10-ten-堂場 瞬一PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
今回は、堂場瞬一『10-ten-』を紹介します。現監督である進藤が急逝した。代わりの監督はヘッドコーチをやっていた七瀬だ。七瀬と選手たち(特にキャプテンの進藤)との間には溝があるようだ。監督は放任主義のようで、何もいってこないから選手たちはとまどいがあり、選手たちは何が何でもテンマンラグビーにこだわり、バックスの一部と進藤との間に亀裂が生じている。
私はそんなにラグビーのことを知らないのだけれど、ラグビーの臨場感は味わえたと思う。巻末にラグビー用語集やポジションやグラウンド上の言葉が載っているのでラグビーがわからない人でも読んでいけばわかると思う。注目点は七瀬と選手たち(特にキャプテンの進藤)との間に一体感を持って戦えるのか?というところか。
同著者のラグビーをモチーフにした別の作品として堂場瞬一『二度目のノーサイド』 がある。