日日是幸日

晴走雨読の幸せな日々

NHK「働き盛りのがん」感想

2006-04-10 | CANCER
 8日に放送された、NHKETVワイド・ともに生きる『働き盛りのがん』の視聴感想を。ときおり席を外しましたが、全体像は把握できたと思います。

 結論から言うと、「テーマが絞り切れていない」でしょうか。

 
 大分県の教諭である山田さんご夫妻、RFL(リレー・フォー・ライフ)に取り組む三浦さん、は、病後、もしくは告知後の「生き方」をテーマにされているのかな、と感じました。がんによって何を得、どういう行動に出たのか。また、それを
支えた人を交えて紹介、という感じでしょうか。

 その流れで、山田さんの場合は闘病体験をベースにした子どもたちへの「デス・エデュケーション」、三浦さんの場合は「RFL」により病に対する社会の意識改革を目指す点を紹介しているという感じでしょうか。

 1点目のテーマがこの「がん後の生きざま」を扱っていると考えられます。
 

 もう一点が、金子さんを取り上げた、中高年世代・子育て中の男女を直撃したがんの問題でしょう。経済面などがからんでくる、より生々しい問題です。


 「がんにより働けなくなって治療費がだせない」

 「がんにより治療費がかかり生活がくるしい」

 「小さな子どもを残していくのがつらい」


 3点目は感情的な面も強いですが、「働き盛り」をテーマにする上では避けて通れないでしょう。

 やっぱり、つらいのは1、2点目でしょう。特に今、雇用が不安定な時代です。正式な病名を勤め先に隠して治療に当たる人も多いのではないでしょうか(雇用不安だけでなく、自身の出世なども考慮される人もそんな心配をする人が多いと思います)
 
 がん治療というのはとかく金がかかります。手術にしろ、抗がん剤治療にしろ、入院が長くなるのも常ですので。金がかかるだけならまだしも、働けないので、収入がないのですから、じり貧です。

 特に、昨今、家計の見直しブームで、保険を見直したりカットしたり、もともと入っていない方も多いかもしれません。

 で、番組では、こちらの点を中心に問題提示をしてくれるのかな?と、個人的に期待していました。しかし、さらっといきましたね。「生命保険の買い取り問題」などにも触れるかと思っていましたが、スルーでした。


 自分自身は、幸運にも新入社員のころ、勧誘員の言うがままに(笑)入った生命保険にがん特約があったりして助かりました。職場も、3カ月の入院治療をしても復帰できるような、会社でした(だから、安心して治療が受けられた、というのもある)。

 
 だから、治療補助費というか、治療生活費というか、闘病生活資金に心配がなくなる制度、というのがあればと思うんですよね。対象者に貸し付けたりする制度が。もしくは、治療費の一部を肩代わりしてくれる、とか。

 合わせて、治療中の保育所の入所優先とか、病気を理由に辞めさせられないための制度とか…。

 安心して治療に向かえる状況をサポートするシステムができないでしょうか。これは、「がん」だけに限りません。「シングルマザーが、事故に巻き込まれてけがして入院して…」といったケースでもいいわけです。

 もしかしたら、そのような手段が今もあるのかもしれませんが、ならば、それをわかりやすく告知しておいてほしい。
  

 「働き盛り」をテーマにするのなら、闘病によって激変する生活をどう社会で支えていくか、が最大の現実的な問題です。あのつくりでは、「心のケア」的な部分を強調しすぎている気がしました。もっとシビアな現実に踏み込んでほしかった、と考えます。



 
ジャンル:
ウェブログ
コメント (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 家具が来た! | トップ | NHK「働き盛りのがん」感... »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (東京男性)
2007-02-04 00:42:03
ご指摘の通りです。
お金の問題こそ議論して欲しいです。
議論してこそ何かが生まれるのです。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL