タナカの読書メモです。
一冊たちブログ
「たら本」感想戦とバカバカしい本大量追加
「たら本」第40回を主催した感想を。
まず、閲覧数。
普段、当ブログは多くて1日100PVくらいなのですが、「たら本」をアップしたら、瞬間風速的に400台に。
これには、びっくりというか、正直びびりました。
「たら本」恐るべしです。
テーマの「バカバカしい本」は、いま思うとぜんぜん一般的じゃないですね。
いくらでも思いつくひともいれば、苦戦するひともいたようで、これには恐縮です。
でも、依頼を受けたときすぐ思いついたのがこれでした。
で、こんな機会は2度とあるまい、やってしまおうと。
第23回のテーマとかぶっているので、そのとき書いた記事をトラックバックしてもいいですよとの提案には、いまのところ新しい記事だけ。
考えてみたら、本好きでブログをやっているようなひとは、つねに新しい本を紹介したいんですよね。
前はこの本を紹介したけど、今回はこの本だと。
いや、うかつでした。
でも、新しい記事に以前の記事をリンクしてくれたかたもいて、その記事を読めたのは個人的にとても嬉しかった。
「たら本」主催者のOverQさんが、コメントでジャンル論を書いてくれたのも興味深いことでした。
それで気づいたのは、どうも自分の頭のなかは、「バカバカしい本」と「そうじゃない本」くらいの区別しかないらしいぞ、ということ。
ミステリとかSFとか文学とかは、「バカバカしい本」のサブジャンルくらいにしか思っていなかった。
われながらびっくりです。
どうりで、いままでひとと話があわないと思った。
あるテーマに答えやすいかどうかは、普段どんなキーワードで本を読んでいるかにかかわってきそうです。
いままでの「たら本」のテーマには、思いもかけなかったものもあるので、ちょっと考えてみようかなと思案中。
自分になにが足りないのかわかるかも。
コメントやトラックバックの参加は、まだまだ受けつけています。
当ブログの過去の記事でもオッケーですよ。
今回は、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
さて。
お話変わって、バカバカしい本の追加。
きりがないので、このくらいに。
ひとことコメントをつけましたので、参考にしていただければ幸いです。
◆「火星人ゴーホーム」(フレドリック・ブラウン 早川文庫 1979)
もしフレドリック・ブラウンのSF短篇を気に入ったかたがいらしたら、ぜひこの長篇も読んでほしい。
その傑作たるゆえんは、たしか小林信彦さんが「小説世界のロビンソン」で書かれていたはず。
◆「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」(小林信彦 文春文庫 1980)
その小林信彦さんもバカバカしい作品を書いていて、なかでもこれが好き。
◆「予期せぬ方程式」(横田順彌 双葉社 1984)
ヨコジュンさんの作品も取り上げたい。
表題作は、宇宙船のトイレで寝ていた博士が、出航後めざめ、自分から船外にでるというもの。
〈冷たい方程式〉を完璧にクリアした作品として記憶に残っている。
◆「蕎麦ときしめん」(清水義範 講談社文庫 1989)
清水義範さんも取り上げたいので、とりあえずこれを。
◆「木村家の人びと」(谷俊彦 新潮社 1995)
非常に密度の高い短篇が3本収録。
そのうち2本が映画化されているのに文庫化されていないよう。
◆「新しい天体」(開高健 光文社文庫 2006)
あまった予算を使い切るため「景気調査官」に任命された主人公が、ひたすら食べ歩くという小説。
饒舌体が圧巻。
◆「つみつみニャー」(長新太 あかね書房 1978)
長先生は童話も書いている。
長新太の最高傑作はこれだというひともいるナンセンス童話。
◆「夢酔独言」(勝小吉 平凡社 1969)
東洋文庫の一冊。OverQさんが「金谷上人行状記」を取り上げられていて思い出した。
著者は勝海舟のお父さん。坂口安吾がこんな男らしい男はいないと激賞した人物。
じつは未読なのだけれど、なんだかバカバカしいニオイがする。
手ごろなダイジェストなら「古人往来」(森洗三 中公文庫 2007)で読むことができる。
◆「エッフェル塔の潜水夫」(カミ ちくま文庫 1990)
ずいぶん前に読んだのでストーリーを忘れてしまったけれど、楽しかった感じをおぼえている。
たしか、大阪弁に訳されたフランス人がでてきたと思った。
◆「キャナリー・ロウ 缶詰横丁」(スタインベック 福武文庫 1989)
3人称多視点で、視点がよく変わり、ぐっとくるバカバカしさ。
ヴォネガットをはじめて読んだとき、この小説を思い出した。
◆「テーブルはテーブル」(ペーター・ビクセル 未知谷 2003)
スイスの作家の短編集。奇妙な前提を維持したまま、奇妙な物語が展開していく。
バカバカしくも、もの悲しい名品。
◆「マルクス・ラジオ」(いとうせいこう監訳 角川書店 1995)
マルクス兄弟のラジオ・コント集。
手元にほしいと思っているのだけれど、まるでみかけない。
◆「俺はその夜多くのことを学んだ」(三谷幸喜 幻冬舎文庫 1999)
ワン・シチュエーションから面白さを存分に引き出している。
編集がまた絶妙。
◆「真面目が大切」(「ワイルド喜劇全集」所収 新樹社 1976)
名高い作品だけれど、最近読んでその面白さにびっくり。
新潮社文庫よりこの全集の訳のほうが気に入った。
◆「牛への道」(宮沢章夫 新潮文庫 1997)
エッセイ集。体験の面白さではなく、考察の面白さ。
たしか「おんなじ缶しかでてこない自販機」の話はこの本の前書きだったと思う。
◆「怪奇版画男」(唐沢なをき 小学館 1998)
マンガ。全編版画による前代未聞の書。そのバカバカしい労力。
◆「極楽町一丁目 嫁姑地獄篇」(二階堂正宏 ソノラマコミックス 2007)
嫁と姑の本格ナンセンス格闘マンガ。
これを読んで笑わなかったひとを見たことがない。
◆「宇宙探査機 迷惑一番」(神林長平 光文社文庫 1986)の火浦功の解説。
最後に、火浦功のファンとしてこれを取り上げたい。
早川文庫で復刊されたさい、この解説を収録しなかったのは大変な手落ち。
まず、閲覧数。
普段、当ブログは多くて1日100PVくらいなのですが、「たら本」をアップしたら、瞬間風速的に400台に。
これには、びっくりというか、正直びびりました。
「たら本」恐るべしです。
テーマの「バカバカしい本」は、いま思うとぜんぜん一般的じゃないですね。
いくらでも思いつくひともいれば、苦戦するひともいたようで、これには恐縮です。
でも、依頼を受けたときすぐ思いついたのがこれでした。
で、こんな機会は2度とあるまい、やってしまおうと。
第23回のテーマとかぶっているので、そのとき書いた記事をトラックバックしてもいいですよとの提案には、いまのところ新しい記事だけ。
考えてみたら、本好きでブログをやっているようなひとは、つねに新しい本を紹介したいんですよね。
前はこの本を紹介したけど、今回はこの本だと。
いや、うかつでした。
でも、新しい記事に以前の記事をリンクしてくれたかたもいて、その記事を読めたのは個人的にとても嬉しかった。
「たら本」主催者のOverQさんが、コメントでジャンル論を書いてくれたのも興味深いことでした。
それで気づいたのは、どうも自分の頭のなかは、「バカバカしい本」と「そうじゃない本」くらいの区別しかないらしいぞ、ということ。
ミステリとかSFとか文学とかは、「バカバカしい本」のサブジャンルくらいにしか思っていなかった。
われながらびっくりです。
どうりで、いままでひとと話があわないと思った。
あるテーマに答えやすいかどうかは、普段どんなキーワードで本を読んでいるかにかかわってきそうです。
いままでの「たら本」のテーマには、思いもかけなかったものもあるので、ちょっと考えてみようかなと思案中。
自分になにが足りないのかわかるかも。
コメントやトラックバックの参加は、まだまだ受けつけています。
当ブログの過去の記事でもオッケーですよ。
今回は、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
さて。
お話変わって、バカバカしい本の追加。
きりがないので、このくらいに。
ひとことコメントをつけましたので、参考にしていただければ幸いです。
◆「火星人ゴーホーム」(フレドリック・ブラウン 早川文庫 1979)
もしフレドリック・ブラウンのSF短篇を気に入ったかたがいらしたら、ぜひこの長篇も読んでほしい。
その傑作たるゆえんは、たしか小林信彦さんが「小説世界のロビンソン」で書かれていたはず。
◆「ドジリーヌ姫の優雅な冒険」(小林信彦 文春文庫 1980)
その小林信彦さんもバカバカしい作品を書いていて、なかでもこれが好き。
◆「予期せぬ方程式」(横田順彌 双葉社 1984)
ヨコジュンさんの作品も取り上げたい。
表題作は、宇宙船のトイレで寝ていた博士が、出航後めざめ、自分から船外にでるというもの。
〈冷たい方程式〉を完璧にクリアした作品として記憶に残っている。
◆「蕎麦ときしめん」(清水義範 講談社文庫 1989)
清水義範さんも取り上げたいので、とりあえずこれを。
◆「木村家の人びと」(谷俊彦 新潮社 1995)
非常に密度の高い短篇が3本収録。
そのうち2本が映画化されているのに文庫化されていないよう。
◆「新しい天体」(開高健 光文社文庫 2006)
あまった予算を使い切るため「景気調査官」に任命された主人公が、ひたすら食べ歩くという小説。
饒舌体が圧巻。
◆「つみつみニャー」(長新太 あかね書房 1978)
長先生は童話も書いている。
長新太の最高傑作はこれだというひともいるナンセンス童話。
◆「夢酔独言」(勝小吉 平凡社 1969)
東洋文庫の一冊。OverQさんが「金谷上人行状記」を取り上げられていて思い出した。
著者は勝海舟のお父さん。坂口安吾がこんな男らしい男はいないと激賞した人物。
じつは未読なのだけれど、なんだかバカバカしいニオイがする。
手ごろなダイジェストなら「古人往来」(森洗三 中公文庫 2007)で読むことができる。
◆「エッフェル塔の潜水夫」(カミ ちくま文庫 1990)
ずいぶん前に読んだのでストーリーを忘れてしまったけれど、楽しかった感じをおぼえている。
たしか、大阪弁に訳されたフランス人がでてきたと思った。
◆「キャナリー・ロウ 缶詰横丁」(スタインベック 福武文庫 1989)
3人称多視点で、視点がよく変わり、ぐっとくるバカバカしさ。
ヴォネガットをはじめて読んだとき、この小説を思い出した。
◆「テーブルはテーブル」(ペーター・ビクセル 未知谷 2003)
スイスの作家の短編集。奇妙な前提を維持したまま、奇妙な物語が展開していく。
バカバカしくも、もの悲しい名品。
◆「マルクス・ラジオ」(いとうせいこう監訳 角川書店 1995)
マルクス兄弟のラジオ・コント集。
手元にほしいと思っているのだけれど、まるでみかけない。
◆「俺はその夜多くのことを学んだ」(三谷幸喜 幻冬舎文庫 1999)
ワン・シチュエーションから面白さを存分に引き出している。
編集がまた絶妙。
◆「真面目が大切」(「ワイルド喜劇全集」所収 新樹社 1976)
名高い作品だけれど、最近読んでその面白さにびっくり。
新潮社文庫よりこの全集の訳のほうが気に入った。
◆「牛への道」(宮沢章夫 新潮文庫 1997)
エッセイ集。体験の面白さではなく、考察の面白さ。
たしか「おんなじ缶しかでてこない自販機」の話はこの本の前書きだったと思う。
◆「怪奇版画男」(唐沢なをき 小学館 1998)
マンガ。全編版画による前代未聞の書。そのバカバカしい労力。
◆「極楽町一丁目 嫁姑地獄篇」(二階堂正宏 ソノラマコミックス 2007)
嫁と姑の本格ナンセンス格闘マンガ。
これを読んで笑わなかったひとを見たことがない。
◆「宇宙探査機 迷惑一番」(神林長平 光文社文庫 1986)の火浦功の解説。
最後に、火浦功のファンとしてこれを取り上げたい。
早川文庫で復刊されたさい、この解説を収録しなかったのは大変な手落ち。
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「火星人ゴーホーム」はやっぱり外せませんね。
清水義範は、候補がいっぱいありますが、個人的には「国語入試問題必勝法」の印象がいちばん強いです。これだけ作品を書き続けていて、いまだに新刊を読むと、それなりに面白いところがすごいです。
「テーブルはテーブル」は、書店でパラパラと見て買おうかどうか迷った覚えがあります。ちょっと読んでみたくなりました。
なにをこんなに気負ってリストアップしているのか。
まあ、個人的なメモということで…。
清水義範さんの作品は、なにを読んだのかわからなくなってしまうんですよね。
最初に「猿蟹合戦とは何か」を思い出したんですが、どの本に収録されていたか忘れてしまいました。
「テーブルはテーブル」はことばと事物の関係が壊れて奇妙な事態にいたる話が多くて、それがとてもスマートに寓話化されているところが気に入っています。
kazuouさんでしたら、楽しめるのではないかと。
あ、リストに和田誠さんの「倫敦巴里」と、東郷隆さんの「定吉七(セブン)は丁稚の番号 」も追加しておきます。