くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「まことの華姫」畠中恵

2017-01-17 20:30:39 | 時代小説
 次に予約が入っていることで読み始めたのです。
 とても読みやすかった。
 畠中恵「まことの華姫」(角川書店)。
 華姫とは、月草という男が操る姫様人形。月草はもともとは人形師でしたが、工房が火事にあい、そのためにけがをして現在は腹話術の芸人として身を立てています。
 理屈として、月草が話していることはわかっているはずなのに、お華の可憐さに心ひかれてしまう人々。
 親分の娘のお夏も加わって、様々な事件に関わっていきます。なにしろお華は真実を語ると言われている人形。毎日小屋は大繁盛です。
 「お華追い」と言われる追っかけまでいるんですよ。

 火事のどさくさで生き別れになった子どもを判別する話では、候補となる子がたくさん出てきて困惑します。誰が本物なのか教えてほしいというのです。
 もちろんお華にわかるはずはないのですが、推理や洞察で判断していく。
 お華の目は、真実の井戸から汲み出した水から出てきた玉を使っているため、本当のことを見通せるらしいのですが。
 すみません、急いで返したので誤読かもしれませんが、井戸は江戸にあり、月草は西国で人形を作ったのですよね? 玉はわざわざ西国に運ばれたの?
 やりとりや仲間同士の連携がおもしろかった。やっぱり畠中さんは団体活動ですよね!
 

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