コンサルタント伊藤のつぶやき

コンサルタント活動を振り返り

職場のモチベーションを上げるには

2017-07-27 16:08:07 | 日記
 最近、ある中小企業から職場の活性化、特に職場の従業員のモチベーションを上げていただきたいとの依頼を受けました。
早速、会社の課題について、他者に他言しないとの条件で、主な従業員からヒアリングを実施しました。
会社の方針、処遇をはじめとした会社への不満が多く聞かれるとともに、職場内の人間関係、特に社内のコミュニケーション機会の不足、
従業員間のコミュニケーション取り方など、多くの課題を聞くことが出来ました。

 これから一歩一歩、良い企業にしていくため私自身も経営者、管理職、従業員と一緒になって、課題を解決していくつもりです。
その第一歩として、このブログでも再三、話していますが、経営理念、経営方針の徹底です。

 経営理念、経営方針は最も重要なことで、これが定まらないと会社の人事・教育、人材の育成方針などが定まらない事になり、
会社の方向性も決まらず、従業員のモチベーションも大きな低下をもたらします。
経営者、管理職の皆さま、もう一度、理念、経営方針の再考、徹底をお願いいたします。

 また、そのうえで会社に対する「信頼」「連帯感」を従業員にどう持って頂けるのか、
会社に対する「誇り」を従業員にどう持って頂けるのか、
さらには従業員自身が「成長・貢献」できる、しているという実感をどう与えることができるか、
考えていくことが大変重要であると私は考えます。

 これが出来れば、本当に活性化されたGOOD企業に大変身することになるのですが・・・・。
なかなか難しい課題です。では、このような理想を掲げながら、明日から出来ることって、何でしょう。

 まずは、経営者、管理職、一般従業員全てが、相手(部下、さらには上司、取引先)に「気持ちよく仕事」をしていただく事です。
当たり前のことです。でもこれが非常に難しい事なのです。

 人間の神経伝達経路は2つあると言われています。1つは、「情動経路」です。
人間は昔から本能的に敵から身を守るため、「危機」「不快」に直面する、察知するとその場から逃避するよう脳は命令を下します。
これが情動経路です。脳は本能的に「気持ちよい」「快感」を与えることを選択しますので、
「気持ちよい」「快感」を感じることが脳を活性化させることになります。

 皆さんは、仕事はイヤイヤだけど、週末の趣味を考えると「ゾクゾクする」ほどの気持ちの高ぶりを感じたりすることはありませんか。
私も良くあります。これはまさしく脳が活性化しているのです。

 脳を「気持ちよくさせる」ことを念頭に仕事のアドバイス、コミュニケーションを取ることが出来れば、
相手のモチベーションは高くなります。ではそのためにどうすべきか。

 意識すること、それは相手に対する「ねぎらい」の言葉です。
最近は「人を誉める」事が良い事のように言われています。
私は少し疑問です。なぜならば、相手の良い行動は誉めるに値しますが、無理に誉めたりするとコミュニケーションもわざとらしくなり、
逆効果になる場合もあります。誉めるところを無理に探すのでなく、相手に対する「尊敬」の心をもつこと、
すなわち「ねぎらい」の言葉をかけることが必要です。

 仕事を本当に頑張った時、「よくやった」とねぎらいの言葉をかければ、部下などは本当に感激します。
私も過去、何度か、このような言葉をかけていただいた経験があります。その時、かけていただいた上司は今でも感謝の心を持っています。
一人で地道に仕事しているとき、誰も見ていない中、もがき、苦しんでいるとき、そのような状況を理解し、ねぎらいの声をかける。
このことにより、個人の仕事に対するモチベーションは非常に高くなります。ちょっとした心遣いが、相手の気持ちを変える。

是非、明日から実践してみてください。しかしこれだけで、職場の活性化、従業員のモチベーションの向上、改善はまだ不十分です。
次回、この続き、また話したいと思っています。次回、お楽しみに。では。