桜前線も北の大地に移動し、
4月というのに東京は夏日を数える、
観桜の名所も元の静けさを取り戻す、
都電荒川線、
終点早稲田駅、
その一駅手前が面影橋駅一帯の神田川沿い、
事務局から徒歩数分、
両岸からの桜木は寂し、
河床が見えるほど、
水鳥が一羽、
川の流れを見つめる、
花の命は短くて、
事務局への帰路、
甘泉園の小さい丘を越える、
詫びた門を潜り、
径をゆく、
木の下闇一面シャガが咲く、
この時ばかりは花の盛り、
小丘の向こうに躑躅が広がる、
木の下に消えていく、
甘泉園を抜けると早稲田大学街が広がる、
不釣り合いのように、
シャクナゲが辺りを彩る、