答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

「正しいときに正しい場所にいる」幸運にめぐりあう

2010年06月20日 | 読む(たまに)観る

 

鹿児島建設新聞への連載が終わる、全20回。生まれてはじめての体験だった。

ある時、私の発したSOSを受けて会社に来てくれていたPCの師匠であるMさんに、「俺こんなことやりゆうがよ」と言ってそのなかの一文を見せると、「いったいアナタはどこへ行こうとしゆうがですか?」と聞かれた。

他人様が思うほど難しくは考えていない。ただ、アンテナをはりチャレンジすることで、「正しいときに正しい場所にいる」ことが出来たらなと思ってのあれやこれやなのである。

もちろん、自分自身がそれをコントロールすることが非才な私に出来ることなどあろうはずがなく、結果としてそうなっていた(とあとから気づく)ことがいくばくかでも実現できたらなという程度の思いである。

 

『ウェブ時代をゆく-いかに働き、いかに学ぶか』(梅田望夫)より。

 

生まれつきの大天才は別として、ほとんどの人は偶然や運やめぐり合いによって、人生が大きく展開していく。私たちは、無意識のうちにさまざまな選択をしながら日々行動しているわけだが、その選択・行動パターンによって、運や偶然をつかむ人とそうでない人がいる。その人が磨いてきた能力に加えて「正しいときに正しい場所にいる」ことが重要で、それは突き詰めて言えば、誰かの心に印象を残し、大切なときにその誰かから誘われる力なのである。

 

進取の気性に富む、積極性、自己表現欲求、広い問題意識、高速道路(※1)の外の世界への関心、情報収集力、行動力、積極性、勇気、スピード感、常識、明るさ、素直さ、人に好かれる性格、コミュニティ・リーダーシップ、段取り力、コミュニケーション能力、気遣い、やさしさ、柔軟性、反射神経的に判断して物事を決める力。

 

「けものみち力」(※2)の要素をこう列挙していけば、とてもこれらを兼ね備えるのは至難の業のようにも見えるが、人間としてごく常識的で、少し積極的に日常を丁寧に生きることに他ならない(あんがい、男性よりも女性のほうがごく自然に「けものみち」を歩いていけるのかもしれない)。そういう日常を大切に繰り返していけば、「正しいときに正しい場所にいる」幸運にめぐりあうチャンスも大きくなるし、「けものみち」に恐ろしい「けもの」は出てこないものなのだ。仮にちょっとした「けもの」が現れたって、仲間の誰かがすぐに助けに来てくれるだろう。(P.114~115)

 

※1 「高速道路」

※2 「けものみち」

さて羽生善治が提示した高速道路論の難問とは、「素晴らしい高速道路はできたものの、高速道路を走り抜けた先には、「大渋滞」が待っているぞ、そんな時代に我々はどう生きればいいのか」であった。私なりに何年間か考え続けて出した結論は、次の通りである。

・・・大渋滞の存在にかかわらず、自分が好きなことについて目の前に高速道路が広がっているのだから、とにかく行けるところまで突っ走ってみよう。そして仮に大渋滞に差し掛かったら、その専門をさらに突き詰めて大渋滞を抜けようとするか(「高く険しい道」)、そこで高速道路を降りて、身につけた専門性を活かしつつも個としての総合力をもっと活かした柔軟な生き方をするか(道標もなく人道がついていない山中を行くという意味で「けものみち」と呼ぶ)、そのときに選べばいいじゃないか。(P.101)

 

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房

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