トモちゃんといっしょ・認知症の母と暮らして・中年プーのぐうたら日記

実家に戻って3年目。母は中期の認知症。今年から仕事をやめて中年プーに突入。誰にも言えない胸の内を綴ります。

パターナリズム

2016-10-12 13:12:05 | 日記

考えてみると、トモちゃんほどわかりやすい人もないでしょう。

 

トモちゃんを、ぎゅっとまとめて、3個の項目に要約するとこうなります。

 

1 かわいい……憎めない人と言い換えた方がいいかもしれないけど。

  根本的に気持ちがとても熱い人で、心に暑苦しいほどの炎を持っている人。

2 子供っぽい……1と似ているけれど、感情を抑えられないところや、腹に収められないところ、

  さらに人を頼らずにはいられないという依存度の高さ。そして根本的に明るい人である。

 

3 嘘がつけない……これがもっとも特徴的なことかもしれないのですが。

  自分が何より大切という面において、まったく嘘がない。

  自分のプライドを守るためならどれだけでも嘘がつけるし、

  しかもそれが嘘とは、まったく思っていない(超笑えますぅ)

 

 

トモちゃんをこのように要約して付き合ってみると、

「まあまあ」とか「やれやれ」と思うことは多々あるけれど、

まあ、そんな程度で暮らしていけるようになりました。

 

何より、背中にリバスタッチ(認知症の進行を遅らせる薬)をお風呂上りに貼って、

背中と両腕に「ヒルドイド軟膏」を塗りながらマッサージをします。

このときが一番かけがえのないときです。

 

「娘にこんなことまでしてもらえるなんて、しわせやなあ」という言葉が

トモちゃんの口からこぼれます。

「こっちこそありがとう」という言葉が自然に出てきます。

 

照れくさいですが至福の一瞬と呼んでもいいときかもしれません。

 

それでも、

トモちゃんの本質的な性格じは、

長年の生活習慣で身につけた「心の癖」がくっついており、

はなかなか修正できるものではないし、わたしもイラッとします。

 

 

たとえば「パターナリズム」ということばがあります。

意味は、

パターナリズム(英: paternalism)とは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをいう。 日本語では家父長主義、父権主義などと訳される。 語源はラテン語の pater(パテル、父)で、pattern(パターン)ではない。

(引用 ウィキペディア より)

 

トモちゃんに顕著な行動パターンがこれに当てはまります。

あまりにドンピシャで、まるっきり笑えるほどです。

医療従事者の間でもよくつかわれる言葉です。

 

田舎で家父長制が強大な力を持ったある時代に幼少期を過ごし、

離婚した母親から離され、

祖父母のもとで肩身の狭い思いをして多感な時を暮らしたトモちゃんです。

 

念願の過程を持ったトモちゃんが、

私に対して、権力をふるおうとするのも致し方ありません、とは思うものの、

「そりゃ、あなた、あんまりだ」とつぶやきたくなることは数しれず……

 

ちょっと前に、聞いて見たことがあるんです。

 

「どうしてそんなに、命令しようとするの。お母さんに言われなくても、ちゃんとしていますよ」

「おまんが言うことを聞くと、わたしが優越感にひたれるんやで」

 

わおっ。

トモちゃん、よくぞ言いました!!

 

腹が立つより、「ああ、そうだったんだ」とドンピシャで思い当たる、それが、

さきほどのパ「ターナリズム」という言葉だったのです。

 

この言葉を聞いて以来、ますます、トモちゃんは本当に正直な人だと思うようになりました。

 

感心したのは「パターナリズム」の本質をついていることです。

つまり、「よいことをした、という気持ちのさらに奥にある感情を、弱者に対する優越感

という言葉でトモちゃんは表現してくれたのです。

 

親にだっております。優越感。支配と被支配という関係にとらわれていると、

支配した者は優越感に、された者はその屈辱感にさいなまれて苦しみます。

 

優越感と屈辱感はセットになって、わたしたちを苦しめます。

家族であっても、なくても、世界の至るところで、力ある者と、お金持ちの支配と政治家の支配によって、

苦しめられます。

 

その苦しみから解放される秘訣は何?

支配と被支配の関係から、離れるには……

 

こうした会話を重ねてから、わたしは

もうトモちゃんの支配から逃れようとか、支配を感じることはなくなりました。

 

 

本日もありがとうございました。

 

 

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