こういうの好きなんです。
有栖川有栖「ミステリ国の人々」(日本経済新聞出版社)。
登場人物をあげながらミステリを紹介してくれます。
わたしは基本的に翻訳ものは読まないのですが、幼少のみぎりには児童ものをずいぶん読みました。ミステリも手当たり次第に。(学校図書室にあったものに限りますが)
さらに、学生の頃、ウールリッチにはまって、これも手に取れる分は読みました。
懐かしい作品がたくさんあります。
ウールリッチで取り上げられるのは、
……と、書いていてふと気づきました。
ここで取り上げられるのは、アイリッシュ名義であることに。
あれだけはまっていたのに、どれがウールリッチでどれがアイリッシュ名義なのかよくわからない。すみません。
紹介されているのは、「幻の女」のヘンダーソンと、「消えた花嫁」のアリスです。
どちらも、女性が消えてしまう物語です。前者は殺人のアリバイを証明してくれるはずの女、後者はタイトル通り花嫁が新婚旅行中に。
なぜ、女は消えたのか。三十年経っていますがなんとなく覚えています。だけど、アリスの方の記憶は曖昧。
いろいろ考えたら、短編集の二巻だけどうしても見つからなくて、何年か経ってから立ち読みしたのでした……。
有栖川さんは、アリスが自分のペンネームの由来の一つだと語ります。(「不思議の国のアリス」もその一つです)
紹介される人物は五十人余り。
うち、読んだことのあるものは、半分くらいでしょうか。
ホームズ、金田一、蓮丈那智、ルパン、半七、仁木兄妹、砂絵のセンセー、クイーン、ポアロ&ミス・マープルといった著名人から、五十円玉両替男(わたしもこの文庫本持っていました)、三角形の顔をした老婦人(もちろん亜愛一郎も項があります)、明智文代(明智探偵の妻。知り合った作品は「魔術師」ですね)、ブロンクスのママ(懐かしい!)、おしの……。
おしの、知ってます?
山本周五郎「五瓣の椿」の主人公です。母親と関わりのあった男たちを復讐のために殺していくんです。
高校生の頃にあらすじに引かれて読んだのですが、余りの情念についていけなくて……。
その後ずいぶん経ってから周五郎作品を読み漁りましたが、これが肌に合っていたらもっと早く読んだのになあ。(きっかけになったのは「内蔵助留守」です)
それから、「黒後家蜘蛛の会」! すごい好きでした。
でも、今の今まで「ウィドワーズ」が「男やもめ」の意味だとは知らなかった……。
「ロレーヌの十字架」はしっかり覚えていますよ。
ロバート・ファン・ヒューリックの「ディー判事」を読みたい! ポケミスで「沙蘭の迷路」が出ているそうです。
作者はオランダ生まれの外交官。舞台は中国! 気になる!
それから、岡田鯱彦の「薫大将と匂の宮」(図書刊行会)は、紫式部が探偵役なんだって。
高木彬光や鮎川哲也作品も、現在手に入りにくいですよね。
有栖川さんの本も、読んでみようと思います。
有栖川有栖「ミステリ国の人々」(日本経済新聞出版社)。
登場人物をあげながらミステリを紹介してくれます。
わたしは基本的に翻訳ものは読まないのですが、幼少のみぎりには児童ものをずいぶん読みました。ミステリも手当たり次第に。(学校図書室にあったものに限りますが)
さらに、学生の頃、ウールリッチにはまって、これも手に取れる分は読みました。
懐かしい作品がたくさんあります。
ウールリッチで取り上げられるのは、
……と、書いていてふと気づきました。
ここで取り上げられるのは、アイリッシュ名義であることに。
あれだけはまっていたのに、どれがウールリッチでどれがアイリッシュ名義なのかよくわからない。すみません。
紹介されているのは、「幻の女」のヘンダーソンと、「消えた花嫁」のアリスです。
どちらも、女性が消えてしまう物語です。前者は殺人のアリバイを証明してくれるはずの女、後者はタイトル通り花嫁が新婚旅行中に。
なぜ、女は消えたのか。三十年経っていますがなんとなく覚えています。だけど、アリスの方の記憶は曖昧。
いろいろ考えたら、短編集の二巻だけどうしても見つからなくて、何年か経ってから立ち読みしたのでした……。
有栖川さんは、アリスが自分のペンネームの由来の一つだと語ります。(「不思議の国のアリス」もその一つです)
紹介される人物は五十人余り。
うち、読んだことのあるものは、半分くらいでしょうか。
ホームズ、金田一、蓮丈那智、ルパン、半七、仁木兄妹、砂絵のセンセー、クイーン、ポアロ&ミス・マープルといった著名人から、五十円玉両替男(わたしもこの文庫本持っていました)、三角形の顔をした老婦人(もちろん亜愛一郎も項があります)、明智文代(明智探偵の妻。知り合った作品は「魔術師」ですね)、ブロンクスのママ(懐かしい!)、おしの……。
おしの、知ってます?
山本周五郎「五瓣の椿」の主人公です。母親と関わりのあった男たちを復讐のために殺していくんです。
高校生の頃にあらすじに引かれて読んだのですが、余りの情念についていけなくて……。
その後ずいぶん経ってから周五郎作品を読み漁りましたが、これが肌に合っていたらもっと早く読んだのになあ。(きっかけになったのは「内蔵助留守」です)
それから、「黒後家蜘蛛の会」! すごい好きでした。
でも、今の今まで「ウィドワーズ」が「男やもめ」の意味だとは知らなかった……。
「ロレーヌの十字架」はしっかり覚えていますよ。
ロバート・ファン・ヒューリックの「ディー判事」を読みたい! ポケミスで「沙蘭の迷路」が出ているそうです。
作者はオランダ生まれの外交官。舞台は中国! 気になる!
それから、岡田鯱彦の「薫大将と匂の宮」(図書刊行会)は、紫式部が探偵役なんだって。
高木彬光や鮎川哲也作品も、現在手に入りにくいですよね。
有栖川さんの本も、読んでみようと思います。