくれ」と注意していました。

 

それでもトモちゃんはずーっとその習慣を続けていて、ついにその夜、私が言ったのです。

「それは止めてほしい。ほら丸い痕が床についている。床が傷つくしかわいそう」と。

 

すると、いきなりドスドスドスという、恒例の足踏み「ドスンコ踊り」を始めて、

「この、クソクソクソッ」と怒鳴り始めました。

さすがにたまらなくなって、夕ご飯もそっちのけで父と、隣の居間に避難しました。

 

寒い頃だったのか炬燵が作ってあり、父と炬燵の中で固まっていました。

すると、いきなり「トラップ現象」が始まりました。

ビシーンと硝子戸が開いて「なんやこのやろう。逃げるんかあ」と、

ガラスのはまった引き戸をバーンと開く。

飛んでいって私が閉める。すると「なんやおまえは」といってバターンと開ける。

 

 さらにドスバタドスバタ、力の限り、扉の開け閉めが続きました。

父はというと「お母ちゃん、もうやめなれ」と言ったきり。

あとは何も言わず縮こまったまま、本当に小さくなったままで、だんまりです。

 

私はトモちゃんの集中砲火を浴び続け、「絶対に口を聞くまい」と思いながら、

何だろうこの怪物は、と考えていました。

そのときのトモちゃんは母というより、何かとてつもなく変なヒト、

という感覚が強く残ってしまいました。

 

 

 

その夜、縮こまっていた父に小声でお願いしました。

「もし今度、新しい家を建てるときがあれば……その時の台所と居間は、

絶対に離れて作ってね。お母さんから避難できるように」

 

それ以来、私は母から避難し続けました。

 

居間を離れて子ども部屋へ、そこにも居られず、大学で名古屋へ、

名古屋にもいられず自宅に舞い戻り……。

自宅から、今度は自宅の離れへ(いわくつきの最初の家)へと逃げるも、追ってくる。

ついに、ガラパゴスを離れて東京へ。最終避難生活は、ガラスの街で13年。

 

 

 

長い。あまりにも長い逃避行の果て、結局自宅に舞い戻ります、自分の意思で。

いま父が残してくれた2番目の家にトモちゃんと暮らしています。

 

あの夜父にお願いした願いは叶えられたが、結局、

自分(欲望)のための願いが叶えられたところで、それは再び自分に還ってくる。

それを知りました。

 

本当の願いとは、

他者のしあわせを願うこと。

 

 

 

(画像はすべてお借りしました 感謝して掲載いたします)

本日もありがとうございました。

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« パターナリズム | トップ | 過去(トラウマ)から飛翔す... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。