坂本龍馬のような「パラダイムシフト」できる若者たちを輩出できないのは、「検察の国策捜査」が元凶だ

2010年06月13日 20時50分54秒 | 小沢一郎「15年戦争」
◆NHK大河ドラマ「龍馬伝」は、「愛の蛍」の小題で、元治元年(1864)6月5日の池田屋騒動以後の激しく揺れ動く政局下における龍馬の動きを描いている。NHKが示した筋書きは、以下の通り。「海軍操練所を抜け出した亀弥太(かめやた・音尾琢真)が、京・池田屋で新選組に切られる。龍馬(福山雅治)は深く悲しむと同時に、亀弥太を救えなかった自分にいら立つ。そんな龍馬に龍(りょう・真木よう子)は、志を貫いた亀弥太を褒めてやるべきと慰める。一方、池田屋に海軍操練所の訓練生がいたことで、勝(武田鉄矢)も老中に事情を聴かれる。そのころ土佐では、東洋(田中泯)殺しの犯人を捜す象二郎(青木崇高)が、以蔵(佐藤健)を拷問していた。責めに耐える以蔵の悲痛な声は、近くのろうにいる半平太(大森南朋)の耳に痛く響く。しかし、以蔵が口を開かないため、象二郎は弥太郎(香川照之)にも手伝わせることに。半平太のことを心配する弥太郎は正直に話すよう訴えるが、それでも半平太は真相を語ろうとしない」
◆池田屋騒動は、長州、土佐・熊本などの二十余人が、孝明天皇奪取、中川宮、京都守護職・松平容保らの暗殺、京都市中を火の海にしようと企てているとの情報をキャッチ(古高俊太郎を拷問)した新選組局長・近藤勇、沖田総司、永倉新八らわずか4人が三条小橋の旅籠・池田屋を襲撃した事件で、新選組は尊王攘夷派の大規模なテロ実行を未然に防いである。この事件の前年、文久3年(1863)6月、長州藩士・高杉晋作が、「身分を問わずに有志の士を集めた混合軍隊」である奇兵隊を編成しており、池田屋騒動の翌月(7月)には、禁門の変が起き、8月には、帝国主義国である4カ国の連合艦隊から下関が砲撃を受けている。まさに日本は危機に直面する。ちなみに、私は、「高杉晋作が経営者だったら」(サンガ刊)という本を書き、高杉晋作とその師・吉田松蔭に心酔している。
◆明治維新前夜から維新後を日本の「パラダイムシフト」(革命的・非連続的な新しい価値認識の世界への変化)の時代とすれば、現在は4回目の「パラダイムシフト」が進行中である。2回目は、昭和20年(1945)8月15日敗戦後の民主化、3回目は、平成7年(1995)のIT元年以降の大革命、そしていまは、平成20年(2008)9月15日のリーマンショックが引き起こした「金融危機」以来の国際的社会構造変化による「パラダイムシフト」である。
◆本籍地・岡山県、宇部市生まれの菅直人首相は、新内閣を「奇兵隊内閣」と自ら名づけた。高杉晋作気分なのであろう。6月13日、宇部市を訪れ、故郷に錦を飾った。しかし、いま、日本では、覇気のある若者が少なくなっている。とくに海外へ飛翔しようとする若者が死滅しかかっている。その原因の一つが、「検察」による「国策捜査」の行き過ぎと言われている。ライブドアの堀江貴文、村上ファンドの村上世彰らの冒険心旺盛な前途有為の人材(財)を国策捜査によって逮捕・起訴したのを見て、次代を担う若者の覇気を萎縮させた罪は、大きい。菅首相は、いかに経済再建、景気浮揚を図ろうと頑張っているけれど、若者たちの力なくしては、徒労に終わるのは目に見えている。「パラダイムシフト」をなし得るのは、坂本龍馬のような若者たちである。いまの日本が、坂本龍馬のような「パラダイムシフト」をなし得る若者たちをが輩出できないのは、「検察の国策捜査」が元凶だ。
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『「中華式」猪瀬ントワールド』 (中国式猪瀬ントワールド)
2012-03-21 10:02:00
堀江モンは、検察に弾圧されてから「御巣鷹の尾根」に登山している。村上ファンドに出資で関連のあるオリックス宮内氏の献木も、御巣鷹の尾根4B付近にある。
すると、堀江モンや村上ファンドを弾圧していたのは「猪瀬ントワールド」ということになる。

要は、
「検察」という組織自体が、金丸信議員の金塊の頃まではアメリカ主導であったのが、それ以降、『中華式「猪瀬ントワールド」』に握られているということである。手口もいかにも中国国内と酷似している。

http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/0d45d19072735eb63b6a340a81fb56b0
等の記事からも、『「中華式」猪瀬ントワールド』で分析するべきである。

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