くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「身体のいいなり」

2017-08-13 05:33:04 | エッセイ・ルポルタージュ
 函館美術館「ニッポンの写実 そっくりの魔力」の図録をなくしたことから立ち直れずにいます……。
 とりあえず検索しまくって、気になった二人の作者は分かりました。象牙彫刻の安藤緑山と、洋画家磯江毅です。わたしはリアリズムが好きなのかも。

 さて、この美術館は五稜郭タワーの近くにあります。最寄りの市電停電所は「五稜郭公園前」。10分くらい歩きますが。
 その停電所近くにシエスタ函館というお店がありました。3フロアすべて無印良品!
 わたしはどこへ行っても本屋を探すのですが、このビルは雑貨や洋服に混じって本が並んでいます。
 ただ、一般的な本屋さんのラインナップとは違っていて、入ってすぐに農業や土、健康をテーマにした本。あとはキッチンウェアあたりに料理とか、二階に旅とかデザインとか……。
 そこで。
 内沢旬子の「身体のいいなり」(朝日文庫)を売っているではないですかあ!
 わたしはこの本がずっと読みたくて、図書館や書店で探していたのです。他の著書はそれなりにあるのに、どうしてもこれは見つからなかった。小躍りしました。が、引き抜いてびっくり。表紙が女性の裸体(イラストは内沢さん)なんです。気恥ずかしくて持って歩けないよ! でも、無印はカバーないみたいだったので、仕方なく表紙カバーひっくり返しました。

 三十代後半で乳癌と診断された内沢さん。
 検査では体をもの扱いされるように感じ、結構苦しいでしょうに重病とは感じず、「盲腸」並だと入院と手術の様子を語ります。
 直後は切り絵をしようとすると利き手が痛み、これからのことを心配したり配偶者との齟齬を感じたり。
 これ、「飼い喰い」の活動をしているときに千葉で執筆していたんだそうですよ。すごいバイタリティ。
 細やかなイラストを描く方なので、自分自身も客観視している感じがしますね。
 腰痛やアトピー体質で、運動も好きではなかったとおっしゃいますが、ヨガにのめりこみます。そのときに、心と身体について考える。
 また、お祈りを求めるレッスンには拒否感をもつのもおもしろいと思いました。
 乳腺を全摘出して、乳房を再建することにする部分も、左右が調和しなくて不信感を覚えます。
 医療分野は日々進化しているので、今後治療法は変わっていくだろうとの前提で描かれているのもフェアですよね。
 リップペンシルやスリップを無印良品で購入したとの記載もあり、なんだかクロスオーバーしている感じがおもしろい。

 さて、このビルの地下は食品店です。チーズのお店ロッコで食べたソフトクリーム、おいしかった! 
ジャンル:
モブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「ちどり亭へようこそ」ほか | トップ | 「逃北」能町みね子 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL