あいにくの雨の降る新しい年に変わる頃
遠くから微かに聞こえる除夜の鐘。
例年になく積雪の無い神社の境内。
通年なら高く積もった雪を踏みしめ
鎮守のお堂へと向うのだが
去年、今年と降雪が少ない。
通年ならば雪の降りしきる
深夜の参道を行くのだが
それは、それで新たな年を迎えるうえで
身の引き締まる思いがするものだが
こうも雪の無い正月と言うのも寂しい様な気がする。
詣でた地の神様は
商売繁盛でも学業成就でもない山の神様。
自然の中で営みを続けて来た
先人が一番大切にした神は
はやり山の神。
自然からの恩恵だけが頼りの
この地位域ならではである。
農業と山からの恵み
切っては切れない山への恩恵
年をまたいで詣でる人影もまばらではあるが
ここで暮らす人々にとっては有難い神様なのである。
様々に科学が発達しようが
農業にかかせない自然との関わりには
最後はやはり神に祈るだけ。
自然をなえがしろにしたとき
大きなしっぺ返しを受けるのもまた人間なのである。
そして、この小雪が意味するものは・・・
それは神のみぞ知るである。
Posted by I.Tachi at January 1, 2017