itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

東野圭吾『あの頃の誰か』

2011年01月17日 23時49分43秒 | 書評(東野圭吾)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)
東野 圭吾
光文社

このアイテムの詳細を見る


今回は、東野圭吾『あの頃の誰か』を紹介します。本書もいきなり文庫ですね。今まで刊行された短編集に収録されずに残ったものを集めた「わけあり物件」です。初出が全て10年以上前のものだから、わけありなんでしょうか。それとも、単にボツ案件なのか。まあ、単行本だったらいきなり買わないかもしれないという出来だと思います。

各短編の紹介をします。
シャレードがいっぱい(コットン'90年11月号):ダイニングメッセージもの+遺産相続のもつれですかね。雰囲気は『ウインクで乾杯』見たいな感じですね。掲載誌を出版していた出版社が倒産したから、この短編は宙ぶらりんになっていたみたいだ。

レイコと玲子(コットン'91年6月号):結果的には多重人格者を利用した殺人。掲載誌を出版していた出版社が倒産したから、この短編も宙ぶらりんになっていたみたいだ。

再生魔術の女(問題小説'94年3月号):子どもが出来ない夫婦(特に夫の根岸峰和)と養子を見つけてくれた女性(中尾章代)の話。中尾章代が根岸峰和を追い詰めていくシーンはぞっとする。この話がいちばん面白いですね。短編集『怪しい人びと』に間に合わなかったために宙ぶらりんになっていたみたいだ。

さよなら『お父さん』(小説宝石'94年7月号):『秘密』の原型になった作品。いうならば、『秘密』の短編版。平介が最後に2発殴るシーンは気持ちがよくわかる。

名探偵退場(『やっぱりミステリーが好き』新潮社'90年6月刊):『名探偵の掟』という作品を書くきっかけになった作品。名探偵にとって、ミステリーというか謎に囲まれて死んでいくのは本望なんじゃないかな。

女も虎も(IN★POCKET'97年7月号):運命の選択ですね。美女か人食い虎か開けてからのお楽しみの3択。お題拝借ミステリーショートショート競作において太田忠司氏が出した題名「女も虎も」に基づいたものらしいです。

眠りたい死にたくない(小説新潮'95年10月号):うーん。この短編は何が面白いんだろうか?主人公が最後どうなったのかは気になるところですけど。

二十年目の約束(別冊小説宝石'89年12月号):村上昭彦は結婚相手の亜沙子に子どもを作らないと告げた。亜沙子は昭彦の様子がおかしいということで、昭彦のあとをつけることにした。調べていくうちに、20年前の出来事に起因することがわかった。東野氏曰く、この作品が一番のわけあり物件だそうだ。
ジャンル:
キーワード
あの頃の誰か 名探偵の掟 ショートショート 怪しい人びと ウインクで乾杯 光文社文庫 シャレード
コメント (0) |  トラックバック (9) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« マクドナルドのホ... | トップ | 佐久長聖高駅伝部... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

9 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
東野圭吾『あの頃の誰か』 (日々のつぶやき)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)/東野 圭吾 ¥620 Amazon.co.jp 前作「白銀ジャック」に続き、この短編集も新刊でいきなりの文庫です。 短編集が文庫ってとーっても嬉しいなぁーお得です♪ あとがきによると、訳アリ作品ばかりを集めた作品のようで...
あの頃の誰か ()
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)/東野 圭吾 ¥620 Amazon.co.jp 裏表紙より『メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に踊っ...
あの頃の誰か/東野 圭吾 (だって興味があったから 【映画と本と、日常日記】)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)/東野 圭吾 本の内容 メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみま...
東野圭吾さんの「あの頃の誰か」を読み終える♪ (雑多なブログ)
東野圭吾さんの文庫本「あの頃の誰か」を読み終えました♪(光文社文庫)
東野圭吾/「あの頃の誰か」/光文社文庫刊 (ミステリ読書録)
東野圭吾さんの「あの頃の誰か」。 メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。 あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り 返ってみませんか。東野圭吾が多彩な技...
あの頃の誰か*東野圭吾 (+++ こんな一冊 +++)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)(2011/01/12)東野 圭吾商品詳細を見る メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景...
『あの頃の誰か』 東野圭吾 光文社文庫 (アン・バランス・ダイアリー)
483 著者があとがきで「わけあり物件」を集めた短編集だと紹介されているように、いろんな事情で単行本に収録されずにきてしまった作品が掲載されています。掲載誌を出版してい ...
あの頃の誰か 東野圭吾 (苗坊の徒然日記)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)著者:東野 圭吾光文社(2011-01-12)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 「シャレードがいっぱい」 津田弥生はプールサイドで彼氏北沢孝典を待っていた。 ...
東野圭吾『あの頃の誰か』 (宴の痕)
あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)クチコミを見る これまでに短編集に掲載されなかった「わけあり」物件をまとめた短編集。 バブル期を彷彿とさせる「シャレードがいっぱい」他7篇 ...

あわせて読む