しまちゃんの愛し糸島ブログ
糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。
 



講師は伊都国歴史博物館の岡部裕俊(ひろとし)館長さんでした。今回の講演のタイトルにはサブタイトル「三雲番上(みくもばんじょう)遺跡出土の硯から見えるもの」が付いていました。

昨年2月に三雲番上遺跡で楽浪系の硯が発見されたことから、その他の楽浪系の出土品から、楽浪郡の支所みたいな役所が糸島の三雲・井原遺跡付近にあって、大陸との交流があって、文字が伊都国に確実に伝わってきた時期が推察され、糸島が日本で最も早く文字文化が伝わった地域だった可能性が高いということから、講演が始まりました。

硯の参考:http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/a61cad51de81caf51ef0d8c1de90d03d

三雲番上遺跡の発掘現場は30年前に一度発掘されていて、そのときも田んぼを少し掘ると、韓国系の土器がたくさん出土したそうです。今回はさらに深く掘って、土器だまり(ゴミ捨て場のようなところ)が見つかり、数千点もの土器が見つかった(楽浪系も含む)とのこと。今回の発掘でその中に今回注目を集めた、楽浪系の硯が発見されたとのこと。それで、土器だまりから以前発掘した遺物を再度確認したところ、その中にも楽浪系の硯の一部がもう一つ見つかり、2個の硯が発見されたことになり、日本最多になるそうです(島根県出雲地域でも発見されているそうです)。

楽浪郡は朝鮮半島の大陸側の付け根付近にあり、あの硯は木の台に載せて使っていたそうです。楽浪郡の役人が糸島に駐留していたか、糸島人で文字を書く人がこの硯を使って文字を書いていたことが推察されます。さらに、今宿小学校の下に眠っている、五郎江遺跡から拓郎軍でよく使われていたのとよく似た机が発掘されているとのことでした。

さて文字が糸島になぜ伝わってきているかといえる可能性が高いのは、伊都国が出土した遺物から、大陸貿易の拠点だったことが分かり、貿易をするのに文字が絶対的に必要だったと思われるからであるとのことでした。

糸島の遺跡から、多くの鏡や大陸の貨幣が発見されていること。漢の王から卑弥呼に贈り物をするときはパッケージに「封でい」という、パッケージ内に何が入っているか表書きで分かる目録が付いていたとのこと。また、日本側から漢にネックレス等の贈り物を送るとき玉造の玉の数や量をチェックしていたとのこと。そういうことから、何がどのくらいの数や量が送られたかを確認するために文字を理解し使いこなす伊都国人が必ずいたはずであるとのことでした。

伊都国が代々の王によって統治されていること、井原鑓溝(やりみぞ)遺跡から、鏡以外に長剣やガラス玉のような他の国では王の墓からしか発見されないような遺物が王に使える人のクラスの墓からも発見されていることから伊都国の権力がほかの周りの国より強かったことや、豊富な海外の交易の品が流入していたこと。大陸化の貨幣の量が多く発見されていること、平原遺跡で見つかった装身具(ネックレス等)は中国の王も持っていないインド産のモノであること、また、潤から、船の遺物が見つかっていたことから、伊都国が大陸との国際貿易をしていた可能性が高い事。伊都国に帯方郡の支所があったこと。中国の記録に伊都国に一大率(いちだいそつ)(防衛や警察の拠点)があったとの記載がある。当時、糸島には25くらいの集落があったが、環濠集落であったのは五郎江遺跡だけで、海からの外敵に対する防衛の拠点(水軍があったかも)であったと思われる。五郎江遺跡からは矢じりや甲冑や武器の石器がたくさん出土していることから、ここが一大卒跡ではないかと思われる。

簡略化しすぎたきらいはありますが岡部さんの講演から僕に残った内容です。とにかく弥生時代は伊都国は日本で最先端の国であったことや、今後の発掘でもっとすごい発見が期待されるとのこと。筆や文字が書かれた竹柵のようなもの(弥生時代に紙は日本では作られていないので中国製の神は貴重で伊都国に来ていたか不明です)や硯を載せていた木の机などが発見されるといよいよ弥生時代に伊都国で文字が使われてきた可能性が高まるとのことでした。

とにかく伊都国はすごい所だとまた再認識させられた次第です。岡部さんの糸島愛も強く感じられました。

しかし、この話を若い大人や学生や子供たちがほとんど聞きに来ていないことが残念です。おそらく、試験とか受験とかいろいろあると思いますが、糸島の歴史を老人世代ばかりが聴いても、次世代が関心を持っていなければ文化は次につながりません。子供向け歴史講座を創ることが大事だと感じました。

 

レジュメをもらっていました。これを読むと講演内容がよくわかりますので、スキャンしてアップしておきます。上のコピーがまちがっているかもしれませんが、間違っていたらごめんなさい。でも、岡部さんの講演はパワーポイントに出てきた写真類の解説が多くて発掘の話に重点を置いていたような印象でした。しかし、もじこのレジュメの方がよくわかります。



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