元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

11月12日

2017年11月12日 | いろいろ


本番2週間前となりました(^^)。


さて、ようやくフェドセーエフ&TSOコンサートのライブの感想など。

40年来の長い付き合いとのこと。
コミュニケーションの深さが半端でなかった。
一曲目の『1812年』の冒頭、何気なくふーっと中低弦のコラールが始まり、
そこからどんどんどんどん音楽が深まっていく様子に、もう掴まれました(苦笑)。
最終盤、舞台上手奥に置かれた鐘(本物!)がホール中に響き渡るのが
もうカッコ良すぎ!

元取れましたw。

2曲目のVn/チャイコンは、ソリストがとてもよく頑張っていて、
実際上手だったのですが、一楽章の終盤ややパワー不足を感じました。
上手いだけではやっていけない世界なんだなと、厳しさを実感。


ここまでで前半終了。
どちらかと言えば渋めの音色にロシアらしさが感じられましたが、
思った以上にインターナショナルな印象。
どうも日本人女性らしきObトップのエキストラの方の上手さが印象に残ったぐらい。

ところが、後半のDSCH5番になると、
木管とHrのトップが全取っ替え(多分Tpも)!
ここから音色が一気にロシアっぽくなったのにはさらにビックリw。
とっても上手なのにとっても地味なFlと、
伝統的にヴィブラートをかけるHrが特に象徴的だったでしょうか。

さてDSCH。
マエストロと息ピッタリのオケは、時に豪快に、時に繊細に棒に寄り添います。
息をもつかせぬスケルツォが終わった後のアダージョ。
実に深く、実に暗い情熱がひたひたと迫ってくるようで、胸に染み入りました。
ショスタコと言えばどうしてもエキセントリックな方にばかり目が(耳が)向きがちな自分を
いたく反省した次第です。

4楽章は、ロシアのオケのお約束wで、パワー全開。
御年85歳!!のマエストロは最後まで元気いっぱい。
最後の響きが消える間もなく、場内は大ブラボーの嵐。
まあ当然でした。


昨年はドイツ・カンマーフィルでドイツもの、
今年はロシアのオケでロシアもの、をそれぞれ聴き、
グローバル化が進んで個性が喪われがちと言われる昨今ですが、
やはりお国柄が出る音楽を聴くのは格別だと思いました。

日本のオケにも、もっと日本の作品をやって欲しいと思う今日この頃です。

コメント
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