トモちゃんといっしょ ~認知症の母と暮らして~ 中年プーのぐうたら日記(再会)

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

昨日は、トモちゃんの日

2017-05-12 11:01:14 | 日記

5月12日

5月になって、突然、トモちゃんは「お腹がいたい」と訴えていました。

その間、本家のおばあさまが岐阜の総合病院から転院され、トモちゃんは、

私の静止に耳を貸すこともなく、本家様へせっせとご様子窺いに通っていました。

 

インスリンの打ち方が悪かったのか、寝がえりの最中に腰でもひねったかと思い、

しばらく様子を見ることにしました。

 

ところが9日になって、わき腹に湿疹を発見。お風呂上りのことです。

やな予感が……

父のこともあります。高齢者の皮膚はもろくて弱いんです。

ムヒをぬっても変化がなく、昨日、本家様からすごすごと帰ってくるトモちゃんを待ち構えて、

車で拉致。

強制的に皮膚科へ連行……案の定、不安的中!

 

「帯状疱疹」であることが判明。

それから、夕方の6時過ぎまで帰ることができず、点滴の注入となりました。

早期の発見で何よりでしたが、私はお腹が空いて、フラフラでした。

 

ドクターや看護師さんとのその場限りの会話は、

「こんなつもりじゃなかったんですよ、車で連れてこられて、恥ずかしい」と流暢なものですが、

今朝になると、わき腹にガーゼが貼ってあり、薬を塗ったことも忘れて、

ガーゼをべりっとはがしてしまいます。

「帯状疱疹」のことも忘れています。

私は悲しくなって、洗面所で思わずムカッ。

 

そういえば、無口で滅多に怒ったことのないあの父でさえ、生前、トモちゃんの

なあんでもない言動に激怒していたことを思いだします。

(父さん、そんなに声を荒げなくたって、トモちゃん認知症なんだから……)と

心でつぶやいてました。

 

私が朝、仕事に行かなければならないことだけには、執拗に、執着しています。

だから偽出勤しています。

 

こんなことしなくても、朝からトモちゃんのために病院にいけたらどんなに楽か。

午後から畑仕事ができるのに……トマトもナスも、これから植えることができるのに。

そのために私、帰ってきたんじゃなかったっけ?

 

働くこと、すなわち人に使われることが、社会との接点だと、お金儲けが最大の美徳だと

そう思っている、思いこんでいるトモちゃん。

私だってお金は大好きなんですよ、でもね????

 

あのなあ、ばあさん。

もう……止めないかい?

しごと仕事って、そんなに、ガリガリなさんな。

 

あたしゃ、さびしいねえ。

そんな時代じゃねえんだぜ。

あたしゃ、負け犬かもしれないけれど、ココロが荒んでしまうほど人に使われて働くことに

もう意味を見いだせないんだ。

ばあさんが、それを負け犬の遠吠えだと、蔑んだ眼でみていることは、わかっているよ。

 

一生理解しあえることはないのかねえ、このやっかいなおトモダチとはね。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 


2 コメント

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ビビアンさん、いつも、ご無沙汰ばかりで失礼すが・・・たいへんだね (武人)
2017-05-13 21:52:20
ビビアンさん、こんばんわ
久しぶりのコメントの投稿ですが、ホントに、お母さんの介護の毎日で、たいへんなご努力と心配ですね。

認知症のお母さんを相手に、貴女は、ホントにストレスが溜まることばかりみたいで、記事を拝見しているだけでも、他人ながら、同情します。
・・・まだ、毎日、偽出勤しているのですか
もう、どれだけ、自分が娘に普段、面倒を見て貰っているのか、わかって貰って、仕事も辞めないと、お母さんの面倒を見れないから・・・と、勤めてないことも納得して貰うタイミング゜じゃないの
貴女の考えもあって、ずっと、偽出勤のフリをされてこられたのだろうがね・・・
ビビンさん、キレないで、今も我慢の限界かもしれないが、自分に負けないように頑張ってね
ありがとうございます! (ビビアン)
2017-05-16 12:25:37
武人様
返信が遅くなって申し訳ありません。ご心配ありがとうございます。
大変ですけど、それ名rに元気にやっております。
これも、趣味かなと。
「妻が趣味」という政治家さんが多々いらっしゃいますけれど、当方も、理解しあえないトモちゃんと付き合っていくことが、「趣味!」なのかもしれません。
お返事を書きながら、ああそうかと、自分の不可思議な「趣味」気が付きました。いつもご声援ありがとうございます。

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