T*

流れ流され東へ西へ。風の向くままフラフラと。
気ままにやってます。

夜明けを待つ峠の一夜

2016-10-15 07:23:30 | 日記










































































































































秋も深まる深夜に家人が寝静まる頃

家を抜け出し

明るく照らす月の明かりを南に見ながら

クルマを峠へと走らせる。

見えていた月はしだいに

山陰に見え隠れしながら

やがて山の陰へと完全に隠れてしまった。


闇だけが包む峠には

夜明けを待って山を目指すのだろう

登山者のものと思われるクルマが数台ある。

先ほど見えなくなっていた月は

山の稜線を照らすように

またポッカリと顔を覗かせていた。

その月もやがて雲にかき消されるように

おぼろとなる。



気温は一気に下がり

冬の装備はして来てはいるものの

さすがに身にこたえる程になっていた。

クルマのエンジンをかけヒーターを入れてはみるが

さきの仮眠をとる登山者達に気がひけ、

またエンジンをオフにする。



少しは寝たのだろうか?

ドラーバーシートに身を委ねたまま

時間が過ぎたが寒さに目が覚める。



クルマの窓をおろし

夜明け前の冷たい空気が流れ込む隙間から

空を見上げると雲間から星が見えていた。


雲間からではあるが

澄んだ大気にその瞬きはハッキリと

輝きを目におとしている。



その輝きを残したまま

西の空が僅かに視界で確認できる頃

山の稜線にあった雲は

次第に山肌を谷へと駆け下り始める。



早い気流に乗り流れる様は

まさに瀧のようにも見える。



この景色をカメラに収めようと

夜を徹して待つ写真の愛好家も多いようで

この自然のショーが繰り広げられる

特等席には多くのカメラが並び

それぞれの瞬間で言葉もなく

思い思いにシャッターを切る音だけが

静かな空気の中に鳴り響く。



かくいう私も仲間に入り数カット

シャッターを切ってはみたが

これほどの人達が皆同じ瞬間を

同じように切り取っていることが

なんだか可笑しくもあり。


直ぐに切り上げ、

この自然が織りなすショーを

別の角度から見てみたくなり

雲の流れに乗るごとく峠を下ってみた。



霞がかかる景色は

深まる秋の景色を一層と幻想的にして

飽きることない世界を見せていた。















Posted by I.Tachi at October 15, 2016
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