itchy1976の日記

当ブログは、読了本の書評・感想とスポーツ、時事問題、日常生活のコラム中心です。TB、コメント、相互リンク依頼大歓迎。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

東野圭吾『歪笑小説』

2012年01月30日 23時08分12秒 | 書評(東野圭吾)
歪笑小説 (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社


今回は、東野圭吾『歪笑小説』を紹介します。いきなりの文庫化ですね。○笑小説シリーズ第4弾で、今回は文芸界に特化した内容になっています。ミステリーではないですね。最近の東野圭吾作品は駄作が多い中、本書は『新参者』と並ぶくらいの数少ない当たり作品で、面白かったですね。連作短編になっていて、最後の巻末広告は一番最後に読むとすごく面白い仕掛けに気づくかもしれません。出版業界に行きたい人や小説家になりたい人なんかには勧めたい。どういう業界なのかが分かりやすく書かれています。

文芸界に特化した話で、面白おかしく文芸界のことを皮肉っているけど、実際どうなんでしょうね。憧れだけでなく、新人賞を取ってからどう売り出すのかがものすごく大事なので、安易な専業小説家に対しての警告なのかな。新人作家は編集マンとの出会いによって売れる作家になるのか、そのまま消え去る事になるのか決まってくるからね。作家はプロデビューしてからがさらに大変になってくるという事なんだよな。

伝説の男:伝説の編集マン獅子取の武勇伝

夢の映像化:新人小説家の熱海の作品『撃鉄のポエム』映像化が決まる。熱海はあれこれと自分の理想の配役を考えるが、実際はどうなるか?

序ノ口:唐傘という有望新人作家が有名作家の接待ゴルフに誘われる。唐傘の居心地の悪さがよくわかる。

罪な女:作家が女性新人担当者に翻弄される。

最終候補:リストラ候補者が人生をかけて小説に応募して最終候補に選ばれた。会社を辞める選択をするのか、それとも会社に残るのかというジレンマを書いた章。これが一番興味を持った。

小説誌:中学校の職場見学で、小説誌のことをあれこれと突っ込まれるが、最後の青山の怒りの発言は必見かな。小説誌の実情を書いているような気がする。

天敵:作家の恋人が作家のファンということもあり、作風について口を出してくる。それも意図があったりするんだよね。キーワードは、ヒット作症候群。枠から飛び出る。

文学賞創設:新しく文学賞を創設する話。どういう思いで文学賞を創設したのか?受賞された方はうれしいんだろうな。

ミステリ特集:短編ミステリ特集を行うということで、10人の作家に分野がかぶらないようにして依頼していたが、一人が穴を開けることになったために、新人作家に本格ミステリを依頼しないといけない。そこで熱海に依頼するのである。

引退発表:しばらく作品を出していない作家の引退記者会見をやるのだが、感謝の気持ちを込めて引退小説を書くことに決める。

戦略:熱海の次作品『銃弾と薔薇に聞いてくれ』の売り出し戦略を考える。作風から奇抜なキャラクターに作り上げる。

職業、小説家:唐傘の恋人の父親が、娘が小説家と結婚するということで翻弄される話。
『本』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (6)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 重友が初優勝!五輪代表へ一... | トップ | 映画「ALWAYS 続・三丁目の... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

6 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
歪笑小説 (どくしょ。るーむ。)
著者:東野 圭吾 出版社:集英社文庫 感想: 『歪笑小説』は東野圭吾さんの『黒笑小説』に続くショートな作品集。 今回は架空の出版社・灸英社を舞台に、小説家と編集者がさまざま ...
歪笑小説 東野圭吾 (書道楽ブログ)
『○笑小説』シリーズファンの私としては、『いきなり文庫』に大感激です。
歪笑小説(東野圭吾) (Bookworm)
小説業界を描いた短編集。
東野圭吾/「歪笑小説」/集英社文庫刊 (ミステリ読書録)
東野圭吾さんの「歪笑小説」。 禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場! 新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる 作家。担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集 ...
「歪笑小説」5つ★!感想 東野圭吾  (ポコアポコヤ)
こんなコメディな本も書けるんだ?!という驚きと意外感で、さすがわ東野圭吾、横綱だわー!!堂々たる5つ★!!
歪笑小説 東野圭吾 (苗坊の徒然日記)
歪笑小説 (集英社文庫)著者:東野 圭吾集英社(2012-01-20)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る オススメ! 新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕 ...