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『いそべ会』―学生時代仲間のうちうちのブログ―

尊属殺人

2012年02月15日 | ぬまごろうのページ

親殺し、主殺しの刑は重かった

 「何をしても隣人から叱られない今日の子供は、不幸である。充分な社会教育をされないということは、それだけ社会から脱落する機会が多くなるということだからである」と梅干先生は言う。続けて先生は言う「江戸時代の連座制で、特に厳しく適用されたのが、幼児犯罪である。子供の犯罪であった」と。子供はひと組の夫婦のものというより、五人組という共同体の共通の子供なのである。それゆえに、連座制の怖さもあってか、子供は決して甘やかされなかった。

 話を変るが、我々の学生時代に習った“刑法“に、”尊属殺人“があったかどうか。今は忘却の彼方のことである。“刑法“と言えば、”教育刑“と”応報刑“があったとも修学した。“刑法“の先生は、大塚仁先生。“刑事訴訟法”の先生が、柏木千秋先生。大塚先生には“刑事学”をも教えられた。今は昔の事である。
     

 ところで、江戸時代、”教育刑“・“再教育”という意識はまずなかったであろう。見せしめのための刑である。見せしめ故に今では考えられない“刑”、野蛮な刑があった。

その代表が、“鋸挽き”の刑。公衆の面前で、体を埋め、頭だけを地上から出し、希望者に鋸で首を挽かせたとのこと。流石、江戸時代でこの刑が一番重い刑であったようである。

 さて、この重い刑が適用されたのは、”主殺し“と“親殺し“に対してであったようである。儒学を背景として、”主殺し“と“親殺し“は、封建時代の安定を阻害する、その上、共同社会を破壊する一番の悪と考えられたからであろう。

 ここで、“尊属殺人”であるが、個人の尊重と身分的支配関係がない時代において、”尊属“でるということで、重刑が限定的に課せられるのは解せないとして、”尊属殺人“が消滅したことは理解出来る。逆に戦後何年間も存在していたのが不可解であった。

殺人罪の刑罰適用範囲で対応すればよいのである。

ぬまごろう


                 
追記

“鋸挽き“といっても、実際は頸動脈を切っておいて、鋸に血痕が残るようになぞった程度とのこと。しかし、希望者には、実際に鋸で挽かせたとのこと。

 ぬまごろうが、“鋸挽き“の刑を知ったのは、山岡宗八の『徳川家康』で、家康の最初の正妻“築山殿”の不倫(?)相手、山中ナニガシ(?)に適用したのが最初であった。確か、高校一年生の頃。『徳川家康』は中日新聞に連載されていたと思うが、間違っていたかも知れない。

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ジョニー・ウォーカー

2012年02月15日 | マルのページ

このところ俗っぽい韓国咄が続いたので、ここですこし趣を変えてイギリスの話です。
われわれが社会人になった頃、ウイスキーといえばサントリーのトリスかせいぜい角瓶やダルマであって、舶来のスコッチなんて神棚に供えて拝むものだった。あの頃はたしかジョニ赤で4千円、ジョニ黒が1万円はしたと記憶するが、初任給が2万円に届かない時代だったから手が出る訳がなかった。
ここで話は一転。 イギリス(ブリテン島)は紀元前1世紀半ばのジュリアス・シーザー以来およそ400年間、属州としてローマ帝国に支配された。ただしスコットランドは別だった。スコットランドの山岳地帯に住むケルト人(ピクト族)が最後まで激しく抵抗したからだ。国境警備の必要性を痛感したローマ皇帝ハドリアヌスは、タイン川とソルウェイ湾を結ぶ東西の線に120Kmにおよぶ石積みの壁を築いてブリテン島を分断した。
           

この「ハドリアヌスの壁」にそって沼地が存在するが、タイン川の河口付近にいまでも Walker という地名がある。8世紀末頃からこの辺りにやってきたヴァイキング(デーン人)が「ハドリアヌスの壁の近くにある低湿地」をWal・Kiarr(ウァル・キアール)と呼んだ。“Wal”は“ハドリアヌスの壁”、“Kiarr”は“沼地”のこと。それが後に変化して Walker となり、この小さな村の名前になった。
                 

しかしこの地名と同じ名の John.Walker というイギリス人が1825年に雑貨商を始めたとき、ウイスキーの銘柄に自分の名を付け、シルクハットに蝶ネクタイ、赤いコートに片メガネ、ステッキを手にしたジョニーの絵をラベルに描いて Walker村で売り出した。これが後に世界に名をはすことになったジョニー・ウォーカーである。
Walker は地名であって「歩く人」という意味はなかったが、このウイスキーのラベルのおかげで Walker に「歩く人」という意味が忍び込み、ひとり歩きした・・・と本に書いてありました。                                                        

                                            マル

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