コトミは、自分がそこまでしてでも破棄できなかったことを知ったとき、ショックだったでしょう。そして、サトルが彼女のために実行してくれたことが、それ以上にうれしいのだと思います。
実際にそれは言行されませんが、先輩の様子とコトミの態度から、性的な写真なのだと考えられます。
コトミは自分が数人に絡まれているところに、偶然通りかかったサトルが割って入ったと説明したようですが、彼女にとってはそれに匹敵(それ以上?)する活躍だったのですよね。
そうそう、「母と子の物語」という観点について。
サトルと母とは、兄のアキオをなかだちにつながれているように思います。子供は一人と決めていた両親が、弟か妹をと希望してサトルが生まれたというエピソードは、衝撃的でした。コトミが彼の手紙を目にしたときの気持ち、よくわかります。
母は自閉症の息子のために力を尽くし、辛抱強くできることを増やします。その一方でサトルが犠牲になることもわかる。かなりわが子の評価が低く、サトルをがっかりさせますが、合唱をしたいという意欲をくみとり、後押ししてくれる姿がいいですね。
アキオは、ナズナと母との記憶にも関わります。途中でこの展開は予測していましたが、思った通りに重なるのは心地いいものですね。聖歌隊とサクマドロップス、今は亡くなった母の言葉が記憶に蘇るところは、圧巻です。
松山先生の赤ちゃんが産声をあげるシーンは、この作品のクライマックスでもあります。
産休をとりながらも、合唱部員たちの考えには松山先生の教えが浸透しており、エリの指揮や本番での流れにその様子が表れています。
柏木先生の個性や考え、混声合唱団を率いていく物語ではありますが、ほとんど登場しないながら松山先生の存在感は大きい。自分の命と引き換えにしてでも産みたいと願った子供です。ここにも、母と子の姿がある。
実際育休はもう少し時間があると思うんですが、新学期から復帰するのですね。柏木先生との時間は、中三の一年間だったということです。
「手紙」、わたしもこの本を読んだあと、ふと口ずさむことが多くなりました。「大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど 苦くて甘い今を生きている」
この歌詞がとても好き。コトミが、成長して声変わりした二番を、男子が歌う演出なんだとサトルに話す場面があるのですが、何度も何度もその部分を聞いてきたのに、すごく新鮮な感じがしました。
合唱は、同じ歌を歌っても、集団の状態で変わるものです。会心の一曲、実際にすばらしい一曲にめぐりあう感動は、いつまでも色あせずに残ります。
歌い終えたときの、あのため息にも似た一瞬を、思い出しました。
実際にそれは言行されませんが、先輩の様子とコトミの態度から、性的な写真なのだと考えられます。
コトミは自分が数人に絡まれているところに、偶然通りかかったサトルが割って入ったと説明したようですが、彼女にとってはそれに匹敵(それ以上?)する活躍だったのですよね。
そうそう、「母と子の物語」という観点について。
サトルと母とは、兄のアキオをなかだちにつながれているように思います。子供は一人と決めていた両親が、弟か妹をと希望してサトルが生まれたというエピソードは、衝撃的でした。コトミが彼の手紙を目にしたときの気持ち、よくわかります。
母は自閉症の息子のために力を尽くし、辛抱強くできることを増やします。その一方でサトルが犠牲になることもわかる。かなりわが子の評価が低く、サトルをがっかりさせますが、合唱をしたいという意欲をくみとり、後押ししてくれる姿がいいですね。
アキオは、ナズナと母との記憶にも関わります。途中でこの展開は予測していましたが、思った通りに重なるのは心地いいものですね。聖歌隊とサクマドロップス、今は亡くなった母の言葉が記憶に蘇るところは、圧巻です。
松山先生の赤ちゃんが産声をあげるシーンは、この作品のクライマックスでもあります。
産休をとりながらも、合唱部員たちの考えには松山先生の教えが浸透しており、エリの指揮や本番での流れにその様子が表れています。
柏木先生の個性や考え、混声合唱団を率いていく物語ではありますが、ほとんど登場しないながら松山先生の存在感は大きい。自分の命と引き換えにしてでも産みたいと願った子供です。ここにも、母と子の姿がある。
実際育休はもう少し時間があると思うんですが、新学期から復帰するのですね。柏木先生との時間は、中三の一年間だったということです。
「手紙」、わたしもこの本を読んだあと、ふと口ずさむことが多くなりました。「大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど 苦くて甘い今を生きている」
この歌詞がとても好き。コトミが、成長して声変わりした二番を、男子が歌う演出なんだとサトルに話す場面があるのですが、何度も何度もその部分を聞いてきたのに、すごく新鮮な感じがしました。
合唱は、同じ歌を歌っても、集団の状態で変わるものです。会心の一曲、実際にすばらしい一曲にめぐりあう感動は、いつまでも色あせずに残ります。
歌い終えたときの、あのため息にも似た一瞬を、思い出しました。










この本を読んで感想をブログに書いたところです。
「母と子の物語」という見方に感服しました。登場場面も少なく、物語の背景に下がっているように見えますが、確かに何組もの「母と子」が軸になっていますね。
気が付かなかった良い視点を教えていただいてありがとうございました。
かなり綿密に取材したのかな? 現場の空気を読むのがうまいのだろうと思いました。