くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「上流階級2」高殿円

2017-05-11 05:15:50 | 文芸・エンターテイメント
 正しくは、「上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅱ」(光文社)。わたしの携帯だと「Ⅱ」がうまく反映されないことがあるのです……。
 一冊めがおもしろかったので、二巻も期待していました。表紙は桝家。今回は彼のエピソードもふんだんに描かれます。
 桝家は、実は指折りの財閥吹雪家の三男。家庭の事情で親戚の養子に入っています。
 ところが、義妹が結婚して子どもが生まれたため、桝家を吹雪の家に戻すと義母が言い出し、実母はかんかん。同居している静緒は、それに巻き込まれていくのです。
 なぜか。
 それは、桝家がゲイだから。(と、一言で片付けてしまってはいけないのでしょうね……)
 ただ、静緒自身も共通する悩みがあり、それはこのまま孤独に生きていくことの不安につながるのです。
 もう結婚はこりごりだと思う反面、仕事に熱中して人生設計はあとまわしでいいのか。
 三十代独身。母以外の身内はいない。
 いっそのこと桝家と契約結婚してはどうか、ということを、桝家の母やら元カレやらにすすめられるのです。だって、一緒に暮らして軋轢のない関係がもてる相手は貴重ですからね。
 また、静緒の顧客たちも、それぞれ家族の悩みを抱えています。
 ヤクザの愛人珠理は妊娠を機に自立を試み、気難しい鶴さんは孫の不登校に心を痛めています。また、闘病する弥栄子さんを一目葉鳥さんに会わせたいと娘さんから頼まれたり。
 いろいろと苦境に立たされながら、斬新なアイデアで突き進む静緒。非常に痛快です。三冊めもあるのかな? 期待していまーす。
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