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たら本で遊ぼう その2

たらいまわし本のTB企画。
通称「たら本」

今回は、11回目から20回目までのテーマに沿った本を考えてみました。

「旅の文学!」
「どうして僕はこんなところに」(ブルース・チャトウィン 角川書店 1999)
 旅する作家として名高い著者の、大小さまざまなエッセーをまとめたもの。
 タイトルが格好いい。
「ナビル」(ガブリエル・バンサン BL出版 2000)
 絵本。少年ナビルがピラミッドを見にいく話。何度読んでも胸が熱くなる。

◆「爽やかな春に読みたい青春小説」
なし。

「美しく妖しく…夜の文学」
「幻獣の書」(タニス・リー 角川ホラー文庫 1994)
 訳者は浅羽莢子。最近亡くなられていたことを知りとても驚いた。
「夜のパパ」(マリア・グリーベ ブッキング 2004)
 この本にかんしては以前メモを書いた。

◆「時の文学!」
「ふりだしに戻る」(上下巻 ジャック・フィニィ 角川文庫 1991)品切れ
「トムは真夜中の庭で」(フィリパ・ピアス 岩波少年文庫 2000)
 訳者は高杉一郎。
 ことし99歳で亡くなられた。
 あんまり面白いので友人に貸したら、その友人のお母さんが読み、面白かったといってくれたことをおぼえている。
「クジラの跳躍」(たむらしげる メディアファクトリー 1998)品切れ
 絵本。定番ではない時間テーマの本はないかなあと考えていたら、これを思い出した。

「私の夏の1冊」
「夏の闇」(開高健 新潮文庫 1983)
 季節の本はぜんぜん思い出せない…。
 強いて思い出したのはこの本だけれど、夏らしいといえるかどうか…。

「自分が食べてみたいor美味しそう!と思った食べ物が出てくる本は?」
「ぐりとぐら」(なかがわりえこ・文 おおむらゆりこ・絵 福音館書店 2007)
 ホットケーキが美味しそうだと子ども心に思ったもの。
 大人になってから読み返したら、たまごの殻で車をつくっていたので驚いた。
 車のことはまったくおぼえていなかった。
 これは余談だけれど、絵を描いたおおむらゆりこさんは、姓が変わり山脇百合子さんともいう。
 図書館で絵本は、絵を描いたひとの名前順に並べることが多いから、「ぐりとぐら」の場合だと、「オ」のところにあったり「ヤ」のところにあったりするので注意が必要だ。

◆「子どもと本」
「絵本についての僕の本」(片岡義男 研究社出版 1993)
 いま検索してみたら、まだ手に入るとわかってうれしい。
 タイトルどおり、絵本についての本なのだけれど、類書と一線を画している。
 どう一線を画しているのか、そのうちちゃんとメモをとりたい本のひとつ。

◆「心やすらぐ本」
「園芸家12カ月」(カレル・チャペック 中公文庫 1996)
 道を歩いているとふいに読みたくなり、そのたびに買っていた。
 一時期3冊くらいもっていた。

◆「実は……こんな本を持っているんです」
「キャベツくん」(長新太 文研出版 2005)
 長新太さんのサイン本をもっている。
 家宝だ。

「これがないと生きていけない」
なし。
でも、本好きなので、本屋の棚をみてるだけで寿命がのびそうな気がします。

以上。
11回から20回まで。
けっこう答えられないお題があるのが悔しい。
また、そのうち続きをやろうと思います。


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カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険 (タナカ)
2008-08-25 00:09:44
青春小説をひとつ思いついた。

『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』(マイケル・シェイボン 早川書房 2001)。

ピュリッツァー賞受賞作。
ピュリッツァー賞に小説部門があるなんて知らなかった。

内容は、アメリカ版「まんが道」…といったら、語弊があるか。
アメリカに住むサミー・クレイのもとに、ナチスの手を逃れて、チェコから、従兄弟のジョー・カヴァリエがやってくる。
ジョーは抜群の画才のもち主。
アメコミに耽溺していたサミーは、ジョーと組んで、新ヒーロー「エスケーピスト」をひっさげ、黎明期のコミック業界に乗り出すことに。

「まんが道」とくらべると、それはもう波乱万丈。
舞台はコミック業界をはなれ、戦場にうつったりする。

ただ、この作品は読みにくい。
非常に映画的で、シーンとシーンの飛躍がはげしいから、読者はそこを飛び越えられないおそれがある。
また、シーンひとつひとつは密度が高いから、読んでる途中で投げ出すおそれも充分。
それに、舞台はコミック業界だ。
コミック業界に興味をもつひとが大勢いるとはとうてい思えない。

それでも読み通すと、最後にひたひたと感動がやってくる。
とくに、最後の一文が素晴らしい。
この一文に出会うためだけにも、全文を読んでよかったと思う、ぐっとくるラストだ。

 
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