いぞらど isolado 魚骨日誌

主に魚の頭骨を作る日々を綴っています。

ヒラメ

2017年04月24日 | 日本の魚の骨格
おはようございます。

暖かくなってきたので、生き物たちも動き出してきましたね。

室温で冬越ししていた、うちのドロガメやミナミイシガメ達も、最近餌を食べ始めました。














ウチのドロガメはザリガニが大好きで、自分の体長の3分の2くらいあるサイズのモノでも、しつこく追いかけて食べてしまいます。
ドロガメはミナミイシガメと比べると頭がずっと大きくて噛む力も強いので、ザリガニの様な硬くて大きいモノでも難なく食べられるのですね。

たまに甲羅のコケ掃除をしていると、噛みつかれる事がありますが、これがかなり痛い。ヘタすると皮が剥けて血が出てくる事さえあります。

しかし、基本的にカメは臆病な性格なので、自分から進んで襲ってくるような事はありません。無理やり捕まえたり、押さえつけたりすると、身の危険を感じて反撃してくるだけなんです。

昨夜もTVで、外来生物のカミツキガメの捕獲大作戦みたいな番組をやっていましたが、ああいった番組だと、やたらと「カミツキガメが危険だ~」と宣伝したがりますが、でも実際のところ、川遊びなんかしていてカメに噛みつかれることは殆どないと思いますね。

上に書いたように、捕まえたり、狭いところに押し込んだりすれば、反撃してくることはあるんで、「絶対に危険じゃない」とは言い切れませんが、サメとかみたいに、自分から近づいてきて襲い掛かる様な事は、まずあり得ないと思いますね。

実際に、「カミツキガメを見つけた」と言うニュースは度々耳にしますが、「カミツキガメに襲われて死亡」とか「田んぼで作業中にカミツキガメが襲い掛かって来て大怪我」とか言うニュースは一度も聞いたことが無いですしね。

昨日の番組でも、自然保護をうたうNPOだかなんだかのちょっと変わった人が、最後は溜池の土手の穴の中に手を突っ込んで、カメを探っていましたが、
「カミツキガメが本当に凶暴な生物だったら、あんな風に無造作に手を突っ込んだら、かえってヤバいんじゃないの?アンタ、ウツボが潜んでいる様な穴に、あんな滅多やたら手を突っ込むんかい?」
って、文字通りツッコみたくなっちゃいました。

まあ、外来生物は本来日本に居てはならない生き物だから、駆除はしなければならないんでしょうが、でも本来の自然環境を守ると言う事と、都市部の人工池をキレイに掃除すると言う事は全く違うんで、どうせTVで予算付けてやるんだったら、本当は、もっと早急に手を付けねばならない所にお金を回した方が良く無くねぇ、って思ったりするんですが、まあ所詮バラエティ番組の一つだから仕方ないのかなあ。




ってな訳で、今日のお題に参りましょう。

今日のお題はカメとは全く関係が無い「ヒラメ」です


昔むかし、何年も前に「ヒラメとカレイ」と言うブログを書きましたが、その時作ったものは、全部売っちゃったみたいで、気が付くといぞらどさんの手元には一つも残っていませんでした。
なので、冷凍庫の整理の際に、奥の方から素材を引っ張り出して、新たに作ろうとしたんですが、コレが何故か上手くいきません。
ヒラメって意外と結合部が弱く、すぐにバラバラになっちゃうんですよね。

でも、ヒラメはメジャーな魚だから何時でも手に入るだろうと、タカをくくっていたら、それから長い事不在のまま、今日まで来てしまっていました。



で、昨年末、思い立って新たに素材を買い直しました。




新潟県上越地方で買ったヒラメ。1kgちょっとあったかな。大きさは40cmぐらい。ヒラメとしては小ぶりな方ですね。


以前のブログでは、「ヒラメはカレイに比べてカッコイイ」と言うような内容のものを書いた記憶があるんですが、



今回改めて見てみると、確かに大きな口と鋭い歯がカッコイイな、と思いました。この写真だと歯は写ってないけどね




で、このヒラメは決して安くは無かったんで、身の部分は丁寧に5枚おろしにし(ヒラメやカレイは3枚ではなく5枚おろしが基本)、お刺身で美味しくいただき、ホネも勿体ないので、全身使わせてもらいました。






まあ一応カタチにはなっていますが・・・バラバラになるのが怖くて、かなり甘めの仕上がりになっちゃいました。





それでも、顔の部分は幾つかパーツが取れてしまい、後から接着しました。

なんか以前よりヘタになっていない?
細かい部分を気にし過ぎるあまり、余計なものが残り過ぎてる気がしないでもないんですけど


で、このヒラメを買う際に、
「そちらの地方では、10kgクラスの大ヒラメが揚がる事があるって聞いたんですが、そう言うものって取り扱う事あるんですか?」
って聞いたら、
「10kgクラスは、まずウチでは扱わないけど、たまたま今6kg位のが入っていて捌いているから、頭あげようか」
って言われたんで、








この様な大ヒラメの頭もゲット出来ました。





写真じゃ、なかなか、この迫力が伝わらないと思うんですが、本物は気持ち悪いぐらいデカいですよ。



で、コイツをホネにすると・・・・







この様なモノに。

全身モノとは、カタチは似ていれども、迫力は全く違う生き物の様です


で、ここで、もう一度写真を戻って、コイツの口もとをよくご覧ください。




口の中に、何やら赤っぽい肉片の様なものが覗いているでしょ。

コレ、いぞらどさんも、はじめは唇が切れているのか、または内臓が口から飛び出ているのか、と思っていました。
でも、ホネにしていくと、どうやらそうではない事が分かった来たんです。







ホネのアップを見ると、この個体、口元が奇形なんです。

本来ならば、鋭い歯が並んでいるはずなのに、細かい歯が順列無く密集しているじゃないですか。
それと一緒に、上あごの骨も太く変形しているようです。

これは、想像するに、恐らくですが、以前に口元に大きなけがを負い(つり針でも掛かったのかもしれません)、しかし、一命をとりとめ、その後怪我も治って、上あごが再生した名残ではないでしょうかね。

6kgもの巨体に成長するには、一体何年くらいかかるのでしょうか。
その間には、命の危険にさらされる様な事は、一度や二度では済まされないはずです。

自然界では、大きくなればなるほど、五体満足でいられるモノも少ないんでしょうね。

ホネには、そうした過酷な歴史が記憶されているんですね。

そういった命を扱う事に対して、尊敬と感謝の念を抱かずにはいられません。
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