伊東家のデスク

オタクの備忘録など

けものフレンズ(アニメ版)について 1

2017-03-30 21:05:30 | 雑文

 結局放送圏内まで行って最終回を見てきた。旅行らしい旅行もできなかったし疲れも酷かったが、中々に有意義な経験だったと思う。
 最終回、凄まじい多幸感に包まれて、本当に楽しく、嬉しい作品だった。

 さて、じっくり語りたいので、記事は何本かに分けたい。
 まずは、採点から入ろうと思う。理由はこれが私にとって最も重要度が低いからである。
 最初に注意しておくと、これはあくまで私個人の意見であり、感想と視聴態度を偉そうに書いているだけである。あとでやるが、「かばんちゃんかわいい!」と変わらない程度である(これで分かると思うが、まぁ、結構なバイアスがかかっている疑いもある。私自身そこを分析しきれていないので、ご容赦いただきたい)。
 また、この作品を取り巻く騒動などは基本的に度外視する。今更私ごときが書くことでもないのだが、作品を評価することと作品がどう扱われたかを検証することは全く別種であるし、後者は私の得意とする分野ではない。ちょっときつい言い方をすると、それをダシにどれだけ盛り上がれたかが作品評価の領域に入るのは好ましい事ではないのだ。普段はあまり強調することはないのだが、はまった作品が流行った、という経験が不思議とあまりないので、一応書いておく。 追記:みんなで盛り上がることが悪い事である、ということではない。他者とわいわい語り合うことの楽しさはオタクにとって、いや、人生においてとても重要で、かけがえのないものである。


 アニメ版けものフレンズをどのような態度で採点していたか、というところから書こう。
 スタートにおける私の立場は、アプリ版未プレイ、マンガ版未読、である。まったくの無知だな。
 そして、比較対象として「ターンAガンダム」を置いている。この作品については各々調べて頂きたい。私はこの作品の「あらゆる当たり前の、普通のことを、それとして描く」点を高く評価している。そして、けものフレンズとの比較においても、そこを中心に置いていた。(付け加えるなら、比較対象にこれを持ってくること自体、私なりの最大の賛辞であると思っていただきたい)
 本稿はまず、その比較によって私が得た結論を語るものである。
 すなわち、「あらゆる当たり前の、普通のことを、それとして描く」ことがどれだけのレベルでできていたか、ということである。

 まとめてしまおう。
 私の採点は、予想以上であり期待以上、である。
 ジャパリパーク内で描かれる多くは、等しく価値を認められて存在している。川を渡るのも橋をかけるのも、カフェをやるのも仲間を探すのも、温泉も、戦いも。
 それらは全て尊ばれるべきものであり、また、当たり前のように受け入れられ、当たり前のように愛されて描かれている。
 このあたりを支えているのが、かばんに向けられたサーバルのセリフであろう。フレンズによって得意なことは違う、というサーバルの言葉は、かばんを通じパークの中でフレンズが求めて行う様々にも向けられていくのである。
 このあたりは実に良かった。
 この価値観のおかげで、作中の描写は抜群の安定感と愛らしさを実現できていた。勿論、完璧だったわけではない。しかし、そこすら愛おしいものとして許容させてしまえる作りは、なんというか、凄い、としか言えないのである。
 そして、この当たり前の、普通のことに対する善意と友情の描写の積み重ねが最終回の集合を支えてもいるわけだ。
 あまりにも単純な、他者への尊敬と感謝、そして好意をもって。
 こういったわけで、私は比較からのけものフレンズを高く評価できる、と判定するのである。
 比較対象に置いている「ターンAガンダム」もまた、作品世界全てを愛されてきた世界として描ききっていたのだから。
 ただ、比較対象のレベルまで到達できていたかどうかでいえば、まだ遠い、といったところである。これはまぁ、あの作品の特殊性からして仕方ないことではあるのだが……。
 いずれにせよ、私がぼんやりと考えていた「ターンAのここらへんまでいければいいなぁ」という期待は確実に上回ったし、「これはやるだろうなぁ」という予想の大体は上方向に裏切られた。
 大変に面白かったと思う。

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