くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「快晴フライング」古内一絵

2017-05-18 20:54:03 | YA・児童書
 古内さんの「フラダン」が、高校の課題図書に選出されましたね。
 デビュー作「快晴フライング」(ポプラ社)を、震災直後に各学校図書館に寄贈してくださいました。
 あれから六年、文庫になったり表紙がスカイエマさんだったり、何度か手に取ったのに読み切れなかったというのに、今回は一息に読みました。
 中総体応援本として紹介しようと思ったことがきっかけではありますが、ぱらぱらと中をめくったら、あれ? あれ? なに?
 シャールさんが出ている!
 水泳部の部室に、シャールさんが来たと書いてあるのですよ。他のページも確認したら、お店も出てるしジャダさんもいる。何より本人が「トラァグクイーン」と言っている。
 シャールさん、この小説の中心人物だったのですね。というより、「マカン・マラン」がこちらのスピンオフなんですね!
 読みはじめたら、案の定頑固な顧問は柳田だし(笑)。
 
 面倒見のいい部長を事故で失った水泳部を、他人に関心のなかった主人公・龍一がなんとか立て直していく物語です。
 顧問に大会のリレーで優勝すると宣言したものの、残されたのは息継ぎも飛び込みもできない部員ばかり。幼なじみの敦子と練習を仕切りますが思うようにはいきません。
 そんなとき、クラスから浮き気味の美少女雪村が能力の高いスイマーであることを知り……。
 シャールさんが登場するからには、この子がLGBTなんですよ。
 男子として生きていきたいのに、周囲からは理解されない。抜群の泳力をもちながらも、女子として競技に出たくはない。
 シャールさんが作ってくれた銀色の水着で、体型を隠して男子として出場することを彼らは目論見ます。
 ユニークな部員たちも、内面には悩みがあります。でも、お互いに支え合っている。
 そういうことが伝わってきました。
 「マカン・マラン」にも、もしかしたら水泳部のメンバーが出ているのかもしれませんね。読み返したくなってきました。
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