itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

小川洋子『物語の役割』

2007年03月27日 23時07分30秒 | 書評(新書)
物語の役割 (ちくまプリマー新書 53)
小川 洋子
筑摩書房

このアイテムの詳細を見る


今回は、小川洋子『物語の役割』を紹介します。本書は3つの公演で物語について語ったことを書籍にまとめたものである。本書は125ページほどですが、自分の物語の役割について考えさせられる点がありました。

物語は妄想や空想の中から出てくるのではなく、日常の中から出てくるものだろう。その日常を言葉にしたときにはじめて物語になるということだ。物語になる現実がまず先にあって、言葉があるという感じだ。テーマ(主題)ありきでは面白い小説がかけないのではと思う。それは、言葉が先ではないからなんだろう。心にある情景を引っ張り出して言葉にすることが小説家の役目なんだから。

人それぞれに物語があるという。日々の生活の中に物語が潜んでいる。ただ気づいていないだけかもしれない。嘘をついてごまかすことも、こういう物語を作ったうえでこのケースは嘘をついたほうがいいと思って嘘をつくのであろう。無意識のうちに面白い物語が潜んでいるのかもしれない。

本を読んで物語に触れるというのは、他人の物語に触れるということなのだろう。そこで、他人の生き方にふれるということになるから、もっと自分の心が豊かになっていくことだろう。私は、本(特に小説)を読んで、もっと心の奥行きを広げたいと思っている。自分の生き方について自問自答できるし、他人の行き方について考えることができるからである。
『本』 ジャンルのランキング
コメント (2)   トラックバック (3)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« この春、出会いや別れはあり... | トップ | 高田純次『適当論』 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (雪になあれ)
2009-09-19 20:35:20
この本は講演会の話でしたね
著者のきまじめな姿勢が感じられる本だったような記憶があります
TBありがとうございまず
Re:こんばんは (itchy1976(当サイト管理人))
2009-09-20 00:36:10
雪になあれ様コメントありがとうございます。

著者小川洋子氏の真摯な姿勢が感じられましたね。そういう姿勢が文章に表われているということなんでしょうね。

これからもよろしくお願いします。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

3 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
小川洋子「物語の役割」読みました (親愛なる人に-読書の薦め)
小川 洋子 物語の役割 (ちくまプリマー新書 53) ☆☆☆☆ 2007年2月 ちくまプリマー新書  126p 小川洋子「物語の役割」読みました。 本書は、小川洋子が物語について講演したものを、本の形にまとめたものです。といって、講演をそのまま本にしたわけ...
物語の役割 小川洋子 (雪になあれ)
物語の役割 小川洋子著 ちくまプリマー新書 2007年2月10日初版 3部構成の講演集。 三鷹市三鷹芸術文化センター(第一部) 京都造形芸術大学(第二部) 芦屋市ルナ・ホール(第三部) 各講演で共通しているのは、小川洋子さんにとって印象に残る本や...
物語の役割 (活字中毒者地獄のりす蔵)
『物語の役割』を読んだよ。文学少女的感覚…。 『博士の愛した数式』の筆者・小川洋子氏が語った物語の世界をまとめた本だよ。講演集っていうほどのものではないって筆者は言っているけれど。 まずは、物語のテーマの話。テーマは最初から存在していない…と。主題も考...