夜のピクニック (新潮文庫)恩田 陸新潮社このアイテムの詳細を見る |
今回は、恩田陸『夜のピクニック』を紹介します。第2回本屋大賞を受賞した作品である。全校生徒が80Km歩きとおす「歩行祭」という高校の行事が舞台である。青春小説なんでしょうね。物語の中心人物は甲田貴子と西脇融である。彼らは異母兄弟なんだろうが、同じクラスになってもお互い避けてきた。甲田貴子と西脇融は接近して、お互い話すことが出来るだろうか?
甲田貴子にとっては、「マラソンの授業も、お揃いのハチマキも、マメだらけの足も、海の日没も、缶コーヒーでの乾杯も、草もちも、梨香のお芝居も、千秋の片思いも、誰かの従姉妹も、別れちゃった美和子も、忍の誤解も、融の視線も、何もかも過去のこと。何かが終わる。みんな終わる。(P442)」ということかな。物語のキーワードなのかな。
こういうイベントは、やっているときはすごく疲れて早く終わってほしいと思うのだが、終わってこのイベントを振り返ったときは、やってよかったなあと思うもんなんだよね。
話としては別に面白いところもなく、ただ長いだけなのかもしれない。こういうことって学生時代にはあったよなってノスタルジアに浸るにはいい話なのかもしれない。
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