答えは現場にあり!技術屋日記

還暦過ぎの土木技術者のオジさんが、悪戦苦闘七転八倒で生きる日々の泣き笑いをつづるブログ。

スマートフォン

2018年02月14日 | ちょっと考えたこと

ちょっと早いがまあいいか、と思いつつ起床し、iPhoneXを起動して天気を確認。


 

2018年初の県外出張だ。連日ニュースから流れる「大雪」の報を受け、「防寒対策を」と準備していたが、目的地よりここ高知県安芸郡北川村のほうがはるかに冷たいという事実に思わずふるえる。

 

 

「うむ、いいネタじゃないか。」とばかり、さっそくスクリーンショットで保存。


空港に着くと、



iPhoneに保存しておいたQRコードをリーダーにかざして検査場を通り抜ける。

いやはやどうにも、スマートフォンという文明の利器にすっかり毒されつつあるオジさんだが、旅のお供にと指名したのは電子書籍ではなく文庫本。しかも、スマホなどという代物を忌み嫌っていたであろう西部邁翁が昭和の終わりごろに書いた『大衆への反逆』だ。


 

大衆への反逆 (文春学藝ライブラリー)
西部邁
文藝春秋


どこかでバランスを取ろうとしている自分自身が可笑しい。

そんなことが必要なのかどうかはよくわからないが、たぶんわたしにとっては大切なことなのだろう。

こうなりゃいっそiPhoneで更新してみるか、とも思ったが、「書く」ということについては、わたしのスマホ習熟度はまだまだ箸にも棒にもかからない。

ということで、やおらパソコンを取り出しブログ更新。

1年と2ヶ月ぶりの新潟へ、いざ。



伊丹空港にて追記。

機中読んできた『大衆への反逆』の一節に深く同意したので紹介する。


 自問 ー 私は優れた園芸職人をおおいに尊敬できるのに、優れたコムピューター専門人をたいして尊敬できないのはなぜなのか。自答 ー 一本の植物の栽培には、植物学のみならず天文学、気象学、化学、経済学、工学、歴史学、美学などなどが、レヴィ=ストロースにならっていえば園芸職人のブリコラージュのなかに、全体性を微妙に保ちつつインテグレイトされていて、それがかれの人格的インテグリティを支えている。その構造的安定性を感得することが私の場合の尊敬ということなのだろう。(P.186~187)


土木という仕事が「地球を相手にする」ものである以上、土木技術者たるもの、その「ブリコラージュのなかに、全体性を微妙に保ちつつインテグレイトされていて、それがかれの人格的インテグリティを支えている。」ようでなければならないとわたしは思う。そしてわたしは、(ついぞそのような言葉は使ったことがないにせよ)そうならんと努めてもきた。「今という時代」に生きる土木技術者なら、スマートフォンという文明の利器もまた、インテグレイトされたもののなかでバランスを微妙に保つ一片として使えなければならないのだ。


な~んて屁理屈をひねり出してみたが、「どうもこりゃ強弁に近いかなあ」と頭を掻きつつ、またiPhoneXに目を落とす。



 

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 発注者(行政)と受注者(企業)がチームワークで、住民のために工事を行う。


コメント
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