毒ブログ

人間、多くは毒をもっているものでは?ここには毒を書きます。

映画 《ルワンダの涙》 in六本木ヒルズ

2007年02月11日 23時47分02秒 | 映画
 1994年にアフリカ、ルワンダで起こった、全人口の85%を占める多数民族による少数民族の大虐殺。100日間で80万人が殺されたといわれる。家に食事に来たこともある友達が部族の違いにより殺戮者と犠牲者に別れる。殺戮は大多数民族のフツ族によって行われ、生き残った少数民族のツチ族は国連軍の駐留する小学校に逃げ込む。その数2500人。その小学校の周りをさらに大勢のフツ族が手に大ナタや銃を持ち、笛をかき鳴らし歌いながら取り囲む。国連軍がいるためそれ以上は仕掛けてこないが、ツチ族が外に出ればためらうことなく殺された。国連軍の役割は監視するだけ。結局、国連軍は何もすることなく白人のみをトラックに乗せて撤退し、その後、残った人々は皆殺しにされた。

 白人がナタと銃を持ったフツ族で要点を閉鎖された街中へトラックで出かけ、検問を受けるシーンは、もし自分が現場にいたら足が震えているのを確信できたぐらい臨場感に溢れていた。

 自分にも虐殺の要素はある。殺すまではいかなくとも、隣に住む四六時中大音量でテレビを見つつ、その一方で常に隣人の動きに神経を張り巡らすジジイなら、状況が合えばためらうことなく何発も殴って倒れた顔の横っ面に思い切り蹴りを入れてみたい。ぜひそうしたい。

 ので、綺麗ごとは言えないが、国連軍には、学校を出て行ったツチ族がよってたかって殺されるのを見殺しにするのではなく発砲してほしかった。…お前ならそうできるのか?自分はそう思っても周りが動かないかも知れないぞ?向うの狙いはツチ族だから何もしなければ向うは攻撃してこないぞ?…逃げ帰る確率98% 国連には、有り合わせではなく大勢の軍隊を送り込んでほしかった。入植者であるベルギーとフランスにはそうする義務があった。



                              映画評価:A
 


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