くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「みやこさわぎ」西條奈加

2017-03-21 04:42:22 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 「みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記」(東京創元社)。
 新刊が出たと聞いて借りられる日を心待ちにしていました。
 読んでいると、前の話も読みたくなるんですよー。文庫を買おうか検討しています。

 今回も望の料理は非常においしそうです!(今気づいたけど、わたし、このフレーズをやたらと使っていますね……)
 すだち塩を使った天ぷらとか、すだちのケーキとか、パエリアとか、それから、ザーサイとネギと生姜をみじん切りにして、醤油、みりん、酢、ごま油で和えて冷や奴にトッピングするのは、夏にぜひ作りたい!
 
 芸妓の都さんが結婚直前に姿を消してしまいます。385万円もする婚約指輪を持ったまま。お蔦さんや芸妓組合長の勝乃は青ざめますが、実は都にはある秘密が……。
 望の思い人楓、友人の洋平や彰彦、神楽坂の人々の生活ぶりが、イキイキしていておもしろい。
 演劇祭を前にしての様子や、近所の三つ子に振り回される姿、著名な日本画家が若い頃に描いた絵が発見されたいきさつなど、どれも印象的なのですが、わたしは冒頭の「四月のサンタクロース」に涙してしまいました。
「それこそ世界中を、十年以上も逃げ回って、それでも消えないんだ」
「消えない、とは?」
「娘の、面影です」

 奉介おじさんの言葉を、楓は聞きます。
 人を思うということが伝わる物語でした。
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