ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

バリー BALLY ベルト

2017-09-19 18:19:48 | ベルト(他ブランド)

バリーのベルト修理です。
バックルピンが折れてます。
通常使用で折れるような安い作りではなさそうなので、誤ってなにか強い力が掛かったのかもしれません。


根元の部分、残っている部品を取り除きます。
廻りを傷つけないように、破壊するしかありません。
しっかりした作りなので、壊すのも大変なんです。


寸法を測ります。
約4ミリ幅のピンが付いてました。


取り付けるピンです。
4ミリ幅のピンを用意しました。


形状、長さを調整しながら取り付けします。


修理完了です。

こちらのお客様はLINEにてご連絡いただいたお客様でしたので、到着後、問題なく使えてます。
ありがとうございますと、LINEをわざわざいただきました。
嬉しいですね。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku


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バックル修理 ピン取付部

2017-09-19 10:15:00 | ベルト(他ブランド)

ベルトのバックルピンがはずれたとご連絡いただきました。
隙間からわずかに見えますが、バックルが折れてます。
この部分、ピンを取り付けるためにここだけ細く作られているバックルをよく見かけます。
ここが細いので、一番弱い部分で折れたのですね。


ベルトを分解してみます。


ここですね。
この、段になっていた部分からせん断されてます。
ではなぜここだけ細いのか?
それはバックルを作る際に、ピンは既成のピンを使うからなのです。
詳しくは後述します。
まずは修理です。


折れている部分に、チップと呼ばれるバックル用の部品を取り付けます。
部品さえあれば簡単に直ったように見えます。
が、これだと問題が出てくるのです。
これはバックルの折れた部分が細い理由と関連しています。


これですね。
上が付いていたピンで下が弊社で用意したピンです。
一番の違いは、取り付け部、懐と呼んでますがここが違います。
長さはほとんど同じものです。
バックルを作る際は、ピンはピン屋さんに発注して、既成の金型で作られたものと組み合わせます。
一般的には懐の小さいタイプが主流です。
対して弊社で持っているのは、別注扱いのピンですね。
あまりこれを使う人は少ないですし、もっていないです。
材料の線長も長くなりますし、こちらのほうが高いですからね。
元々バックルを太く作って、こちらの懐の大きいピンを付けていれば折れることも無かったのですが、まあ、別注品ですから、5000~10000本くらいは発注しないと手に入れられないです。
弊社では元々このタイプのピンを使うので持ち合わせていますが、金具屋さんでもなかなかお目にかかれない、むしろ金具屋さんから時々分けてくれと言われるくらい稀なものです。
今回の修理も、このピンを取り付けるのが前提なので、修理が可能なのです。
ただ、デメリットもあります。
ピンの取り付け部が出っ張るので、ベルトだと気になりませんが、パンプスのモチーフのような甲についた飾りのバックルだと、足の甲にピンが当たって痛いですから、そういった場合はこのタイプは使わないです。


ピンを交換で取り付けました。
元のピンでは懐の大きさが足りないので使えないです。


組み立てて修理完了です。
ミシンではなく、ネジ式なので、組み立ては楽です。
ただ時々、このネジ無くなったので探してくださいという依頼もありますから、しっかり締めておかないと緩んだら大変です。

ちなみにこのネジ、部品屋さんで売ってるので探せますよ。
太さ、長さが0.5ミリ~1ミリ刻みでものすごい種類なので、実物送ってもらえないと同じサイズを探せませんが。


装着時のイメージです。
まったく修理跡とか無いので、これは修理しているとはわからないですよね。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



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