くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

学校図書館研究大会 秋田

2015-11-06 08:04:36 | 〈企画〉
 秋田に来ています。今年は学校図書館の東北大会が、秋田市立勝平中学校で開催されました。(小学校・高校は別の会場です)
 すごく刺激を受けました!
 まず、学校のあちらこちらに生徒作品が展示してあって、各教室の廊下にはおすすめの本紹介カードが。
 実はわたしもこれ、文化祭の委員会企画で行ったのですが、相互評価がシールでしてあってなるほどと思いました。やっぱりていねいな作品は評価が高いですね。

 公開授業が3つ。国語は「たくさんのふしぎ」をもとに、一人ひとりが自分の発見を書いていく。そして、関連書籍を探して、つなかりを系統図にしていくものでした。
 「たくさんのふしぎ」だったらいろんなジャンルがあるから、みんなで協調性をもちながら多様なニーズに合わせて選べますね。なるほど!
 しかも、プリント中央には表紙を印刷してあるのです。手間がかかるだろうなあ。
 オープンスペースでの授業だったのですが、周囲にこれまでの取組が展示されていました。近くに図書館があってタイアップされているそうです。図書クイズがプレゼントカード風に紹介されていました。おしゃれー。わたしの作っているクイズのくじとは大違いです(笑)
 また、夏には戦争に関わる本の系統図を作った様子もありました。付箋にはタイトルだけでなくNDCの部門も記入されていて工夫されています。
 理科はプラスチックについて調べたことをクイズで紹介していました。(すみません、ここは短時間のぞいただけです……)

 総合はふるさと学習をしていたのですが、すばらしいです。グループごとにフリップを作り、スピーチを練習しているのですが、図書室の中をついたてで仕切ったほか、隣にスペースがあってそこでも活動できる。
 なにより、この図書室の展開ぶりが! わたしが中学生なら狂喜乱舞です。(今でも結構テンション高くなっちゃいました)
 ふるさと学習の資料が、書棚だけでなくブックカートにもごっそりある! 新聞記事が画用紙に貼り付けてあって、分野ごとに整理されている! そのキーワードは、例えば「作る」「挑む」「なやむ」「広げる」「伝える・守る」のように多岐に渡るのです。
 詩歌のコーナーの絵はがきや、おすすめの本コーナーの展示が魅力的で真似したいと思いました。
 まず、入り口からNDCの問題(写真に撮りました)があるのもおもしろい。

 研究発表では、秋田県内の学校さんの取組にまた感心させられました。
 司書さんが常駐されていて、ブックトークとか授業の働きかけがある。月に一度の割合で、図書室でライヴがある。(吹奏楽部の演奏や先生方のセッションをしたそうです)
 理科で作った生き物新聞、英語のグループ学習など、わたしには思いつかないアイデアです!
 さすがは教育県! ですが、学校視察もものすごく来るから大変だそうですよ。先日は彦根からも来たとか。
 ほかに図書クイズについての話題があって、ある学校では「課題図書」に関わる問題を作らねばならず、頭を悩ませているとおっしゃいました。ちなみにその本はといえば、「リボン」や「となりのウチナーンチュ」「舟を編む」だとか。うーん、男性には肩の荷が重いかも……。
 
 この分科会で、十数年前に同じ管内にいた先生お二人にお会いしました。県内でもめったに会わないのに、秋田で会うなんてねぇ。
 宮城から行った先生方とお食事しましたが、初対面の方とも「図書館」を話題に楽しくお話しできて充実しました。
 ハッピーに眠りについたわたしでしたが、夜中に隣の部屋からずっと叱責する声が聞こえてきて目が覚めてしまいました。旅先で嫌な気分にはなりたくないですね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿